カテゴリー別アーカイブ: 相場の仕組み

じつはシリア攻撃の背景には…

2018.04.18
prof_okumura

From:奥村尚
トルコのホテルより、、、

おはようございます。

今週からトルコに滞在しています。

丁度、先週末に大きくニュースで報道された、
シリア問題の隣国ということになります。

このシリア爆撃の前に、4月に入って世界で大きく
取り上げられたニュースがあります。

トルコ、ロシア、イランの3か国間での
シリアの将来へ向けた会議が開催されたのです。

私の知る限り日本でほとんど報道されていません。

4月4日にアンカラ(トルコの首都)で、
シリアの新憲法の起草をはじめとする、
今後のシリア統治に関する調整が始まったのです。

これは、第二次世界大戦終盤におけるヤルタ会談と似ています。

ヤルタ会談では、戦後のドイツや日本の
領土分割や統治に関して、米英ソの
3か国の利害関係を事前に調整した会議でした。

このような重要な調整がアンカラでスタートしたのですが、
その会議は欧米抜きで進められたものであったため、

余計に世界的には大きなニュースとして伝わったのです。

そのような会議を、欧米を抜きに行う(=シリア問題を
欧米抜きで勝手に決める)事は許さない、

という意思表示も今回のシリア攻撃の意図
あったと考えることができるでしょう。

ロシアとイランは共同で今回の英仏米の攻撃を
非難しましたが、アンカラ会議のメンバーだったわけですね。

ところで、昨年4月のシリア攻撃は
米国単独行動でしたが、今回は英仏も参加しました。

仏は、シリアを植民地支配していた事があり、
昔から深い関係があります。

英は、自国で起きたロシアスパイの暗殺未遂事件の件で
ロシアと対立している最中で、いち早く英を指示した
米仏との共同歩調を見せたかった理由があります。

こんな背景があって、今回の事件があったのだろう、
といろいろな世界ニュースから読み取ることができます。

いずれにしても、
この事件を受けた週明けの日本の株式相場は、

結局何もなかったかのような平和なスタートでした。

下手をすると大きく相場を動かすような、
つまり猛烈な円高と株安があったかもしれない
重要なイベントを終え、

一段落した感があるのは間違いありません。

相場にとっては、
良いことだったと思います。

奥村尚

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(続)役立つPERについて

2018.04.11
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

前回の続きをします。

PERという指標をみて、相場の適正水準を判断する、
という話でした。

株価を決める二大要素、割安/割高さ稼ぎのうち、
割安/割高を表すものです。

今の株価がもうひとつの要素である
稼ぎの何倍であるか、という倍率です。

不動産投資でも、似たような尺度があります。

月の家賃200倍が基準とされていて、
たとえばこう使います。

問:家賃に換算すると12万円が相場であるマンションがある。
適正価格は?

答:このマンションの適正価格はその200倍、
つまり、12万円x200=2400万円である。

これを使うと、このマンションが
1900万円であれば割安で買う価値があるし、

3000万円であれば割高で買う価値がない、
という目安ですね。

不動産の場合、利回り6%を目安として判定する場合、
ちょうど家賃の200倍で買うと6%の利回りが達成できるので、
計算しやすさもあって、普通に使われています。

ちなみに、200倍=200ヶ月で元本を
回収できるという事であり、これは16.7年です。

200倍を超えると割高、
200倍以下なら割安なのですね。

株式に話に戻すと、PERは200倍、
という数字と同じ意味を持つ考え方なのです。

個別の株式でもこうした考えは使えますが、
ここでは、日経平均で使ってみます。

家賃に相当する’稼ぎの尺度’は、
一株当たりの利益(EPS)を使います。

日経平均の基準は、PER14倍-16倍です。

参考までに、2月以降のPERのグラフを作りましたのでご覧ください。

ret risk


前回、PER13倍が最低レベルであろうと書きました。
昨日の時点で、日経平均の一株当たりの利益は1700円でした。
PER13倍の株価は、

1700 * 13倍=22100円

お、あと少しで届きます。
でも、これは最低でも、
これだけの価値はある、という基準でしかありません。

普通であれば、14倍 – 16倍で計算すべきなのです。
ちなみに、14倍とすると、

1700 * 14 = 23800円

ですから、22100円に到達しても、
まだ1700円も上昇する伸びしろがある事になります。

16倍とすると、

1700 * 16 = 27200円

さすがに、ここまで上がることは、
今はちょっと想像できませんが、、、

今の水準は、株価が戻してきたと言いながらも、
まだまだ水準は割安である事がわかると思います。

ではまた次回。

奥村尚

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実は投資を始めたほとんどの人が、
あるルールを知らないばかりに

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役立つPERについて

2018.04.04
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

相変わらず株式相場は不安定ですね。

でも、安定した相場など、
過去にほとんど経験したことはありません。

価格が上下するのが相場であり、
そういった性格を理解したうえで参加しているのが
我々投資家ということでしょう。

前回、相場の水準について、

目安はPERとPBRを使います。
と切り出してからPBRの話をしました。

ならば、今回はどうしても、
PERの話を続けてしておく必要があります。

良い時も、悪い時も、
こうした基本をしっかりと押さえておきたいのです。

おや、なんだか、
結婚式の誓いみたいですね。

Wherever you go, I will go; あなたと共にわたしも向かいます
for better or for worse, 良い時も悪い時も
I will give myself to no other 命ある限り共にすることを(訳 奥村)

まぁ、結婚相手とは違って、
悪い時にまで付き合って命を落とす必要はありませんね。

さて、

PERは日本で(ピーイーアール)と呼ぶ事が多いのですが、
P/E(ぴーいーれしお) とか、PE(ぴぃ)と英語で呼びます。

相場の場合、
悪い時というのは、

下がっている状況なのですから、
買い時とも言えます。

実際、2012年後半にPBRが1を割り続けたとき、
6月4日最悪値は PBR 0.87 (日経平均 8296円)
でした。

(その後、5か月以上に渡って低迷を続け、11月15日から上昇に向かいました)。

あとからいうのは簡単ですが、
悪い時期の判断を間違えると、

さらにどんどん悪くなって
お金を減らしてしまう事はありますから、
見極めが大事ですね。

今はどうなのでしょう。

PERとPBRをあえて2つ対比させました。
なるべく一致するようにスケールをとってあります。

ret risk


前回、PBRを用いて、
いくら以下に(まず)ならない、
と説明しました。

PBRでは、それだけが説明できるのです。

どのくらいまで上がりそうか、
という説明ができません。

しかし、PERを使うと、
このくらいが適正水準である、

という説明ができます。

結論だけ述べると、

かなり控えめに言っても、
PER 13倍が最低限の適正水準といってよいでしょう。

PER13倍は、
日経平均では2万2000円
です。

結論だけ述べました。
複雑な説明をしたくなかったので、
PERの意味を説明するのは意識してやめています。

できれば次回にでも、
PERの説明をしたいと思います。

では、また来週。

奥村尚

<編集部のおすすめ>
「トレーダーの9割が負け組」
という現実があります。

相場では、経験豊富なプロ、機関投資家、
さらにはAIにも勝たなくてはいけないので、
無理もありません。

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下げに対する覚悟はありますか?

2018.03.28
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

相場の下限

株式相場は不安定ですね。
日経ボラテリティインデックスも再び上昇してきました。

NYの下げに敏感に反応し、
NYが大きく下げると、
きまって東証もそれにリンクして下げてきています。

NYが主導してきた暴落は、
2月2日に始まりましたが、

2月中にNYは(ほぼ)元の水準に戻ったわけですが
東証は下げたまま3月を迎えました。

そうこうしているうちに、
今回の暴落に突入、
再びNYも東証も大きく揺れ動きました

3月26日の時点で、
日本は-10%,NYは-4%の下げであり、
特に日本の下げが目立ちます。

相場であるからには、
価格は動くものだし、

実は歴史的に見ると、
暴落といえるほどには大きな下落ではないのですが、

限界なく下げてくるように思えて、
恐怖だという方も多い事でしょう。

このくらいまで下げると、
そのあたりが限界であろう

という水準は明確に存在します。
その水準の目安は、

PERとPBRを使います。

株式の代表的な指標として、
割高、割安を示すものですね。

まさに基本なのですが、
その基本こそ、
こうした時には重要
なのです。

PERは良く使うのですが、
今回は特にPBRに絞って使ってみましょう。

PBRは、今の株価が、
一株当たりの純資産の何倍であるか、
を示します。

純資産とは、会社の自己資本であり、
返済不要のお金であり、
解散した時に残るお金です。

PBR=1倍というのは、
解散した時に残るお金と同額である事を示します。

つまり、会社の付加価値はゼロということです。

日経平均は、日経が選ぶ225社を一つの会社として、
仮想的にみた場合の株価である
といえるのですが、

そのPBRである日経平均PBR 1倍は、1万7900円です。

言い換えると、
日本を代表する優良な大企業が全て入っている
日経平均採用銘柄225社の価値の合計をゼロとした時の

日経平均水準が、1万7900円なのです。

ここで、2月以降の日経平均と
日経平均PBRをグラフで見てみます。

ret risk


どんなに円高になっても、
利益が出ない会社に成り下がっても、
PBRが1倍を割り込むことはなかなかありません。

従って日経平均は、1万7900円以下には(多分)なりません。

本当は、多分ならない、ではなく、
絶対にならない、といいたいのですが、

なにぶん、
相場というのは勢いで下がりすぎる事もありますから、

瞬間最大風速では、
それ以下にまで下げる事はありえますが、
まぁ、ならないと考えてよいでしょう。

(実は、過去に、
PBR 1倍を割り込んだことがあります。

2011-12年民主党政権で
日経平均が8千円台にまで下落した時です)

いくらくらいまでなら、
下げる覚悟をしておけばよいのでしょう。

17900円に達するまでの余裕度
(言い換えるなら安全係数)を15%(安全係数1.15),
10%(安全係数1.10)に設定して計算してみるとこうなります。

15%余裕度 引け値ベースでの下限
(1万7900円x 1.15=20585円)

10%余裕度 ザラバでつける最安値の下限
(1万7900円x 1.10=19690円)

いくらなんでも、
10%の余裕を割るほどに売られることは、
かなり考えずらいのです。

今週26日は、
ザラバで15%余裕度を下回る価格になりました。

もうそろそろ、
限界一杯まで下げたぞ
とも言える事になります。

幸い、
27日は反発したのでなによりですが、

恐怖を取り除くのに、
このような計算は案外役に立つものだ
という事でもありましょう。

では、また次回。

<編集部のおすすめ>
不安定な情勢の時にはルールが大切です。

激しい値動きを目の前に
恐怖を感じる方もいるかもしれませんが、

こちらで紹介するトレード法では
低リスクの安全なトレードが実現可能になるので、

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リスクとリターンは計算できます

2018.03.21
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

リスクトレランス(Risk Tolerance)
という言葉があります。

「リスク許容度」と
訳されることが多いようです。

投資で頻繁に使われる言葉で、

投資家がどの程度のリスクを
受け入れる事ができるかの大きさ
であり、
リスク指標です。

リスクとリターンは
比例する関係にあります。

(正確には比例ではありませんが、
片方がプラスに大きくなれば

片方もプラスに大きくなると
解釈してください)。

実際には、こんな形になっています。

ret risk



どのくらいのリスク許容度があるかは、
投資家それぞれの状況で大きく異なります。

経験値、資産規模、運用知識、
個人であれば年齢や所得で異なります。

このリスク許容度は計算できるのですが、

運用していた過去の資産から
正確に計算できます。

たとえば、
私は1年間で100%のリターンがほしい、
という人は、

暗に100%の年間リターンを
取るだけのリスクを負担する事を
許容している事になり、

リスク許容度が大きいと判断します。

リスクはとらないで、
リターンだけは100%いただきたい、
という事は不可能です。

さて、日本の平均的な個人投資家は、
投資全体の株式比率が極端に低いので、
リスク許容度は低く測定されます。

だからリターンも低いのですね。

これに対し、
欧米の個人投資家は株式比率が高いので、
リスク許容度は大きくなります。

だからリターンが大きいのですね。

これ、文化的にも言えるような気がします。
日本だと、さしづめこんなところでしょう。

「まわりの空気を読みながら、
 人様に迷惑をかけずに
 つつましく生きなさい」

欧米だと、こんな感じになるでしょう。

「どんどんチャレンジしなさい。

 失敗しても許容されますから
 堂々と振る舞いなさい
 (人の失敗も許容しなさい)。」

許容度が大きな欧米と小さな日本には、
文化的な壁を感じます。

少なくともビジネスや投資においては、
個人も社会もリスク許容度を上げてゆく
必要があるだろうと考えています。

さて、肝心の投資では、
リスク許容度は概念だけではなく、
実際の数値としても取り扱う事が可能です。

その見方、
使い方の概念を知ることは重要で、

どれくらいのリスクで
どれくらいのリターンであるか、
数値化する第一歩となります。

次回お楽しみに。

奥村尚

<編集部のおすすめ>
リスクとリターンを正確に把握することが
相場の世界では重要になります。

しかし、イメージが先行して、
実際のリスク以上に
恐怖を膨らませてしまい、

せっかくのチャンスを逃してしまう方が
本当に多いです。

例えば、
難しい、ハイリスクなど、
ネガティブなイメージがある先物取引。

実はある法則を知れば
非常に効率よく稼ぐことができる
市場でもあるのです。

リスクとリターンを正しく把握し、
チャンスをモノにしたい方は
一度こちらをご覧ください。

http://japan-i-school.jp/jim/takako_180330/


恐怖が市場を支配する、、、

2018.03.14
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

前回話題にしたセンチメントは、
「心理」なので、数値にしづらいものがあります。

しかし、投資はサイエンス。

数値化する試みは昔から行われていました。

最も代表的なものは、VIXでしょう。

1993年から公式に発表されています。

シカゴ・オプション取引所が作った指数で、
世界中の投資家が見ています。

VIXとは、
Volatility IndeX(ボラテリティ インデックス)の略で、
別名、恐怖指数と呼ばれています。

数値が上がるほど、恐怖具合が上がります。

恐怖とは、市場参加者が予期する、
下落の恐怖のことです。

平常時は、10-20%程度で、
へたすると1桁%です。

この段階では、
市場は仮に多少下がったとしても、
大きな下落を伴いません。

しかし、政治情勢や経済情勢、
あるいは、どんな理由であれ、

何かきな臭い動きを投資家が検知すると、

それが必ずオプション市場の相場で反映され、
VIXが上昇します。

VIXが上昇すればするほど、

市場が(まだ実際に下落していなくても)
下落のセンチメントに満ちてきていることを示します。

VIXが30%を超えてくると

投資家であれば誰でも
危なさを感じるレベルまで

市場心理が下がり始めています。

そして、
実際に市場が大きな下落をした場合、
VIXは過激なまでに上昇します。

2月6日に、VIXは瞬間50%を付けました

実際は引けで37%程度で収まりましたが、
それでも大きな値です。

30%台後半は
数年に1度あるかないかの、大きな値です。

ちなみに、
2008年10月のリーマンショック時には
90%くらいまでいきました

計算上は数百%までの上昇も
あり得るということを
知っておいてよいでしょう。

さて、
日本でも2010年から

日経新聞社がNK225指数(日経平均)を対象にした、
日経ボラティリティインデックス(日経VI)を算出し、

日々新聞やwebサイトで発表しています。

30%を超えると、危なさを感じる
センチメントとなってきますが、

実際、この2月の第二週は30%を突破しました。

1517989331962

昨日の時点では、前場終了時22.5% 程度と
良い状況になってきており、

この流れで今年度最終日(3月27日)を
終えられるのではないか、と考えています。

では、また次回。

p.s.
興味のある方のために、

ボラテリティとは、価格の変動幅の比率です。

VIXは、SP500(SPX)指数の
オプション取引から逆算した

今後30日間の
インプライドボラテリティを測定したものです。

市場が不安定な時には、
オプション取引市場が示唆する

SP500指数の価格変動幅が
大きくなる性格があります。

この値を使って市場が予想する
SP500の価格変動幅を
正確に求めることもできます。

本来は、変動幅が大きい場合、

下方だけではなく、
上方にぶれることも意味しますが、

事実上、暴落の危険シグナルとなっています。

奥村尚

<編集部のおすすめ>
市場の指数には感度を上げておきたいですが、
自分自身が恐怖に支配され

冷静な判断が出来なくなってしまったら
泥沼に、はまってしまいます。

リスクを考慮し、戦略を練って、
備えておくこと

今のうちに出来ることをしておきたい方は、
こちらからその方法を学んで下さい。

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