カテゴリー別アーカイブ: 原理原則

配当はオッズで決まる?市場予想の終着点を探る

2017.03.29
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

株式は、4日目受け渡しなので
本日から株式は新年度相場に入ります。

同時に権利落ちの日でもあるので、
配当(がある会社はそれが)なくなった分、
昨日より安い値段で取引が始まるのが本来の姿ですね。

これは、株式をちょっとだけ
難しくしている仕組みなのですが、
先物取引でも関係してくる話です。

3月もの先物価格は配当を含んだもの
6月ものは権利落ちを終えているので配当を含んでいないもの
ということになります。

実際には、日経225全社の配当が確定するのは3月31日、
それを企業が発表するのは5月になってからの
決算発表の席ですから、

まだ3月の段階では配当は誰にもわからないのですが、
いろいろな情報(主にアナリスト情報)から
市場参加者がそれぞれ配当を予想し、

それが取引価格に反映されることで
市場全体として配当予想を行う事になります。

簡単なたとえで置き換えると、
例えば英国の公認賭け屋が

世界的なスポーツ大会を賭けの対象とし、
そのオッズ(賭け率)を出しますが、それと似ています。

羽生選手がオリンピックで
金メダルを取る確率とか、

日本がワールドカップで優勝する確率は、
そんなところから計算できるわけです。

昔から、市場は
価格の発見機能をもっている事が
重宝されていました。

価格をつけづらいものでも、
市場で大人数で取引を活発化させることにより、
結果として落ち着く価格が適当な価格である、
というものです。

株式もその代表的な商品といえましょう。

こうした考え方は非常に重要で、
例えば日米の債券市場が
示唆する適正為替レート

簡単に求められますし、
結構な確率で当たります。

あるいは、以前に書いた米国債券市場が
示唆するFOMCの利上げ確率など、

市場の取引価格をもとに市場が
暗に予想する結論を数値化する方法を用いると、
市場が考えている結論を確率で示すことができ、
投資に役立てる事ができるわけです。

市場では知恵のあるものが本当に数多くいて、
このような手段をたくさん持っている、
ということは知っておくと役に立つかもしれません。

奥村尚

<編集部のオススメ>
市場は多くの個人投資家の
感情で出来上がっています。

チャートの動きに注目すれば、
他の投資家が何を考えているか分かるはずです。

あとは、それを逆手に取るだけ…

その戦術を知りたい方は
是非このセミナーへお越しください。
→ http://j-i-s.info/j-i-s/seminar_170407/


先週のイベントを経て、円はどこまで行くのか?

2017.03.22
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

こんにちは。

相場は、いろいろなイベントがあった
先週を乗りきって今に至りました。

もう、出る材料は出つくして、
こんどはあたらしい手掛かりがない、
という状況になってしまいました。

FOMCの利上げ決定を受けて、
米債券市場では長期債を売り、
ドルを買う動きが目立ちましたが、

確かに瞬間的にはドル高(円安)になったものの、
むしろ逆の動き(円高)となりました。

ここ何日かの為替市場は、G20を終え、
そのG20でも明確な姿勢が出なかったため、
余計にその傾向が出ています。

むしろドルに対しては円安の
ピークは終わったものとして、

円高を懸念するゆえに株式も
上値が重いように見えます。

今回の円高理由は、
事後的にはいくつでもあげられますが、

米利上げ回数が今年は(当初市場が懸念した)4回ではなく
3回になるものと見込まれたため
米金利の先高感が薄れたこと、

そもそも今回の利上げは事前に
市場が95%織り込んでいた
(つまり、既に市場はドル買いを終えていた)ため、

むしろ安心して反対のポジション(ドル売り)に
シフトしたこと、が理由となるでしょう。

しかし、むしろ本来の水準へ向けた自然の流れ、
ともいえるのです。

それを説明します。

日米の通貨レートは、
長期的には日米で同じものを買う時
に同じ値段で買えるレートに落ちつきます。

購買力平価(PPP:Purchasing Power Parity)といいます。

これは理論的な一致点であり、
実勢レートが購買力平価
と完全に一致することはありませんが、
PPPと大きくかい離する状態が
長期に続くことはありません。

PPPの計算は、1973年を基準とする為替に、
2国間の特定の指数を用いて計算します。

どこが発表するどの指標統計を使うかで
多少異なりますし、PPPもいくつか種類があります。

(消費者が購入する物価(消費者物価)を基準とするか、
国内企業間の取引価格からみる物価(企業物価)を基準とするか、
日本が輸出する価格FOB価格(輸出物価)でみるかで、3種類あります。)

総務省統計局が公表する消費者物価指数、
日銀の企業物価指数などを使えば誰でも

試算できますが、その詳細はさておき、
ズバリ95円と考えてよいでしょう。

え、そんなに円高なの?

そうです。
95円は、円ドルレートの適正水準なのです。

ただし、この水準は、あくまでも統計から導いた理論値であり、
実勢レートは、ずっとかい離しているのが通常です。

かい離が解消されるのには時間がかかります。

3-5年です。

なぜそんなに時間がかかるのかは、
いろいろな説がありますが、
それは気にするときりがないのでやめておきます。

いずれにしても、
今のドル円(112.81円,3月21日)は、
PPPが示唆する本来水準95円からみると、

18.7%も円安であり、今後、長い時間をかけて、
95円に向かう過程である、といえなくはないのです。

その過程で、株は安くなるか高くなるか、
とは全く別の問題ですし、あくまでの
長期のトレンドということは強調しておきましょう。

では、次回をお楽しみに

奥村尚


FOMCは織り込み済み?今日、注目すべき重要指標

2017.03.15
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

もう3月の半ばになってしまいました。
光陰矢の如し、です。

この時期は例年、とにかく決算の見通しが
何より情報として重宝されますが、
今年は珍しく違います。

世界的にも重要なイベントが多いからです。

FOMCを真っ先に
思い浮かべる方は通です。

が、
CMEのフェデラルファンドレート先物という
短期金利の先物取引が示唆する利上げ確率は

3/14時点で95%を超えており、
市場はほぼ完全に織り込んでいます。

従ってサプライズが起こるとしたら、
利上げが見送られた時になるでしょう。

イエレン議長は3月3日から、
早期利上げのポジティブな見解を発表しており、
見送られる可能性も小さいものと思います。

債務上限休止期限が3/15(水)に到来します

米国では国債発行残は上限を議会が決定しています。

しかし上限があると国債を自由に発行できなくなるので
オバマ政権時代に停止されていました。

その期限が3/15(水)で、上限が復活します。

上限引き上げが成立しないと、
利払いのキャッシュを調達するための
国債が発行できないため、

利払いが遅れる=米国債の利払いがデフォルトになります。

デフォルトというのは、
踏み倒されることだけではなく、

利払いがスケジュール通りに
支払われない事をふくめて使う言葉であり、

そうした意味ではこれまでも何度も
米国債はデフォルトになっています。

まぁ一時的に支払いが遅れるにしても、
米国はお金がなくて支払いを
停止するわけではないのですから、
必ず収束するようにできています。

大げさにニュースで伝わる場合でも、
みなさんは影響をうけないでください。

オランダ議会選挙があります。
これも3/15(水)です。

世論調査では、反EUを掲げる自由党が20%の
議席(総数150議席中30議席)を得て、第1党となる見通しです。

オランダ議会は、
自由民主国民党と労働党の2党が連立政権をとっていて、

与党2党で合計35議席と自由党単体を上回る様子ですが、

フランス(4月大統領選、6月議会選)、
ドイツ(8-10月議会選)、
イタリア(2018年5月)

と続くEU主要大国の選挙に影響を与える事が注目されます。

トランプ大統領の予算教書演説が16日に予定されています。

米国では予算の権限は議会にあり、
大統領は議会にお願いするだけの立場です。

しかも、減税の改革にあまり踏み込まないものと
みられていて、市場は反応しそうにありません。

ひとつ、ふたつとイベントを消化しながら、
市場が不透明感を払拭できた時、
次の高みまで相場が上昇するのではないかな、
と思う次第です。

それでは、次回をお楽しみに

奥村尚


企業が先か?投資家が先か?業績の年間パターン

2017.03.01
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

もう3月ですね。
ずいぶん暖かくなってきたようにも思います。

3月と言えば一年の〆の季節ですね。
卒業式もそうだし、企業でいえば本決算です。

日本の多くの企業は3月決算ですから
一年の終わりは3月末。

始まりは4月1日。

毎年、この時期になると、企業決算の成績が見えてきます。

為替水準も、3月末時点での水準がかなり見えてきていますね。

期末(=3月)までの営業成績は、
あと1か月でゴールを迎え、
そのゴールが見えてきたということです。

実は、そのゴールは、少し前から特別な立場の人には、
その数字が見えています。

それは誰でしょう?。

答えは企業経営者です。

あたりまえですね。
企業における全ての情報を統括している人ですから、見えていて当然です。

では、どのくらい前から見えているのでしょうか。

おそらく(第3四半期,3Q)が終わったときだと思います。
つまり、12月末です。

上場企業は、四半期ごとに経営成績
(つまり財務諸表)の開示が義務付けられています。

四半期ごとの決算を迎えてから
45日以内の開示を東証が指導していますから、
どの企業も45日以内に発表します。

3Qは12月31日が期末ですから、
それから45日というと2月中旬。

その45日ぎりぎりの日程で多くの企業は
成績と当期予想を発表します。

みな同じ日に発表するので、
一気に多数の企業成績がわかるため、
相場も変動します。

3末の本決算の発表も、
それから45日後にクライマックスを迎えます。

5月中旬ですね。

しかし、そのころは、新学期も始まっていて、
企業は来期の営業に入っています。

実際、企業の来期費用の予算化は
前年12月から始まっていて、

それを年次計画として策定し
4月から遂行しているわけですが、

5月中旬は、もう新年度も1カ月半を経過していて、
6月末に迎える第一四半期の数字を

上げるための努力をしている真っ最中、
というわけです。

ほとんどの企業は、
3月の時点では新年度入りする
4月以降を見据えて活動しており、

ほとんどの投資家は、
まだ確定していない年度決算を
予想、想定しながら投資する、ということです。

企業は投資家のだいたい2-3カ月先を走っていて、
投資家は2-3カ月遅れて業績を見ている、

という構図で、
これが毎年繰り返す、これが株式相場です。

この流れを押さえておくと、相場をみる一助になるでしょう。

では、次回をお楽しみに

奥村尚


見逃し厳禁!相場のルール変更を意識する

2017.02.22
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

ここ数日、暖かい日があり寒い日があり、
おだやかな日があり、強風大雨の日もありました。

なんだか市況の話をしているみたいです。

ということで、今回は市況の読みについてお話します。
久しぶり、もしかするとブログでは初めてかもしれませんね。

相場のメカニズムに関して、
まずはおさらいしておく必要があるでしょう。

日本は、日本の事情と理由があって、相場は動きます。

同様に、欧州には欧州の、米国には米国の、
それぞれ事情と理由があって相場は動きます。

そして、それぞれの地域での理由は、
為替、債券、株式市場を介して他の地域に影響を与えます。

全ての事情は
世界同時にニュースで伝わるので、
そこから解釈される心理要素も
市場に大きく影響を与えます。

確実に言える事は、全ての金融市場は、
市場参加者(=売買オークション参加者)「だけ」による
需要と供給で価格がきまります。

相場は需要供給によって
上がるか下がるかの単純な瞬間瞬間の動きです。

けれども、いろいろな情報が関与しているため、
簡単に読み当てる事は出来ないですね。

ある瞬間読みが当たっても、
次の瞬間には、当てた時と違うルールで相場が動いていると、
同じ方法では当てる事はできません。

これが相場の難しさであり、面白さでもあります。

前置きが長くなりました。

まずは大きな流れを読んでみましょう。
為替と日経平均をグラフにしてみました。
明確に動きが変わった日に縦線をいれてあります(2月21日前場まで)。

この縦線がルールの変更日になると考えながらグラフをご覧ください。
ルールが変わる以上、それまでと同じ考えや読みは通用しません。

最初の縦線は、ブレクジットです。
英国のEU離脱は特に心理的な震撼を与えましたね。

次は参議院選挙です。
自公の安定政権に市場は安心感を覚えました。

その次は、トランプ新大統領の決定です。
その後にトランプラリーと呼ばれた
上昇相場がやってきたのは誰もが知るところです。

最後の縦線は、1月24日です。
この日までは為替だけに反応して相場が動いていましたが、
この日を境にそれまでほど反応しなくなってきました。

ブレクジットとか参議院選挙、
新大統領のような明確な大きなニュースはありませんが、
明らかに動きが変わった日です。

日程的には、第3四半期の企業決算が理由と考えられます。

かつ依然として為替は支配的でもありますね。

とすると、今は業績と為替の双方
主要なルールとして相場を動かしていることになります。

第3四半期の企業業績を終えた段階で
上方修正は東証1部500社の集計では約100社、
下方修正は約30社でした。

今年度の為替レートは、
今期(4月1日から2月21日まで)の平均が108円です。

現時点ではこの平均より5円ほど円安なので、
当期決算には良い影響があるでしょう。

他にも理由を探せば
相場を動かす理由はたくさんありますが、
大きなルール変更を意識すること
まず大切だと思います。

それでは、次回をお楽しみに

奥村尚

<編集部のおすすめ>

株式トレードで、あえて
”負けに行って”いませんか?

どんなに良い手法を使っても
あなたが「負けるマインド」を
持ち続けている限り、
利益は生み出せないでしょう。

「勝てる自分に変わりたい」
そんなあなたのために、
特別な1日が待っています。
http://j-i-s.info/j-i-s/170314_seminar/


【NGを知ろう】精神戦で勝てると思うな!

2017.02.21
koushi_mrk01

From:Mr.K
自宅のトレードルームより、、、

おはようございます。Mr.Kです。
 
前回のメルマガが大好評だったため、
 
これから、やってはいけないトレードについて
書いていこうと思います。
 
【NGを知ろう】というタイトルをつけますので、
しっかりと頭に入れてください。
 
今日のトピックは、
 
『精神戦で勝てると思うな!』
 
です。
 
勝てない人の口癖のひとつに、
次のようなものがあります。
 
 
「次からは、しっかりと待って利益を伸ばします」
 
「気持ちを強く持って、含み損でも待てるようになります」
 
「マインド(精神)の大切さがわかりました!」
 
 
一見、正しそうな言葉ですが、
 
実は、この発言が出て来るということは、
残念ながら、この人は勝つことができません。
 
なぜか?
 
それは、精神力に原因を求めているから、です。
 
別の例をあげるとわかりやすいと思います。
 
次のようなことを聞いたことがありませんか?
 
 
『好きこそものの上手なれ』
 
『一流の人は、頑張っているのではなく、
好きでやっているだけだ』
 
 
この言葉の意味を深く理解できている人は、
非常に少ないです。
 
”上達したかったら、好きになることが早道だ”
 
という程度に捉えている人が多いのではないでしょうか。
 
そうではありません。
 
”人間は、我慢してやり続けることは絶対にできない”
 
という風に理解すべきです。
 
非常に重要なマインドセットをお伝えします。
 
書いてください!
 
 
『人は誰しも、
自分の利益になることしか、することができない』
 
 
この原則には、例外は存在しません。
 
人が行動する理由は2つです。
 
①快楽が得られるから
②痛みを避けたいから
 
以上のどちから一方、
もしくは両方が揃った方向に行動します。
 
そういう風にプログラムされているのです。
 
そして、①も②も、
自分の利益になるという点で
共通しています。
 
この原則から外れた行動が思いつく方は、
ぜひ教えてください。
 
利益というのは、金銭的なものだけではありません。
 
自分の名誉を守るため、
自尊心を守るため、
愛情を得るため、
空腹を満たすため、、、
 
様々な利益(=メリット)のために、
人は行動します。
 
まったく何もメリットがないことは、人は絶対にしません。
 
ここまでよろしいでしょうか?
 
 
であれば、トレードだけ例外のはずはありませんよね?
 
含み益があって、それを利益確定させたい!
という思いでエグジットしたのでしょう。
 
なぜなら、放っておいてみすみす利益が
目減りするのは嫌だからですよね?
 
まさに、快楽と痛みが理由になっています。
 
非常に合理的な判断と行動です。
 
しかし、あとからチャートを見ると、
そのときに多少の利益減少を我慢して
待っていれば、利益が増えたことがわかった。
 
ああ、あの判断は間違っていた。。。
ちくしょー!!!
 
ということでしょう。
 
そうして、
 
「次は、しっかり待ちます!」
 
となるわけです。
 
ちょっと考えたらわかることです。
 
”待てるわけがありません”
 
同じ状況になったら、やっぱり待てないのです。
 
毎回チャートは形が違うわけですし、
 
後から考えたら・・・という情報がないのに、

わざわざ損になる行動が取れるはずがありません。
 
このことをしっかり理解してください。
 
ここでいったん読むのを止めて、
もう一度最初から読み直してください。
 
そのくらい、とても重要な話をしています。
 
 
 
ならば、どうすればよいのか?
 
 
 
答えは、、、
 
 
「利益が減ることがメリットになるような
仕組みをつくること」

 
 
です。
 
そう、イチローが好きで野球を続けているように、
 
我慢ではなく、
自分のためになるようにしてしまえばよいのです。
 
というか、それしか方法はありません。
 
私はそうしています。
 
だから、無理せずに勝つことができるのです。 
 
ぜんぜん頑張っていませんし、嫌なことはしていません。
 
我慢もしていなければ、精神力も関係ないと思っています。
 
 
このハードルこそが、
おそらく皆さんにとっての一番高い壁です。
 
含み益を抱えること、利益を目減りさせることが、

何の疑問もなく自分自身のメリットだと
深く深く深く理解すること、無理なくそう感じられること
 
その域に達することが必要です。
 
この意味は、セミナーに来ていただいた方は
わかると思います。
 
だんだん面白くなってきましたよね?
 
続きを書くかどうかは、いただいたコメントを見て決めますので、
ぜひコメントをお願いします。
 
続きは(おそらく)また次回。
 
(注)私の重視するのは、マインドですが、
断じて精神力のことではありません。
 
 
GOOD TRADE!!
 
 
Mr.K