機関投資家が見る重要指標とは?

2018.11.21
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From:奥村尚
グランドケイマンのホテルより、、、

おはようございます。

今、カリブ海、グランドケイマンにいます。

20年ほど前になりますが、
ソロモンスミスバーニー証券(現シティ証券)と
ジョイントして仕事したことがあります。

世界的な投資銀行ですが、本社がニューヨークではなく、
ケイマン島ジョージタウンであった事にびっくりしました。

そう、ここは、タックスヘイブンの本拠地。

世界一の租税回避地であったのです。

現在は金融当局と協力体制にあり、
当時ほど節税できるわけではありませんが、

すぐ近くの国パナマもタックスヘイブンの名所であり、
パナマ文書で暴露された口座開設者が
日本にも多数いたことは、記憶に新しいところですね。

さて、今回は、インデックスに関する
話題に触れたいと思います。

インデックスとは、ここでは株式指数のことです。

日本株だと、日経平均、
TOPIXがよく普及しています。

頻繁にTVでもニュースされるので
子供でも知っている指数ですね。

日本株に限らず、指数はその市場の株式が
どの程度上がったか、下がったかをみるとき、
指標にするものです。

日本株であれば日経平均やTOPIXをみればわかる。

米国株であればNYダウが、
英国であればFT100が、
独であればDAXが、
フランスならCACが

と多少勉強した人なら、
スラスラ出てくる事でしょう。

ここで質問です。

では、世界の株式全体の動向を
示す指標は、何でしょうか?

…..

答えは、MSCIです。

機関投資家で、この指数を
知らない人はいません。

サクッと答えられた方は、
グローバルな投資を実践しているか、
金融業界で実務に携わった方ではないでしょうか。

MSCIは、モルガン・スタンレー・
キャピタル・インターナショナルの略です。

もともと、米国のキャピタルインターナショナル社
(本社ロサンザルス)が、1960年代に米国国外の
市場をみるための指数として、

同ジュネーブ支社と開発した指数でした。

ジュネーブ支社は本社から独立後も
指数を発表していましたが、

その後モルガンスタンレーに買収され,
MSCIと命名された経緯があります。

2007年、MSCIはNYに上場する事になり、
その時にモルガンスタンレーは、
所有株式を全て売却しました。

今は資本関係がないのですが、
MSCIは、既に知名度が抜群であったため、
今でもMSCIと名乗っています。

MSCIのインデックスは、
先進国の株式の上がり下がりを示す基準として、
ほぼ全ての機関投資家に普及しています。

年4回、構成銘柄が定期的に
入れ替えられますが、
11月はその月にあたります。

MSCIは、複数のサブインデックスがありますが、
今月日本株で採用されるのは4銘柄、
除外されるのは4銘柄です。

採用
3064 モノタロ
3141 ウェルシア
7747 朝日インテック
7956 ビジョン

除外
6592
7240
7779
8804

機関投資家がファンドを運用するとき、
かならずMSCIを意識します。

MSCIに連動する投資信託も多く、
採用された銘柄は、業績がどうであれ、
買われる運命にあります。

つまり、株価が上がりやすくなります。

株価に対するインパクトは計算できますが、
やや複雑なので割愛しますね。

ただ、新規採用銘柄は、その後2か月程度、
数%ですが他銘柄より上がる傾向があります。

銘柄選定をするとき、
少しばかり役に立つでしょう。

では、また次回をお楽しみに

奥村尚

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機関投資家が見る重要指標とは?へのコメント

  1. アメリカのヘッジファンドとトランプ大統領と高橋先生とお父さんと西川さんのせいでー120万になった。邪魔するやつがいると過去の通り行かない。

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