カテゴリー別アーカイブ: 株式指数

知らなきゃ損! 日経平均とTOPIXの歪みを見抜く

2017.07.19
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

奥村です。

日経平均(以下NK225)は、

日経新聞社が決めた225銘柄の単純平均を、
TOPIXは東証1部上場企業の時価総額の総和を、
それぞれある時期を100として、
指数化したものです。

細かな違いはあるものの、
どちらも株式相場全体の値動きを
代表する指数として重宝されます。

この2つの指数の比をNT倍率といいますが、
この6月以降、NT倍率は急落しています。

NT倍率の計算式は、NK225/TOPIXですから、
この値が下がるという事は、

a.分子が小さくなる(NK225がTOPIXより比率的に下がる)
b.分母が大きくなる(=TOPIXがNK225より比率的に上がる)

というケースで、NT倍率の値が下がるのは式から理解できます。

グラフで確認してみましょう。

今年に入り、先週7月14日の
引け時点でTOPIXは4.6%上がりました。

NK225は2.7%上がりました。

NT倍率は1.8%下がりました。

このグラフは、一つのチャートで比較できるように、
NK225を今年1月4日のNT倍率(=12.6)で割り算しています。

もし、NT倍率が変化ない場合、
TOPIXとNK225は完全に重なるわけですね。

しかし、NK225は、どんどんTOPIXに対して下がっている。

このグラフでは為替はいれていませんが、
円安は進んでいるので、
輸出関連株を中心に相場は好調です。

半面、内需関連株は不調です。

NK225とTOPIXの構成銘柄比率が異なるので、
上がる銘柄と下がる銘柄の数次第で、
NT倍率は日々変動するわけですが、
これだけ一気に下げるのには、わけがありそうです。

TOPIXが買われて、NK225が売られるワケとは、
いったい何でしょうか?

ひとつは、歪の解消です。

もともと、NT倍率は2008年は9.5倍でした。
それが、5年間で12.5倍まで上がった経緯があります。
その反動が起きています。

NT倍率がどんどん上がってきた原理は、こうです。

NK225は、先物取引主導で価格が付きやすいのですが、
NK225が上昇する際は、
裁定買い(=現物を買い、先物を売る)が起こります。

このポジションが積もり積もると、
NK225の採用銘柄は割高になり、
TOPIXは割安になるのです。

似た理由で、
NK225連動型の投資信託の買い(=NK225採用銘柄の買い)も
理由として挙げられます。

NK225先物だけを売買する投資家も多いはずでが、
これまた、理由に挙げられます。

その反動がおきている、ということです。
この反動、つまり、NT倍率が下がる流れは、
今度も続くものと考えています。

なお、裁定買い残は、短期での勝負ポジションなので、
かならず近いうちに解消されます。

つまり、何兆円にも膨れ上がると、
短期的な下落につながることも
覚えておくとよいと思います。

ちなみに、裁定ポジションはまだまだ低い水準ですから、
その点では安心してよいでしょう。

奥村尚


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効率UPの秘策!

2016.10.26
prof_okumura

From:奥村尚
都内の自宅より、、、

おはようございます。
奥村です。

前回は、
新しい投資分析手法についてご紹介しました。

その中で、この手法の有利な点、
そしてマイナス点などもお伝えしました。

少しではありますが私の投資手法や考え方を
ご理解いただけたのではないでしょうか。

ところで皆さんは本屋さんに行かれることは多いでしょうか?

本屋さんにいくと、
サルでもわかる株式投資、とか、
よくわかる世界の政治マップなど専門領域の入門編はありますが、
一冊の本の中で全てを網羅するものは見つけられません。

長年金融に関わり、多くの本も読んできましたが、
私が知る限りトレードに必要な知識として体系だったものは、
ほとんど存在しません。

私の主宰する株式投資塾では、

・現代経済(貿易や為替)
・金融市場(金融政策や取引市場)、
・企業評価(指標やファンダメンタル分析)
・暴落の分析
・ヘッジファンドが仕掛ける技
・ネットに氾濫する詐欺的勧誘の手口
・今の相場や方向性

など、

基礎から実践的なノウハウまで、多角的な見方によって
金融の全体像をつかんでいきます。

たくさんあるように感じるかもしれませんが、
ヘッジファンドトレーダーとして市場をどうみているのか、
私なりに厳選した体系的な金融知識となります。

ただ、投資の勉強も机に向かってばかりでは、
頭が疲れてきてしまいます。

そこで、わたしの投資塾で実践する、
ちょっと変わったレッスンがあります。

それは、身体のキャリブレーションと呼吸法について。

キャリブレーションは、校正、調整などの意味です。

例えば体重計に乗る前に、
必ずゼロ位置を合わせてから乗りますね。

この、ゼロ位置を合わせることを校正といいます。
それを、人間の体で行います。

人間の体は、前後はもとより左右も対称ではありません。

しかも、長い期間あなたが作ってきたクセのある姿勢によって
独特に歪んでいます。

それを、整えたいわけです。

本来は、

①レーザー水準器で正確に測定

②どこがどう歪んでいるかを明確にする

③それをどう修正するかをお伝えす

④継続的に改善度を測定する

のが望ましいのですが、

塾では③の方法をお伝えする事にしています。

正確に校正された体は、コリや疲れがとれやすく、
腰や関節の痛みも軽減されます。

塾ではトレードの時の姿勢にも言及するので、
それを生かせば集中力が上がり仕事効率も良くなります。

それに加え、呼吸法にもやり方があります。

たかが呼吸と侮っていらっしゃるかもしれませんが、
トレードや仕事時のストレスに対応する呼吸法で、
生徒さんからも人気のレッスンなんです。

みなさんも、本やパソコンでの勉強だけでなく、
積極的に体のメンテナンスを取り入れてみてはいかがですか?

意外に、トレード結果へ直結するかもしれません。

それでは、また次回、お楽しみに。

奥村尚


奥村式推奨銘柄の秘密

2016.10.19
prof_okumura

From:奥村尚
都内のオフィスより、、、

おはようございます。
奥村です。

前回は、一般的な投資分析手法の問題を
解決できそうな「第3の手法」をご紹介しました。

それは、
アナリストレーティング
(アナリストが銘柄を格付けしたもの)を
さらに独自のルールでレーティングし、

当たっていると推計する銘柄を
スコアで明確化する事でした。

わたしはこの手法で
現在、銘柄推奨をしております。

今回はその銘柄推奨が
いかに有効かお話したいと思います。

宣伝?と思われる方もいらっしゃるかと
思いますが、

この手法の確実性によって
私は現在、たくさんの方から
感謝の言葉をいただいております。

これは大変うれしいことですし、
もちろん、開発者としてより多くの方に
使ってほしいと考えております。

しかし、逆に、

自分の力だけで投資をしている
多くの方には、

こんなに「ズルい」投資法をしている人がいる、

と知ることは

同じ市場で投資に臨むにあたり、
とても大切なことだとも思うのです。

それでは、さっそく私の投資法の特徴を
ご紹介いたします。

1.値上がり銘柄の的中率が高い

最大の特徴がこれです。
この手法が出力する推奨銘柄は、高い確率で値上がります。

推奨後3か月以内で
約80%の確率で値上がるのです。

開発した当初、検証中に震えが来たほどでした。

ただ、2倍、10倍に一気に上がります
ということではありません。

2.誰がやっても同じ成果が出る

推奨銘柄は、一流の証券会社が
調査でカバーしている東証一部の銘柄です。

まれに東証二部やマザーズの銘柄も
推奨されますが、成長著しい
選別された会社に限定されます。

こうした会社は、毎日頻繁に売買される
(出来高が大きい)ので、

買いたいときに、売りたいときに、
いつでも売買できます。

また、時価総額も大きいので、
この銘柄推奨を見た人が
千人や二千人、同じ銘柄を売買しても、
びくともしないのです。

つまり、
推奨銘柄を信じて売買さえすれば、
いつでも誰でも同じような成果が出ます。

3.上がりやすく下がりにくい

推奨銘柄は結局は株式なので、
相場の中での上がり下がりはあります。

でも、相場が下がっているときでも、
私の推奨銘柄は

相場の下落率に比べて
下がらない事がおおいのです。

そして、相場が上昇する時は、
相場全体よりもよく上がる傾向があります。

つまり、

上がりやすく、下がりにくい、

という特質をそなえています。

4.ポートフォリオ管理が楽

一度買えば、上がるのを待つだけ
(買持ち、とか、Buy&Holdといいます)。

下がりにくい性質があるので
損切もめったに必要ありません。

一応、3か月を買持ち期間と
考えていますが、多くの場合が、
1か月で成果が出ます。

頻繁な売買を行ったり、
相場につきっきりになる必要もなく、
ポートフォリオ管理は楽です。

5.売りも楽

銘柄の選択だけなく、私のシステムでは
売りどきを自動通知することに成功しました。

前場、後場それぞれの株価を評価しているので、

一定の利益水準で
売り時を伝えることができています。

以上が私の手法の特徴になります。

この手法を用いた推奨銘柄は、
以前から機関投資家向けに提供していました。

そして、今、この推奨銘柄は
レポートにし、
個人投資家に提供を始めています。

と、いうことで、
やはり宣伝になってしまいました…。

でも、これを読まれたみなさんは
「すごいなー」と思いませんでしたか?

これを利用するかしないかは
ご自身の判断ですが、

こういった手法を利用している人を
どう思われますか?

もちろん、ご自身の感覚やルールで
勝てる方はそれでいいと思います。

ですが、そうでないならプロの
力に頼ることも、決して悪いことではないのです。

投資はスキルを身に付けるものではなく
「豊かな暮らし」を手に入れるためのものです。

自分の投資スタイルに合った
投資方法を探してみてください。

奥村尚

* * *


先ほどの手法が気になる方へ。

私、奥村がセミナーを
開催させていただくことになりました。

この手法をはじめ、
ヘッジファンドのマネジャとして、
今、相場をどう見ているのかも
お話しようと思います。

このブログに登場してから
初めてさせていただくセミナーですので、
その記念として、

セミナーに参加された方には
当日この推奨銘柄の
最新レポートもプレゼントいたします!!

ぜひ、このレポートをみていただき、
この手法の特徴を実際に知っていただき、
そして体験していただきたいと思います。

ご参加お待ちしております。
http://j-i-s-sl.info/okumura/seminar_161027/


【公開】第3の分析法の実績

2016.10.12
prof_okumura

From:奥村尚
都内のオフィスより、、、

おはようございます。
奥村です。

今日はお約束していました
前回の続きです。

いよいよ私の手法についての
考え方になります↓

------------------
投資分析の手法~マナー(2)
定性分析を定量分析する第3の方法

------------------
前回のブログでは、
ファンダメンタル分析と
テクニカル分析の特徴をご紹介しました。

今回は、僕の編み出した
第3の分析手法に関してお伝えします。

投資で成功するには、
まず、その分析手法の
偶然と実力を分類して
評価することが大事です。

たとえば、上り調子の相場時に
うまくいく投資手法は、

相場が下がり始めた途端、
機能しなくなるかもしれません。

同様に、下り調子の時に
うまくいく手法は、

相場が上がってくると
機能しなくなるかもしれません。

もみ合いの時にうまくいく手法は、
上がるにせよ、下さがるにせよ、
一本調子の相場では
機能しないかもしれません。

相場は、複雑で気ままな動きをするものです。

ですから、いつ調子が変わるか、
機械的に予想することはできません。

過去に、多くの天才たちが
挑戦してきた相場の予想は、
いつも相場に敗れ去っていきました。

そこで、僕は、
どのような相場でも
うまくいく手法はないものか、
考えました。

相場を予想しようとするから
相場に負けるのだと発想し、

相場の予想をしないで、
相場に勝つ方法を探しました。

そして、こう思いついたのです。

「相場や銘柄の予想を、
 プロのアナリストに任せよう」

「そのプロの予想がどれだけ
 市場に受け入れられたか、
 測定して採点して、
 点数順に並べてみよう」

「予備校の模擬試験も、同じではないか。
 そうだ、点数は偏差値で表してみよう」

この発想で、

「プロのアナリストの予想を
 偏差値で表すこと」に成功しました。

その結果は、、、、

【大成功!】

大変正確な判断の値を得ることができたのです。

こう言われても、
ピンとこない方も多いかと
思いますので、

具体的な結果をご覧ください。

-------------------------------------
2001年~2016年10月11日まで
・計算上1年間という単位では1回の赤字もなし
・TOPIXの上昇率に負けなし(相場状況に関係なく勝てる!)

2008年~2016年10月11日まで
・精密な相場情報を用いた計算上で年平均 58%を達成(TOPIXは平均2.2%)

2011年~2016年10月11日まで
・お金の運用を実際に開始。実績で年平均50.2%を達成(TOPIXは平均7.5%)
-------------------------------------
【2016年2月から7月までの半年間 72銘柄を買推奨】
 (この間、日経平均は 16820から15100に-10%になっている時期でした)

・推奨72銘柄のうち、59銘柄が5%を超える上昇予想的中率 82%
・72銘柄の平均リターン 13.43%
 (1銘柄を除き全て東証一部銘柄、投資後3か月以内の結果)
・日経平均に対する上昇幅 +23%
-------------------------------------
このように素晴らしい成果を出すことができました。

相場の判断と言うのはいろいろな考え方があります。

多くの投資家やアナリストたちは
それぞれの考え方を持っていますが

皆、追い求める結果は同じです。

「相場で勝つこと」

この精度を高めるために、
あらゆる手段を尽くします。

私も例外ではありません。

この手法には
私の持てるすべての知識を詰め込み、
検証を重ねて作り上げました。

次回はこの分析手法に関して
もっと掘り下げてお伝えします。

次回もお楽しみに!

奥村尚


ファンダ・テクニカルを超える第3の分析法

2016.10.05
prof_okumura

From:奥村尚
都内のオフィスより、、、

おはようございます。
奥村です。

本日からは私の分析手法について
お話しようと思います。

難しい話ではないので
初心者の方も中級以上の方も
ぜひ読んでみてください↓

投資分析の手法~マナー
(1) 分析アプローチ

「何か」に投資するということは、
自分のお金をしばらく
その「何か」に
ゆだねることになりますね。

あなたが、その「何か」に、
自分のお金をゆだねる
投資という行為をする時、

「しばらく」という時間感覚も、
〇年とか、△ヵ月とか、
はっきりした数字として
意識されていることでしょう。

さて、
そもそも、その「何か」に対し
投資することを決めたのは、
なぜでしょう?

ここでは、
その「何か」を「株式」に当てはめて、
考えてみたいと思います。

あなたが株式に投資をするとき、
いろいろな要素で判断して、
(債券とか投資信託等ではなく)
『株式』と決めたはずです。

要素とは、たとえば、

■換金性
■市場の透明性
■成長性

などがありますね。

次に、銘柄を選択する際には、

■投資先企業の知名度
■ニュースで見てひらめいた
■〇〇さんにすすめられた
■自社株である

などなど決める理由は様々でしょう。

その他に、おそらく、
自分で分析した、
あるいは、
信頼できる筋の分析者が分析した、
という理由もあると思います。

昔から、
その分析手法は、大きくわけて、
2つにわけられると考えています。

どちらも、割安か、割高か、を
見極めるものです。

一つ目は、【テクニカル分析】です。

一言でいうとテクニカル分析とは、
チャート分析ですね。

人気があり、わかりやすい分析です。

それだけに、
いろいろな分析手法が確立していて、
オンライン証券のサービスでも、
各種多様なチャートが
描けるようになっています。

エクセルで誰でもできるため、
独自に、
あっ!と驚く発見したという人もいるし、

神のように当てた、という達人もいますね。

このテクニカル分析手法は、
2つの条件を前提としています。

【前提条件】
①過去のパターンが、今も将来も繰り返される、という事
②分析に必要な全ての情報は過去の株価に織り込まれており、
 それだけで、将来を予想できるという事

こうした難しい前提条件を持つので、
問題点もあります。

それは、
予想精度がとりずらいことと、
分析する人によって結果が
異なる事でしょう。

良さは、手軽に誰にでも、
「いつ」、「いくらに」、到達する予想が
可能である事です。

二つ目は、【ファンダメンタル分析】です。

企業の利益を予想し、
その利益水準を財務指標を元に
比較します。

比較する相手は、
全上場企業・同業他社・海外ライバル、
などなどです。

これもオンライン証券の
サービスにありますが、
昨年度の利益をベースに
分析するものがほとんどです。

今期の利益を
正確に予想する事は、
普通の人には、とてもできないので、
証券会社には
専門のプロアナリストがいて、
分析を担当します。

その分析は、

■企業の経営スタンスとか
■社会への貢献
■技術の評価
■社風

といったさらに
突っ込んだ内容にも
触れることがあります。

この手法は、別名「ミクロ分析」といいます。

プロ投資家は、
テクニカル分析よりも、
ファンダメンタル分析を信頼して
投資判断を行います。

例としては、

N証券がソニーの評価を上げる

市場が反応

ソニーの株価が上がる

という事が起こります。

ファンダメンタル分析は、
「いくらに」なる、という予想は、
非常に精度高く出ます。

しかし、問題点は、
「いつ」
という情報がない事でしょう。

また、もっと大きな問題は、
プロアナリストの情報は
プロ投資家といわれる
機関投資家だけが
入手できるものであり、

個人投資家である
あなたには入手できない、
という事です。

このように、
テクニカル分析、ファンダメンタル分析、
それぞれ一長一短です。

そして、
もうひとつ。
3つめの分析手法があります。

【クォンツ分析】といわれる数値解析です。

最近ではビッグデータ解析や、
人工知能を用いたものが出てきました。

僕は、そうした技術を用いて、

テクニカル分析の「いつ」という情報と、
ファンダメンタル分析の「いくらになる」という情報を

確率で説明する事に成功しました。

これは、次の機会にふれたいと思います。

それでは、次回をお楽しみに。

奥村尚

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株式指数ってよく分からん!と思ったら読んでください。

2016.09.28
prof_okumura

From:奥村尚
都内のオフィスより、、、

こんにちは。
奥村です。

先週(9月21日)の日銀金融政策決定会合の内容に関して、
タイムリーなので述べてみたいと思います。

日銀の発表は2点ありましたが、
今回は、ETFという投資信託の購入に関する変更に焦点を当てます。

この変更を簡単に言うと、
日経平均型のETFをあまり買わないようにして、
TOPIX型のETFをなるべく買うようにしたということです。

みなさんは、日経平均とTOPIXの違いをご存知ですか?

案外、知っているようで知らないことでもあると思いますので、
まず、それを説明したいと思います。

日経平均というのは、別名日経225という、
日経新聞社が選んだ225社の株価の単純平均です。

たとえば、株価50万円の会社と株価500円の会社があると、
その株価の平均は(50万円+500円)/2 = 25万250円になりますが、
それと同様のことを225社の株価を使って行います。

この方法は、とにかく株価が50万円でも500円でも、
単純に平均するので、株価が高い会社の影響度が大きくなります。
しかし、それは株価が高いだけでが規模が大きな会社とは限りません。

日経平均に最も影響を与えている会社はファーストリテイリングです。
その株価は3万3千円と、高いからです。

この1社だけで、実に日経平均の7.8%、
KDDI、ファナック、ソフトバンクを入れた
構成率上位4社で、日経平均の20.8%を占めています。

この4社を四天王と呼んでおきましょう。

TOPIXは、日経平均とは違い、
東証1部上場会社「全ての」時価総額を合計したものを
1968年1月4日を100として指数化したものです。

時価総額は(株価x発行済み株式数)のことで、
規模が大きな会社ほど大きな値になります。

日本最大の企業はトヨタで、時価総額20兆円です。
そのトヨタですら、TOPIXに対する構成率は3.7%です。

TOPIXにおける四天王の構成率は、
束になっても4.26%ですから、
トヨタ1社程度というわけです。

この時価総額型が、
英FTSE、米S&P500でも採用される
株式指数の世界標準といってよいでしょう。

日経平均は、日経新聞社の選定した
225社の株価を平均したもので、
市場全体の動きを示すものとはいえないのですが、

TOPIXは、東証一部全ての会社が
規模の大きさに比例して関与するので、
市場全体の動きを示すもの、といえるのです。

ですから、時々、日経平均が-18、
TOPIXが+1.6などとプラスマイナスに分かれるときがありますね。

この時はTOPIXをチェックするのが
市場全体を理解する事になります。

ちなみに、NYダウで知られる有名な株価指数も
日経225と同様、単純平均です。

Wall Street Journalの発行元である
ダウジョーンズ社が30社決めて、
その株価を単純平均します。

本題に戻りましょう。

なぜ、日銀が日経平均型のETFを買いたくないか、
これでわかると思います。

日経平均を買うという事は、
自動的にその資金の20.8%は、
四天王を買うことになるのです。

東証一部上場企業は1981(2016年9月27日現在)もありますから、
たった4社に20.8%も使う事は出来ない、ということですね。

ここで、日銀の個別企業への投資額を試算してみましょう。

日銀のETF年間予算は5.7兆円です。
その内訳は、日経平均型54%、TOPIX型42%、JPX400型 4%(Torio AM推計)です。

ファーストリテイリングへの投資額は2564億円になります。

table1(Torio AM作成)

この会社は時価総額3兆3千億円ですから7.8%にあたります。
たった1年で、日銀は、この会社の大株主になるわけです。
(実際には投資信託として買うので、株主としての権利はなく、配当だけをもらう)

政策変更後の投資額は結果だけお伝えすると1300億円なので、半減です。
市場は直ちに反応し大きく下落しました。

こうした、いびつさを修正し、
東証1部全体の株式を公平に
買い支えるようにするのが、今回のポイントです。

さて、日経225とTOPIXの比率をNT倍率と呼びますが、
ここ最近は日経平均が弱く、TOPIXが強くなってきていることがわかります。
そして、それは日銀の今回の政策発表でさらに加速しました。

fig1-ntb出典:日本経済新聞社

市場では、ここ最近は、日経平均の先物を売って、
TOPIX型を買う裁定取引がさかんに行われているのは、こうした背景があるのです。

ところで、東証1部市場の時価総額は、1990年のバブル期にほぼ並んでいます。
とすると、TOPIXも、本来は当時と同じ水準になっているはずですね。
でも実際は、当時の半分です。

fig2(Torio AM作成)

なぜ、こうなっているか、ご存知でしょうか?

2005年から、東証が浮動株のみを考慮した算出に変更したからです。
浮動株を説明するために、まず、固定株について説明してみます。

固定株というのは、市場で売買されることのない株です。

大企業は、オーナーや金融機関、グループ企業など
固定的な株主が多い傾向にあります。

こうした株主は、株を手放さないため、市場には出ません。
これが固定株です。固定株ではないものを、浮動株と呼びます。
発行済み株式の 何パーセントが浮動株であるかを示すのが、浮動率です。

浮動率0%だと、全てが固定株であり、
一切市場では売買されないことになります。

東証は、浮動率が35%以上ある事が
東証一部上場の要件なので、35%が下限になります。

そして、TOPIX指数は、上場企業の価値の値動きを示しますから、
市場に出ない株式をあらかじめ差し引いて、
つまり固定株を排除して、時価総額を計算するのです。
(実際は企業ごとに東証が発表する浮動率を時価総額にかける)

したがって、実際は時価総額は1990年と同じになっても、
全体の浮動率が50%の場合、TOPIXは、当時の50%になるというわけです。

今回は、日銀の政策を切り口として、
よく使われる株式指数についての解説をしてみました。

よく分からない点は、コメントにてご質問いただけると幸いです。

それでは、次回もお楽しみに。

奥村尚