[地球の裏まで?]中国景気がもたらす影響

2016.4.4
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From:不動修太郎
東京の自宅にて、、、

前回の記事では、
地下資源の価格のお話をしました。

日本では、原油価格と
国内のガソリン小売価格は
大きく報道されますね。

その他にマスコミが取り上げるのは、
金(ゴールド)の価格です。

それに比べると銅の価格は
注目度が低いです。

皆様がよくご存じのように、
ゴールドは貴金属の代表であり、
電気部品にも使われるものの
装飾用途が多いです。

一方で、銅は主に電線の材料です。
日本では、電線等に使われている銅は
リサイクルされて再び銅製品になり、

テレビ、エアコンなどの大型家電は
「リサイクル法」という法律がありますから、
古い製品から鉄、銅などの金属は
リサイクルされています。

ですから日本では、鉄、銅などの実質的な
消費量は大きくありません。

銅、銅鉱石の輸入量が大きいのは
なんといっても中国です。

人口が多く、国土が広い中国は
電線を張り巡らすために銅を大量に消費します。

銅の最大の消費国である中国の経済が減速しているので、
昨今の銅の価格が大きく下がっているのです。

大昔の歌謡曲のタイトル「どうにも止まらない」
という状況です。『銅』だけに。

・・・。

さて、日本では知られていませんが、
ヴァーレという資源開発会社があります。
(CVRD, Companhia Vale do Rio Doce S.A.、NYSE: VALE)

この会社の本社は、
ブラジルのリオデジャネイロにあり、
ブラジルを代表する巨大企業です。

同社の主力商品は鉄鉱石で、
その生産・販売のシェアは35%で世界一です。

他に銅も手掛けているのですが、
昨今の地下資源安で業績が急激に悪化しています。

そのためにオリンピックを
前にしてブラジルの景気が悪くなっています。

このように中国の景気の影響は世界各国に
波及しているのです。

不動修太郎

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