米利上げとETFから読む「今」の相場環境とは

2016.9.19
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From:不動修太郎
東京の自宅にて、、、

12日、前場の平均株価の下げ幅は一時300円を超えましたね。

私がこれまでの記事で書きました通り、
前の週まではアメリカの利上げするのでは、

という希望的な観測で米国株が高くなりましたが、
その反動で下り、日本の平均株価も足を引っ張られたのでしょう。

アメリカの金利引き上げの時期が読みにくく、
しかも間もなく始まる日米の金融会合等を
控えて相場が神経質な動きになっていますね。

株価へのプラスの材料としては、日銀がETFの買い入れ枠を
大きくし、実際に9月になってから巨額の買い入れを
行った事でしょう。

ETF は、Exchange Traded Fundの
略で、上場されており手数料が低い投資信託の事です。

日銀のホームページにはETFの買い入れ額が
発表されています。

http://www3.boj.or.jp/market/jp/menu_etf.htm

ETFは色々な種類がありますが、日銀は主に日本の
株価に比例する仕組みのETFを買い入れようとしています。

それにどの位の効果があるのかは未知数ですが、
株価に比例する信託を買うのですから、

投機筋が株価を下げる目的で売り込む動きを
けん制できるかも、という程度でしょうか?

ワシントンポスト等海外のメディアと主要国の政府は、
総じて日銀のETF買い入れには批判的です。

というのも日銀という日本の
中央銀行がETFという金融商品の一種を
大量に買うのは、公平さを欠くという
意見があるのです。

政治や金融の当局がこういう株価対策を採ると
その政策頼みの相場になり易いです。

当局がその経済対策を辞めようとすると市場に失望を呼び、
株価が大きく落ち込む可能性があります。

そのため、そういう場面でちょっとした要人の発言、噂に
よって平均株価が大きく動く恐れがあり、
株式相場は、上げ下げが激しくなり、要注意です。

政治、金融政策そのものは、ある程度、過去の
経験から予想できますが、その実行時期を予想することが
難しいので厄介です。

そのために市場は政策変更の
警戒感を持ち、最近の株式相場のように難しく、
値動きの荒い相場になることが多いです。

今後とも日銀は金融緩和、株価を上げる政策を
打ちだすと思いますが、手詰まりのようです。

いずれにしてもチャート、テクニカルで読みにくい
神経質な相場になっていますね。

不動修太郎

今日も記事を読んでくださって
ありがとうございます。

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