カテゴリー別アーカイブ: 世界情勢

日経平均と個別銘柄は関係ない?

2018.07.17
koushi_mrk01

From:Mr.K
都内のプライベートオフィスより、、、
 
おはようございます。Mr.Kです。
 
今日の本題とは直接関係ないですが、
 
皆さんは、トレードを
何のためにやっていますか?
 
・・・
 
「そりゃ、利益を上げるためでしょ」
 
という声が聞こえてきそうですが、
もちろん、利益はそうでしょう。
 
聞きたかったのは、
利益以外の目的も持っていますか?
ということです。
 
これは、別のことにも
置き換えられます。
 
「あなたは、仕事を何のためにやっていますか?」
 
給料をもらうため、
ただただ、それだけのため、
という人は少ないと思います。
 
もしもそうであれば、
個人的にはすごく勿体ないと思います。
 
仕事って、
もちろん始めるきっかけは
給料を稼ぐためだと思いますが、
 
続けていく中で、
やり甲斐とか、自己成長とか、
かけがえのない仲間とか、
 
つまりは、仕事そのものを
楽しむようになれたら素晴らしいと
思うのです。
 
サッカー選手に、
なぜサッカーをやっているのか?
と聞いて、
 
「ただ、サッカーで勝つためです」
 
とは答えないだろうということです。
 
もし、そう答える選手がいたら、
その選手は、きっと
選手生命が脅かされていて
健全な精神状態ではないと思います。
 
まったく同じことが、
トレードでも言えると思うのです。
 
何のためにトレードをしているか?
 
参考までに私の場合は、
 
・利益を上げるため
・自分の能力を上げるため
・異次元のビジョン達成のため
・コミュニティの皆さんを勝たせるため
・関わる皆さんと楽しむため
・ビジネスとして発展させるため
・新しい感動、挫折、発見に出会うため
・汎用人工知能開発のため

 
です。
 
色々な目的が詰まったものが
私にとっての「トレード」です。
 
だから、毎日の利益や損失に
関係なく続けられているのだと思います。
 
日々の値動きに
一喜一憂してしまう方は、
 
逆説的ですが、利益以外の、
より人生として尊い目的を見つけられると
改善するかもしれません。
 
 
さて、本題に入ります。
 
日経平均と個別銘柄の関係についてです。
 
======
 
注)以下、すべて日足の議論です。
 
講師をやっていると、
トップクラスによくいただく質問のひとつが、
 
「日経平均株価を見る必要はありますか?」
 
です。
 
日経平均先物取引をしている人は
もちろんチェックするのでしょうが、
 
個別銘柄を取引する人が、
売買判断をするときに、
日経平均株価を参考にすべきか?
 
ということですね。
 
 
あなたは、どう思いますか?
 
ちょっと考えてほしいので、
具体的な話を先にします。
 
2018年7月16日現在の
リアルタイムの話をします。
 
日経平均株価は、
先週のブログ(火曜日)のその日に
上昇トレンドを確信する陽線となり、
木曜日に一旦押して上昇していきましたね。
 
私のトレードはどうなったかと
言いますと、
 
私は株は個別銘柄に投資しているので
売り銘柄は下落・停滞し、
買い銘柄は上昇しました。
 
日経平均株価の急騰→急落→急騰の影響は
あまり受けなかったということです。
 
日経平均先物はやっていませんが、
もし持っていたら、
 
水曜日にぎりぎりロスカットにかかったか、 
木曜のいったん下落で指値で逃げられたか
 
どちらかになったと予想できます。
 
このことから、
皆さんに知ってほしいのは、
 
日経平均株価は、個別銘柄と
ほとんど関係ないですよ

 
ということです。
 
「えーーー、そんなことないですよ」
「明らかに連動してますよ」

 
という声がまたまた聞こえてきます笑
 
お答えしましょう。
 
「はい、もちろん連動しています
 
もちろん、日経平均株価は
個別銘柄に連動していますよ。
 
なぜって、ご存知のとおり、
日経平均株価は日経225銘柄の株価を
若干の係数を掛けて平均化したものですから。
 
ただ、
 
にわとりが先か、卵が先か
という問題です。
 
主従関係が重要です。
 
あくまで、個別銘柄があって、
それを平均したものが日経平均株価です。

 
逆ではありません。
 
例えば、これはクラスのテスト成績
のようなものです。
 
30人の学校のクラスにあなたが
所属しているとイメージしてください。
 
クラスの平均点が高いとき、
あなたの点数も高いことが多いでしょう。
 
クラスの平均点が低いときは、
あなたの点数も低いことが多いはずです。
 
では、あなたの点数を予想するのに
クラスの平均点は参考になるか?
 
もちろん、参考になりますね。
 
でも、重要なことは順序です。
 
あなたの点数が出るタイミングは、
クラスの平均点が出るタイミングより
少し早い
ですよね。
 
ということは、
クラスの平均点は、
見ても見なくても一緒になります。
 
日経平均株価も同じで、
個別銘柄のチャートを見れば、
逆に日経平均株価の上下は
なんとなく予想できます。
 
 
でも、こう説明すると、
 
「でも、個別銘柄を投資する人が
 日経平均を見て投資したら、
 日経平均が個別銘柄に影響しませんか?」

 
と思う人もいることでしょう。
 
はい、いい質問ですね。
 
おっしゃるとおり、
日経平均株価を見てから
個別銘柄に再投資する人は
いると思いますよ。
 
しかし、もっと具体的にイメージ
をしてみましょう。
 
もしも、あなたが
日経平均株価の急騰を見て、
 
「よし、個別銘柄を買おう!」
 
と思った場合、
 
どんな個別銘柄を買いますか?
 
①日経平均が上がっているのに下がっている銘柄
②日経平均と同じく、上がっている銘柄
③日経平均が上がっているのに動きがない銘柄

 
この3つならば、
どれに投資したいでしょうか?
 
考えてくださいね。
 
・・・
 
おそらく、
 
②日経平均と同じく、上がっている銘柄
 
を選ぶ人が多いと思うんです。
 
だって、日経平均が上がっているのに
それを横目に下落してる銘柄って
よほど人気がないと感じますからね。
 
だから、
 
多くの個別銘柄が上がる
 ↓
日経平均株価が上がる
 ↓
上昇中銘柄がさらに上がる
 
ということが起きます。
 
そして、さらに
 
もしも、あなたの持っている銘柄が
 
①日経平均が上がっているのに下がっている銘柄
 
だったらどう思いますか?
 
 
「いいなー、なんで私の銘柄は下がるんだろう・・・」
 
ってなりますよね。
 
そうすると、
 
「よし、この銘柄を決済して、上がりそうな銘柄に乗り換えよう」
 
という人が出てきてもおかしくないじゃないですか。
 
そうすると、、、?
 
そうです。
 
下落してた銘柄は、もっと下落します。
そして、上昇した銘柄はさらに上昇する。
 
 
まとめます。
 
つまり、
 
個別銘柄を取引するときに
日経平均株価は見なくてもいい

 
というのが持論です。
 
日経平均株価なんかに惑わされず、
 
個別銘柄のチャートを
たくさん見て、しっかり分析する。
 
あとは、リスクヘッジとして、
買い銘柄と空売り銘柄を
同時に持つ
 
ということをすると、
より日経平均株価が気にならなく
なってきます。
 
ご参考までに。
 
GOOD TRADE!!
 

Mr.K

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恐怖が市場を支配する、、、

2018.03.14
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

前回話題にしたセンチメントは、
「心理」なので、数値にしづらいものがあります。

しかし、投資はサイエンス。

数値化する試みは昔から行われていました。

最も代表的なものは、VIXでしょう。

1993年から公式に発表されています。

シカゴ・オプション取引所が作った指数で、
世界中の投資家が見ています。

VIXとは、
Volatility IndeX(ボラテリティ インデックス)の略で、
別名、恐怖指数と呼ばれています。

数値が上がるほど、恐怖具合が上がります。

恐怖とは、市場参加者が予期する、
下落の恐怖のことです。

平常時は、10-20%程度で、
へたすると1桁%です。

この段階では、
市場は仮に多少下がったとしても、
大きな下落を伴いません。

しかし、政治情勢や経済情勢、
あるいは、どんな理由であれ、

何かきな臭い動きを投資家が検知すると、

それが必ずオプション市場の相場で反映され、
VIXが上昇します。

VIXが上昇すればするほど、

市場が(まだ実際に下落していなくても)
下落のセンチメントに満ちてきていることを示します。

VIXが30%を超えてくると

投資家であれば誰でも
危なさを感じるレベルまで

市場心理が下がり始めています。

そして、
実際に市場が大きな下落をした場合、
VIXは過激なまでに上昇します。

2月6日に、VIXは瞬間50%を付けました

実際は引けで37%程度で収まりましたが、
それでも大きな値です。

30%台後半は
数年に1度あるかないかの、大きな値です。

ちなみに、
2008年10月のリーマンショック時には
90%くらいまでいきました

計算上は数百%までの上昇も
あり得るということを
知っておいてよいでしょう。

さて、
日本でも2010年から

日経新聞社がNK225指数(日経平均)を対象にした、
日経ボラティリティインデックス(日経VI)を算出し、

日々新聞やwebサイトで発表しています。

30%を超えると、危なさを感じる
センチメントとなってきますが、

実際、この2月の第二週は30%を突破しました。

1517989331962

昨日の時点では、前場終了時22.5% 程度と
良い状況になってきており、

この流れで今年度最終日(3月27日)を
終えられるのではないか、と考えています。

では、また次回。

p.s.
興味のある方のために、

ボラテリティとは、価格の変動幅の比率です。

VIXは、SP500(SPX)指数の
オプション取引から逆算した

今後30日間の
インプライドボラテリティを測定したものです。

市場が不安定な時には、
オプション取引市場が示唆する

SP500指数の価格変動幅が
大きくなる性格があります。

この値を使って市場が予想する
SP500の価格変動幅を
正確に求めることもできます。

本来は、変動幅が大きい場合、

下方だけではなく、
上方にぶれることも意味しますが、

事実上、暴落の危険シグナルとなっています。

奥村尚

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市場の指数には感度を上げておきたいですが、
自分自身が恐怖に支配され

冷静な判断が出来なくなってしまったら
泥沼に、はまってしまいます。

リスクを考慮し、戦略を練って、
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今後の動きを見極める、市場心理とは?

2018.03.07
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

センチメント(sentiment)という言葉は、
金融市場を説明する際に
よく使われます。

市場心理などと訳されますが、
市場そのものが揺れ動く心理をもっている
生き物ではないので、

結局、市場参加者たちの
総合的な売買の状況を説明する言葉だと
解釈して良いでしょう。

市場参加者とは、
売りや買いの注文を出している
すべての人のことを指します。

具体的には、
機関投資家や個人トレーダー。
投資信託や証券会社。
ヘッジファンドもいますね。

その市場心理の実態は、
その日その日に市場に参加する全てを
包括している巨大な組織体の中にある
といってよいでしょう。

そして、その市場心理は、
唯一、参加者のオーダーを通して
表されます。

なにも参加者が新聞記者やTV番組に
インタビューをされたり
取材をされたりするわけではありません。

「売り」か「買い」かのオーダーによって、
市場全体の値動きがプラスになるのか
マイナスになるのかが決められますし、

そのオーダーがいつ出たかという
時間軸での流れによっても、
値動きが変わります。

その事後的にわかった値動きや
売買高を総評して、
本日の心理なるものが、
なんとなくわかってきます。

また、最近の市場は
値動きが大きい状態が続いていますが、
その最大の要因はニューヨーク市場にあります。

センチメントは米国も不安定で、
損が膨らんでポジションを整理する投資家も多いし、
VIXなどのリスク指標をもとに
保有資産を増減させるファンドの存在感が増しており、
短期的な振れはかなり大きくなっています。

米国が落ち着けば
日本も落ち着くのだと思いますが、
先月からの急落分を取り戻すには至っていません。

これはまだ落ち着いていない、とも言えますし、
見方によっては落ち着いた、とも言えます。

仮に落ち着いたとするのならば
下げた時の理由が解消したのに元に戻っていない、
という状況ともいえるでしょう。

やはり、このセンチメントというのは、
気ままに動く小悪魔のようなもので
読むことは難しいものです。

しかし、そのセンチメントも
昨日までの状況と、本日の変化の
2つの要素に分けると考えやすいと思います。

そして、データが示す相場の本来の位置から
今後の動きを見極めるという
3つ目の要素と合わせることで、
相場を読むことができるようになります。

さらに、そのときの
市場の特性や特徴までも理解していると、
その精度は高いものとなるでしょう。

では、その市場の特性とは何なのか。
それはまた近いうちに
お伝えしたいと思います。

次回をお楽しみに。

奥村尚

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金融情報と虚数

2018.02.28
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

金融相場は、情報が動かしています。
たとえば、このような情報です。

xx大臣がこういった、
大物投資家xxがあの銘柄を買った、

著名アナリストがyyを推奨した、
nn新聞にzzという記事が掲載されたetc,etc.

テクニカル分析も、ファンダメンタル分析も、
企業の業績発表も情報ですね。

ありとあらゆる情報が、相場参加者に届き、
その参加者によって取捨選択され、
部分的、断片的な解釈をされ、

最終的には相場への注文という形になります。

日本株であれば、こうした総合的な姿として、
全ての注文は取引所=東証に集中され、

東証のコンピュータによって
時間軸に沿って処理され、注文がこなされ
値が刻一刻と変化してゆきます。

こうして、証券価格が形成されると
言ってよいでしょう。

では、その情報は、
どのような形をもつのでしょうか。

この情報という正体不明なものを
数式で示す試みは、古くからありました。

巨大な情報を処理する=相場が動き株価がつく

というわかりやすい数式になっているという事実を、
仮に何らかの数式で情報を記述できるのであれば、

その情報数式を使って
株価を解析できると考えられるからです。

左辺は、ビッグデータ解析です。
右辺は、その結果起こる株価です.

僕も、もうずいぶん前から、
こうした研究に参加してきました。

ほとんどの場合、処理しやすさと扱いやすさから、
情報価値を虚数を使って記述します。

世の中には、見た目存在しないものでも、
仮に「それが存在する」と認めて
その概念を利用して説明してみると、

実にうまく説明できる事が多々あります。

その場合、物事を説明するためには
「それが存在する」として使ってみる事は
有用である、ということになります。

社会文化学では、
「神」がその代表になりますが、

数学や情報工学の世界では
虚数がそれに該当するでしょう。

虚数とは、その数を二乗すると
マイナスになる数字をいいます。

数学ではiを使って表記します。
英語でimaginary number(想像上の数字)という
ところからきているのでしょう。

工学では既にあった電流i(アンペア)と間違わないよう、
その次のアルファベットであるjという記号を用います。

i^2 =-1
or
i = √-1

です。

高校生の時、数学で多くの人は
学んでいるとおもいます。

さて、経済や金融相場は波で表すことができます。
その波は数学的には複素数で記述できます。

複素数は、実数と虚数で構成されるもので、
複素数 F = X + iY , X,Yは実数、iは虚数です。

Y=0の場合、F=Xになるので、複素数は実数を含む
広範な記述ができることになります。

これを証券価格にあてはめると、
証券価格 f(t)=x(t) + iy(t) ,ただしtは時間
といった具合です。

複素数を使うと、この記述で時間軸をもった
3次元空間を表記できます。

波はチャート分析をしている人にはおなじみですが、
こうした表記方法もあるのですね。

こうした手法がうまく将来価格を言い当てるかどうか、
どの程度優れているかは、まだ研究レベルですから、
ジャッジするには時期尚早です。

が、債券やFXのような、
商品種類が極端に少ないものには、
本質を突いたハイレベルな予想を行える感触があります。

ここで、何が本質なのか、
という疑問もわいてくるでしょう。

これは深いので、
いずれあらためて、書いてみたいと思います。

奥村尚

P.S.
トレードの調子はいかがですか?

もし、厳しい相場状況に振り回され
負けが続いてしまっているのなら、
是非こちらをご覧ください。

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今の相場に類似する2つのデータ

2018.02.21
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

今回は、
2月第二週の下落のデータから
過去との類似性をみてみます。

2月5日(月)、6日(火)の2日で、
7.27%相場が下がりました。

2月9日も2.3%下げたので、
この3日で9.6%相場が下がったことになります。

3日下げて、その後はどうなるでしょうか。

「上げ100日、下げ3日」
という相場の格言があります。

上げ相場に比べて、下げは一気に来るという意味です。

3という数字は、100に対する小さい数字という意味で、
この格言の中で数自体に重要な意味はありませんが、

3回一気に下げたので、4回も下がることはない、
と考える方はいらっしゃるでしょう。

3といえば、トリプルボトム(三番底)という格言もあります。

こちらは、
底は2回が多いのですが、3回つけることも多く、
3回下げると落ち着くという意味をもちます。

こうした格言は、先人の歴史的な根拠もあるようが、

実際は、4回も5回も底をつけることもありますし、
兜町では古くから「相場は最後が大きい」という格言もあります。

結局、それぞれ異なる見方になりますし、
格言だけで投資判断をするのは危険ですが、

下げ相場に関する基本的格言なので、
知っておいてよいでしょう。

さて、
今回の下げに似た過去の事例を調べてみました。

2008年10月のリーマンショックは、
今回とは比較にならないくらい
強力な下落でしたので、類似性はありません。

1953年の3月、そして、1987年の10月あたりが、
下げ方の類似性があるように見えます。

ただし、
1953年は今回の1.5倍、
87年は今回の倍以上の下落率でしたので、
ショックは今回の方が穏やかでした。

【1953年】
1517989331962

1953年は、
当時ソ連の指導者であったスターリンが
重体というニュースが伝わり暴落したものです。

ニュースは本当で、
スターリンは脳内出血で死亡したわけですが、
戦後はじめて日本が経験した大暴落でした。

共産主義国の指導者の死亡ということで、
株式暴落とは関係なさそうな理由で下げたわけですが、

当時は朝鮮戦争の最中で、
その特需があって日本は景気が良かったのです。

スターリンが死ぬことで
戦争が短期で終結してしまうのではないか、
という懸念で下げたわけですね。

この時は、戻すのに1か月半かかりました。

戦争自体は1953年7月に終わりましたので、
相場の方が先に戻したことになります。

今、「終わりました」と書きましたが、
実際には、休戦協定が結ばれただけですので、
正確には終結していません。

休戦状態が長いだけなのです。

国と国との契約関係上、
現在も戦時中であることは、
覚えておいてよいでしょう。

1987年はブラックマンデーです。

【1987年】
1517989331962

米国の貿易赤字が大きくなり
米経済が懸念される中、

プラザ合意後のドル安対策として
金利の引き上げ観測が高まった事が原因でした。

暴落直前に、FRB議長がボルカ―から
グリーンスパンに引き継がれていた事も
要因として挙げられます。

米金利上昇やFRB議長の交代時期など、
スターリンの時よりも今回と類似性が高いようです

この暴落で大きく利益を上げた
大物投資家がいるのですが、
映画「ウォール街」のモデルにもなりました。

この時は、戻すのに半年かかりました。

例に挙げた2つのケーススタディでは、
銀行が連鎖倒産するような深刻な事態になっていません。

しばしば、金融経済が先走り、
実体経済と乖離する事があります

その場合、
相場は自動的に調整されるのですが、
大局的にはそれが理由でしょう。

極端に上がって割高な相場になったり、
その逆となった場合、

実体経済に合った水準まで、
相場が動く
わけですね。

それがいつ起こるかは誰にもわかりませんが、
どのくらいが適正水準であるかは概ね計算できます。

このあたりの話は、
また別の機会に展開してみたいと思います。

また次回お楽しみに。

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しかし、
その危険を取り除けたら、
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米国金利と暴落の関係性

2018.02.14
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

下げのきっかけになった理由、
そして今の相場。

今回の日米株式相場の下げは、
きっかけが米国金利の上昇
にあったのですが、

その金利と株式相場の関係に関して、
相当数の質問を受けました。

ということで今回は
前回の続きで、過去の下げの記録を
紐解く予定でしたが
それを急きょ変更して、、

少し長くなるかもしれませんが
良い機会なので、
その基本的な仕組み(金融経済の基本)を
おさらいしましょう。

まず欧州、日本、米国には
以下の中央銀行があります。
・欧州(Europian Central Bank,ECB)
・日本(日銀)
・米国(Federal Reserve Bank, FRB)

中央銀行の役割は、
金融システムの秩序維持と
経済の安定化です。

具体的には、通貨の制御を通して
金融システムをコントロールしたり、
金利を調整して物価を
コントロールしたりします。

実際にあった事例では
2008年リーマンショックが挙げられます。
これにより、世界は深刻なデフレに陥りました。

デフレとは経済の収縮です。
企業収益がどんどん下がり、倒産が起こります。

つまり、物価が下落する一方で
失業が相次ぎ、モノが売れず、
お金の流れが止まるのです。

お金は経済の血です。
その血の流れが止まってしまえば、
経済は死んでしまいます。

そこで、中央銀行は
お金を市中にじゃんじゃん供給して、
その流れをよくしようとします。

なぜなら、
お金は無理やりにでも流すと、
循環を始め、経済の活性化に繋がるためです。
(この考え方は現代経済の基本です)

* * *

お金を市中に供給するためには、
様々な手段がありますが、
中央銀行が市中銀行に安い金利で
お金を貸す
のが基本です。

最近では、
さらに債券や株式を買って
お金を支払うことでも
その供給が行われています。

日銀が国債を買い、
株式を買うのは、このためです。

お金を刷っては
市中にばらまいている、などと
言われていますが

実際は、なにもデパートの屋上から
投げてばらまくのではなく、

きちんとモノ(債券や株式)を買って
その支払いを紙幣で行っているわけです。

このように、世の中の金利を下げることで、
お金を借りやすくすると、
お金の流れがスムーズになってきます。

しかし、このとき日銀は
「銀行のみなさん、
明日から0.0012%の金利を民に適用したまえ」
と言うのではなく、

その金利が低くなるよう、
銀行を誘導しているのです。

日銀は世の中と
直接の取引をしないので、

これを達成するために
銀行間の日々の貸し借りである
短期資金取引を利用しています。

具体的には、
短期資金取引は日銀にある、
各行の当座預金口座間で処理される
(コール市場といいます)のですが、

日銀はそのための資金を
(銀行に対し低い金利で)
十分、供給します。

従って、金利を
下げることができます。

これは最大0%まで
調整可能です。

さらに今は
マイナスに誘導していますが、

これは誘導金利を0%にしたうえで、
日銀が国債や株をじゃぶじゃぶ買って
市中銀行にお金を圧倒的に供給することで
達成できます。(異次元の緩和)

そうなってくると、
世の中が低金利になりますから
お金の借り手は増えていくはずです。

そうなれば、たとえば
企業はお金を借りて技術開発をしたり、

個人は住宅を
買ったりすることができます。

そしてその結果、
経済が回るというわけです。

今、日本と欧州は
この手法でお金をじゃんじゃん
流している最中です。

以上が基本になります。

* * *

米国はいち早くこの戦略をとり
経済を回復させたので、
今はそれを元に戻そうとしています。

今まで流していたお金を徐々に回収し、
下がった金利を本来の秩序正しい金利に
戻そうとしているのです。

これをテーパリングといいます。

こうなると誘導金利は徐々に上げられます。

中央銀行の倉庫にある、
買いだめた債券(主に国債)が
市中で売りさばかれていくのです。

金利が上がると、
お金は高い利子を求めて
集まる特質があるので、
株式市場からお金が逃げていきます。

この米国の金利が一気に上がるという
市場の杞憂とあいまって、
今回の米国発、株の暴落が始まりました。

しかし、もともと米国の株は
急激に上がりすぎたので、
誰もが「そろそろヤバい」と
思っていたころでした。

金利が急激に上がったというよりは、
それをきっかけに高すぎる株式価格に
調整が入った、というべきでしょう。

米中央銀行は、
「株価は1年前に比べると
まだ高いのだから下落は放置する」
「テーパリングは計画通り行う」
との方針を示しています。

毅然としたゆるぎない態度は、
市場に対しては良いメッセージです。

今後、ECBも、日銀も、
同じ道を辿るはずですので、
この事実は覚えておきましょう。

* * *
ちなみに、
PERという指標で米国株価の
妥当な価格を考えると、

程よく妥当な水準はNYダウで
水準上限が24150ドルです。

先週のNY終値は24190なので、
まだ少し割高です。

つまり、もう少し下がった方が
本来の水準といえます。

しかし、企業業績は上がってきているので、
今の水準のままでも、そのうち業績が追いつき、
許容範囲内のレンジとなるでしょう。

これに対し、日本の株価は
米国と同じだけ下げたので、
圧倒的に割安になりました。

ですので、
中長期的な投資資金がある方は
強気に買っていいと思います。

また、短期投資(いわゆるトレード)であれば、
VIXが上昇しているので、儲け時でもありますね。

では、また次回。

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