カテゴリー別アーカイブ: 投資家心理

ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん〜♪

2018.05.14
koushi_fujii01

From:藤井百七郎
東京から帰る新幹線の中、、、

いつもパソコンで相場を見ながら
テレビの経済番組を
点けっぱなしにしているのですが、

先日、「あれっ!?」と
思うことがありました。

それは、ある企業の決算発表を受けて、
アナリストが言った言葉でした…

「えーっこの企業ですが、今期は昨年とほぼ同じ。
 ただし、来期に関しては30%増の営業利益を予測。
 恐らく株価も上がるのではないでしょうか」

ん、ん、ん…?
な、なんと…?

恐らく株価も上がるのではないでしょうか〜?だと〜!?

私の頭の中に
あの懐かしいフレーズが
蘇ってきました。

(ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん〜♪)

「業績が上がるから株価が上がる〜…???」

ちょっとアナリストさん、
大事なフレーズが抜けていませんかー!!!
思わず、そう問いかけてしまいたくなりました。

さて、あなたは
何が抜けていたのかわかりますか?

それは…

「恐らく株価も上がるのではないでしょうか」
の中に入らないといけないフレーズです。

正しくは、
「恐らく『多くの人が買うので』
株価も上がるのではないでしょうか」です。

これはあなたも
多くのトレーダーさんたちも
知っていることですが

業績がいいから
株価が上がるわけではありません!

業績がいいから、
買いたいという人が増える。

だから、株価が上がるのです。

ですから、
我々は見るべきものは
企業の業績ではなく、

その業績を見ている
投資家たちの頭の中なんです。

何度も言いますが、
業績がいいからといって
株価は上がりません。

また、業績のいい企業の株を
買って儲かるほど
株は簡単ではありません。

その企業を買いたい投資家たちが
どれだけいるのか。

もしくは、
この業績のいい会社を
自分の後にどれくらい買ってきてくれるのか…

これらを見越して
判断をしないといけません。

つまり、株で勝っていくには
正直にいい企業を探しながらも

それをアマノジャクのような目線で
見ていく「嗅覚」も必要なのです。

お金を稼ぐには
いろんな方法があります。

お勤めで給料をもらうのであれば、
正直な人は賞賛されます。

その一方で、
株の世界は正直さだけでは
勝てない部分もあるように思えます。

悲しきかなこのトレード業界に
憧れる多くの方は、

お勤めしている正直でいい方ばかりです。

株で稼ぐときには
どこかで心を捻じ曲げて、
この卑しき世界に
心を準じていただきたいと願っております。

藤井百七郎

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ブラックジャックが教えてくれたこと

2018.05.07
koushi_fujii01

From:藤井百七郎
名古屋の自宅より、、、

先日、サイパンに行ってきました。

グアムより人が少なくてのんびりでき
本当に良いリゾート地です。

残念ながら今年5月で
日本からの直行便がなくなるということで
忙しいさなか、行って参りました。

ご存知の通りサイパンには
オープンしたばかりのカジノがあります。

いろいろなゲームがあるのですが、
さほどギャンブルに詳しくない私は
ブラックジャック一本です。

200ドルをチップに変えて、さあ参戦!

大して賭けてないのですが、
多少なりとも勝った時の快感は
それはそれは嬉しいものです。

ディーラーや、横に座った中国や韓国、
アメリカの方と軽いジョークを交わしながら
とても楽しい時間でした。

でもやっぱりなれてないせいか、
3時間ほどプレイしたくらいで

頭がフラフラ、疲れてしまったので
フィニッシュにしました。

結果は200ドルが半分に減って
100ドルでエクスチェンジ。

当初の資金が半分になってしまいました。

100ドルの負けでした。

勝つことよりも楽しむことを目的にやりましたが、
それでも負けた悔しさは後から
ひしひしとこみあげてきます。

なぜ私は負けたのか…?

ホテルで飲みながらぼんやり考えてみると
こんな答えに達しました。

ブラックジャックというゲームは足して21に近い方が勝ち。

ということは、ディーラーもこっちも勝負の確率は1/2のはず。

ところが、終わってみるとじわじわとした負け。

経験値の高いディーラーのほうが、少しずつ

とっていって、最終的にはこちらが負けるシステムなんです。

では、どうしたら勝てるか…?

それは、、、

勝負どころで、掛け金を増やすしかない!

という結論に達しました。

ブラックジャックでは、最初に2枚のカードがこちらに配られます。

手配のカードによってはディーラーがカードをめくる前に、
こちらに掛け金を増やす権利があります。

最初のカードで、いけると踏んだ時に
”勝負”で掛け金を増やしていくしか勝つ方法はないのです。

わずかなチャンスに、大きく賭けて勝つしか、
ブラックジャックでディーラーに勝つ方法はないのです。

はずれたときのリスクはありますが、
いける!とふんだときに勝負するしか、
ブラックジャックで勝つ方法はないのです!

なんだか、もしかしたら、株も同じかな〜・・・と

思ってしまいました。

もちろん、、、
株はギャンブルでやってはいけませんし
ルール通りにやるのは大事!

資金も管理して損のないようにやるのも大事!

でも、ある程度の上級者になったら
勝負どころでは”賭け金”を増やすくらいのほうが
いいのではないだろうか…

ふとそんなことを思ってしまいました。

では、勝負どころとはどこか…?

政局的な場面を読むことでしょうか…

決算発表を見越すことでしょうか…

チャートの節目を抜けた瞬間でしょうか…

そればかりは、これという答えがあるのではなく、

あなたの経験で答えを出すしかありません!

ふたつ隣に座っていたアメリカ人が、最初の2枚のカードを見て
うーんと少しじっくりと考えて、掛け金を増やして、
ドーンと勝って、ガッツポーズする姿を覚えています。

積みあがった小さいチップを
大きなチップに交換してもらって
テーブルから去っていく姿に、私は

「So Cool!(めちゃかっこいいぜ!)」と声をかけました。

さてさて、あなたには勝負どころを見抜く眼力がありますか?

勝負どころでドーンと賭ける勇気がありますか?

ガチガチのセオリーに押し倒されていませんか?

チャンスの女神には前髪しかない…

気が付いた時には女神はいなくなっている。。。

私も含めて同じ経験をしているなら
チャンスで掛け金を増やして
次はつかまえたいものですね(^^♪

藤井百七郎

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じつはシリア攻撃の背景には…

2018.04.18
prof_okumura

From:奥村尚
トルコのホテルより、、、

おはようございます。

今週からトルコに滞在しています。

丁度、先週末に大きくニュースで報道された、
シリア問題の隣国ということになります。

このシリア爆撃の前に、4月に入って世界で大きく
取り上げられたニュースがあります。

トルコ、ロシア、イランの3か国間での
シリアの将来へ向けた会議が開催されたのです。

私の知る限り日本でほとんど報道されていません。

4月4日にアンカラ(トルコの首都)で、
シリアの新憲法の起草をはじめとする、
今後のシリア統治に関する調整が始まったのです。

これは、第二次世界大戦終盤におけるヤルタ会談と似ています。

ヤルタ会談では、戦後のドイツや日本の
領土分割や統治に関して、米英ソの
3か国の利害関係を事前に調整した会議でした。

このような重要な調整がアンカラでスタートしたのですが、
その会議は欧米抜きで進められたものであったため、

余計に世界的には大きなニュースとして伝わったのです。

そのような会議を、欧米を抜きに行う(=シリア問題を
欧米抜きで勝手に決める)事は許さない、

という意思表示も今回のシリア攻撃の意図
あったと考えることができるでしょう。

ロシアとイランは共同で今回の英仏米の攻撃を
非難しましたが、アンカラ会議のメンバーだったわけですね。

ところで、昨年4月のシリア攻撃は
米国単独行動でしたが、今回は英仏も参加しました。

仏は、シリアを植民地支配していた事があり、
昔から深い関係があります。

英は、自国で起きたロシアスパイの暗殺未遂事件の件で
ロシアと対立している最中で、いち早く英を指示した
米仏との共同歩調を見せたかった理由があります。

こんな背景があって、今回の事件があったのだろう、
といろいろな世界ニュースから読み取ることができます。

いずれにしても、
この事件を受けた週明けの日本の株式相場は、

結局何もなかったかのような平和なスタートでした。

下手をすると大きく相場を動かすような、
つまり猛烈な円高と株安があったかもしれない
重要なイベントを終え、

一段落した感があるのは間違いありません。

相場にとっては、
良いことだったと思います。

奥村尚

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(続)役立つPERについて

2018.04.11
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

前回の続きをします。

PERという指標をみて、相場の適正水準を判断する、
という話でした。

株価を決める二大要素、割安/割高さ稼ぎのうち、
割安/割高を表すものです。

今の株価がもうひとつの要素である
稼ぎの何倍であるか、という倍率です。

不動産投資でも、似たような尺度があります。

月の家賃200倍が基準とされていて、
たとえばこう使います。

問:家賃に換算すると12万円が相場であるマンションがある。
適正価格は?

答:このマンションの適正価格はその200倍、
つまり、12万円x200=2400万円である。

これを使うと、このマンションが
1900万円であれば割安で買う価値があるし、

3000万円であれば割高で買う価値がない、
という目安ですね。

不動産の場合、利回り6%を目安として判定する場合、
ちょうど家賃の200倍で買うと6%の利回りが達成できるので、
計算しやすさもあって、普通に使われています。

ちなみに、200倍=200ヶ月で元本を
回収できるという事であり、これは16.7年です。

200倍を超えると割高、
200倍以下なら割安なのですね。

株式に話に戻すと、PERは200倍、
という数字と同じ意味を持つ考え方なのです。

個別の株式でもこうした考えは使えますが、
ここでは、日経平均で使ってみます。

家賃に相当する’稼ぎの尺度’は、
一株当たりの利益(EPS)を使います。

日経平均の基準は、PER14倍-16倍です。

参考までに、2月以降のPERのグラフを作りましたのでご覧ください。

ret risk


前回、PER13倍が最低レベルであろうと書きました。
昨日の時点で、日経平均の一株当たりの利益は1700円でした。
PER13倍の株価は、

1700 * 13倍=22100円

お、あと少しで届きます。
でも、これは最低でも、
これだけの価値はある、という基準でしかありません。

普通であれば、14倍 – 16倍で計算すべきなのです。
ちなみに、14倍とすると、

1700 * 14 = 23800円

ですから、22100円に到達しても、
まだ1700円も上昇する伸びしろがある事になります。

16倍とすると、

1700 * 16 = 27200円

さすがに、ここまで上がることは、
今はちょっと想像できませんが、、、

今の水準は、株価が戻してきたと言いながらも、
まだまだ水準は割安である事がわかると思います。

ではまた次回。

奥村尚

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役立つPERについて

2018.04.04
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

相変わらず株式相場は不安定ですね。

でも、安定した相場など、
過去にほとんど経験したことはありません。

価格が上下するのが相場であり、
そういった性格を理解したうえで参加しているのが
我々投資家ということでしょう。

前回、相場の水準について、

目安はPERとPBRを使います。
と切り出してからPBRの話をしました。

ならば、今回はどうしても、
PERの話を続けてしておく必要があります。

良い時も、悪い時も、
こうした基本をしっかりと押さえておきたいのです。

おや、なんだか、
結婚式の誓いみたいですね。

Wherever you go, I will go; あなたと共にわたしも向かいます
for better or for worse, 良い時も悪い時も
I will give myself to no other 命ある限り共にすることを(訳 奥村)

まぁ、結婚相手とは違って、
悪い時にまで付き合って命を落とす必要はありませんね。

さて、

PERは日本で(ピーイーアール)と呼ぶ事が多いのですが、
P/E(ぴーいーれしお) とか、PE(ぴぃ)と英語で呼びます。

相場の場合、
悪い時というのは、

下がっている状況なのですから、
買い時とも言えます。

実際、2012年後半にPBRが1を割り続けたとき、
6月4日最悪値は PBR 0.87 (日経平均 8296円)
でした。

(その後、5か月以上に渡って低迷を続け、11月15日から上昇に向かいました)。

あとからいうのは簡単ですが、
悪い時期の判断を間違えると、

さらにどんどん悪くなって
お金を減らしてしまう事はありますから、
見極めが大事ですね。

今はどうなのでしょう。

PERとPBRをあえて2つ対比させました。
なるべく一致するようにスケールをとってあります。

ret risk


前回、PBRを用いて、
いくら以下に(まず)ならない、
と説明しました。

PBRでは、それだけが説明できるのです。

どのくらいまで上がりそうか、
という説明ができません。

しかし、PERを使うと、
このくらいが適正水準である、

という説明ができます。

結論だけ述べると、

かなり控えめに言っても、
PER 13倍が最低限の適正水準といってよいでしょう。

PER13倍は、
日経平均では2万2000円
です。

結論だけ述べました。
複雑な説明をしたくなかったので、
PERの意味を説明するのは意識してやめています。

できれば次回にでも、
PERの説明をしたいと思います。

では、また来週。

奥村尚

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「トレーダーの9割が負け組」
という現実があります。

相場では、経験豊富なプロ、機関投資家、
さらにはAIにも勝たなくてはいけないので、
無理もありません。

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下げに対する覚悟はありますか?

2018.03.28
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

相場の下限

株式相場は不安定ですね。
日経ボラテリティインデックスも再び上昇してきました。

NYの下げに敏感に反応し、
NYが大きく下げると、
きまって東証もそれにリンクして下げてきています。

NYが主導してきた暴落は、
2月2日に始まりましたが、

2月中にNYは(ほぼ)元の水準に戻ったわけですが
東証は下げたまま3月を迎えました。

そうこうしているうちに、
今回の暴落に突入、
再びNYも東証も大きく揺れ動きました

3月26日の時点で、
日本は-10%,NYは-4%の下げであり、
特に日本の下げが目立ちます。

相場であるからには、
価格は動くものだし、

実は歴史的に見ると、
暴落といえるほどには大きな下落ではないのですが、

限界なく下げてくるように思えて、
恐怖だという方も多い事でしょう。

このくらいまで下げると、
そのあたりが限界であろう

という水準は明確に存在します。
その水準の目安は、

PERとPBRを使います。

株式の代表的な指標として、
割高、割安を示すものですね。

まさに基本なのですが、
その基本こそ、
こうした時には重要
なのです。

PERは良く使うのですが、
今回は特にPBRに絞って使ってみましょう。

PBRは、今の株価が、
一株当たりの純資産の何倍であるか、
を示します。

純資産とは、会社の自己資本であり、
返済不要のお金であり、
解散した時に残るお金です。

PBR=1倍というのは、
解散した時に残るお金と同額である事を示します。

つまり、会社の付加価値はゼロということです。

日経平均は、日経が選ぶ225社を一つの会社として、
仮想的にみた場合の株価である
といえるのですが、

そのPBRである日経平均PBR 1倍は、1万7900円です。

言い換えると、
日本を代表する優良な大企業が全て入っている
日経平均採用銘柄225社の価値の合計をゼロとした時の

日経平均水準が、1万7900円なのです。

ここで、2月以降の日経平均と
日経平均PBRをグラフで見てみます。

ret risk


どんなに円高になっても、
利益が出ない会社に成り下がっても、
PBRが1倍を割り込むことはなかなかありません。

従って日経平均は、1万7900円以下には(多分)なりません。

本当は、多分ならない、ではなく、
絶対にならない、といいたいのですが、

なにぶん、
相場というのは勢いで下がりすぎる事もありますから、

瞬間最大風速では、
それ以下にまで下げる事はありえますが、
まぁ、ならないと考えてよいでしょう。

(実は、過去に、
PBR 1倍を割り込んだことがあります。

2011-12年民主党政権で
日経平均が8千円台にまで下落した時です)

いくらくらいまでなら、
下げる覚悟をしておけばよいのでしょう。

17900円に達するまでの余裕度
(言い換えるなら安全係数)を15%(安全係数1.15),
10%(安全係数1.10)に設定して計算してみるとこうなります。

15%余裕度 引け値ベースでの下限
(1万7900円x 1.15=20585円)

10%余裕度 ザラバでつける最安値の下限
(1万7900円x 1.10=19690円)

いくらなんでも、
10%の余裕を割るほどに売られることは、
かなり考えずらいのです。

今週26日は、
ザラバで15%余裕度を下回る価格になりました。

もうそろそろ、
限界一杯まで下げたぞ
とも言える事になります。

幸い、
27日は反発したのでなによりですが、

恐怖を取り除くのに、
このような計算は案外役に立つものだ
という事でもありましょう。

では、また次回。

<編集部のおすすめ>
不安定な情勢の時にはルールが大切です。

激しい値動きを目の前に
恐怖を感じる方もいるかもしれませんが、

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