裁定取引とは

2015.01.20
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From:中野英
池袋の自宅より、、、

前回は、デイトレに活用できる
『板情報から読み取る投資家心理』についてお話ししました。

ぜひ、《一日持ち越すか否か》を
判断する材料にもして頂ければと思います。

今回は、『裁定取引(アービトラージ)』に
ついて書かせて頂きます。

しばしば、『裁定買い』『裁定解消売り』と
いう言葉を聞くことがあると思います。

これは・・・

① 《先物と現物》が

② 将来のある時点(SQ日の寄り付き)で

③ 同価値になる

・・・ことを利用して、価格差が生まれた瞬間に・・・

※ 高い方を売り

※ 安い方を買う

・・・このような取引を、システムが
行うことによって出てくる注文のことを言います。

ちなみに、売りも買いも全て、
《現物ベース》での名称です。

裁定取引を行う際には、金利なども
考慮して行われるのですが、ここでその点については触れません。

《225先物と現物間》の裁定取引など、
膨大な資金がないと行えませんので・・・。

裁定買いが入る仕組みを、
225ベースで説明してみます。
(分かりやすいように、先物と現物は《常に同価値》とします)

先物と現物は、異なる市場で、
異なる参加者の売買によって、価格が変動しています。

つまり、《常に》と言っても
過言ではないほど、価格差が生まれていることになります。

ここで、一瞬にして、
『先物にまとまった買い』が入ったとします。

その瞬間、『現物の価格がそのままで、
先物の価格だけが上がる』という現象が起きます。

そして、その《コンマミリ秒》後に・・・

※ 価格が高い《先物》を売り、価格が安い《現物》を買う

・・・というシステムが発動します。

現物に買いが入るので、
これを『裁定買い』と言います。

それとは逆に、先物に売りが出て・・・

※ 価格が高い《現物》を売り、価格が安い《現物》を買う

・・・というシステムを、『裁定解消売り』と言います。

『裁定買い残』というものが定期的に
公表されていますが、買い残が増えるということは・・・

※ 先物の買いによって相場が上昇した色合いが強い

・・・ということになります。

そして以前に書きました通り、225先物は・・・

『投機の世界』です。

《裁定買い残が増える》ということは、
《投機家の『225先物買い残高』が増える》と置き換えられるかもしれません。

過去のデータを検証して・・・

『裁定買い残がどの程度以上になったら、急落するリスク増大』

・・・などのアノマリーを探すことが出来るかもしれませんね。

 

 
225先物の裁定取引を簡略的に
説明させて頂きましたが、ここからは少し、
『私たちが出来る』裁定取引のお話を。

私たちが出来る裁定取引は、225先物と
現物間の取引ほど確実なものではありませんが、
それでも非常に有用性の高いものです。

良く行われているのは、
《同業種間》の裁定取引です。

売り・買い銘柄の選別方法として、代表的なものは・・・

① 業績

② 株価

しばしばチャートでも、同業種の
二つの銘柄が、全く《逆相関》の動きをしていることがあります。

恐らくそれは、『裁定取引のポジションの構築』か
『ポジションの手仕舞い』のどちらかだと思われます。

『業績を確認して』のポジションの
構築は、決算発表シーズンによく見られます。

大抵の場合は・・・

※ 悪かった方が売られて

※ 良かった方が買われます

『上げるときは一緒に上げるはず、
下げるときは一緒に下げるはず』という
前提のもとに、二銘柄を比較して・・・

※ 業績が良い方が、上昇する時の勢いが良いはず

※ 業績が悪い方が、下落する時の勢いが良いはず

つまり・・・

《利益・大》 & 《損失・小》

・・・『どちらにいっても儲かるはず』
というポジションになります。

《はず》であるところが、225先物と
現物間の裁定取引と、決定的に異なるところですが。

他には、《株価指標の割高・割安》で
銘柄を組み合わせる方法もメジャーです。

あとは、過去のデータで、
ある銘柄間の株価の関連性を検証して・・・

※ 必ず、《1:2》の株価に収束する

・・・などの習性を見付けられれば、
その関係から外れた時に、裁定取引を行うことになります。

ただし、《金利》などの手数料を徴収されますし、
その他の機会損失もありますので、それを計算に入れて、
収益が上がるようにポジションを構築しなければなりません。

『ある程度のまとまった資金を、
安定的に運用したい方向け』の手法と言えるでしょう。

あとは、《業績や過去の株価の
推移などを検証する作業》は必要不可欠です。

ある程度の経験を積んだディーラーが、
スタイルを裁定取引(さや取り)に変える話をよく聞きます。

やはり、特にデイトレを長年続けていると、
《疲労の蓄積》と《衰え》が付きまってきますので・・・。

なお、《同業種間の裁定取引》を例に
挙げましたが、もちろん《異業種間》でも全く問題ありません。

《裁定取引を極めること》は・・・

※ 負けないスタイルを構築すること

・・・それと同義語と言っても過言ではないので、
少しづつでも学んでいって頂ければ嬉しく思います。

ー中野


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