マイナー通貨と共通通貨

2016.8.29
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From:不動修太郎
今年は台風が迷走し、日本に上陸が
相次いでいますね。

さて、中南米、東南アジアの観光地では、
自国の通貨よりも米ドルが好まれる
ことが多いです。

今は規則が変わって
いるのかもしれませんが、3年ほど前に
私がカンボジアのアンコールワットに
行った時には、アンコールワットの入場券は
米ドルでしか買えませんでした。

カンボジアの現地通貨はリエルと言います。

東南アジア、中南米の観光地には、両替商の店が
多いです。ですから、観光では米ドルか
日本円を持って行き、必要な額だけを少しずつ
現地通貨に両替すればいいですね。

観光地では、現地の通貨よりも米ドルが
好まれまれることが多く外国人用の土産物屋では、
値段が米ドルで表示されている所がありますね。

一般的に政治的な問題や近くの国で紛争が
起きるとその国の通貨は安くなることが
多いですね。

特に経済規模が小さい国は
ちょっとした事件で大きく通貨が売り込まれ、
レートが下がってしまいます。

そうなると
その国にとっての輸入品の値段が大きく
上がり、経済的に混乱してしまいます。

使っている人が少ない
通貨、経済的に不安定な国の通貨は、
大きく変動することが多いです。

そういう為替変動が大きい国に住んでいる人達は
自国の通貨がインフレになった場合に備えて
ドル、ユーロに両替して貯金をすることが
多いです。

クーデター騒ぎ、爆弾テロが記憶に新しい
トルコはヨーロッパに近いせいか
ユーロが好まれています。

かつては、西ヨーロッパの国々、ポルトガル、
スペイン、フランス、ドイツなどは個別の通貨を
使っていましたが、個々の国の経済規模は、
日本、アメリカに比べると小さいので時折、
大きく為替が動いていました。

為替が動くと
その国の経済が不安定になってしまいます。
そこで対策としてユーロという共通な通貨を作りました。
共通の通貨を持てば、その通貨が流通する各国の
貿易、観光などお金と人と交流がとても便利に
なります。

また通貨を使う人が多くなると経済的に
安定するので、対ドル、対円の為替の変動は小さく
なります。

このように共通通貨を作るとメリットは
大きいですが、その一方で共通の通貨を持つと困った
事も起きます。

例えば、ギリシャの
経済状況が悪くなったとするとギリシャが独自の
通貨を持っていた頃ならば、その通貨の流通量を
増やす、金利を下げるという金融政策を採ることが
できました。

所が、今やギリシャはユーロを使っていますので、
通貨の流通量、金利を下げてしまうとその影響は
他のユーロ圏に及びます。通貨の流通量を増やすと
お金の価値が下がるので、デフレに向かってしまいますね。

そういう状況だと一国のために思い切った経済政策が
採れません。ですから、ユーロ圏の中の小数の国だけが
困難に直面すると結果としてユーロ圏全体に広がります。
これがユーロのような共通通貨の弱点です。

ギリシャの経済危機以来、ユーロのそのような弱点が
意識されて、ユーロが下落傾向です。

不動修太郎

今日も記事を読んでくださって
ありがとうございます。

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