黄金の奴隷たるなかれ

2019.2.11
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From:堀北晃生
丸ノ内のオフィスより、、、

こんにちは、堀北晃生です。

突然ですが、質問です。

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
もし、あなたの目の前に自由に使ってもいい
1億円があったなら、どのような使い方をしたいですか?
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旅行など趣味に充てて
とにかく使い倒したい。

将来を考えて、貯金をしたい。

きっと皆さんがそれぞれ、
異なる想像を抱かれたことでしょう。

しかし、目の前に「本当に」1億円があるとしたら、
正直、どう使えばいいのかと
突然の大金に戸惑ってしまうという方も
多いのではないでしょうか。

昔から、お金というものは
儲け方よりも使い方のほうが
難しい
と言われています。
 
 
それを表す1つの言葉として、
出光興産の創業者である出光佐三氏は、

「黄金の奴隷たるなかれ」

という名言を残しました。

これは、出光佐三氏が
戦争特需であぶく銭をつかんで
浮かれていた大阪商人たちを見て、

「金を尊重せよ、しかしながら金にひざまずくな」

といったところから生まれた言葉です。
 
  
真に意味のある
お金の使い方とはなにか。
 
過去の歴史を振り返ると、
アンドリュー・カーネギー
この問題に対して模範的に取り組んだ人物と
言えるでしょう。

アンドリュー・カーネギーとは
カーネギー鉄鋼会社を創立した
非常に優秀な実業家で、

鉄鋼王とも称されたほど、
紛れもない世界有数の
大富豪でもありました。

そんな彼は生涯で
以下のすべての組織を創立。

人類に対する貢献活動を
積極的に行っていました。

・カーネギー財団
・カーネギー研究所
・カーネギーメロン大学
・カーネギーホール

現在だと、ビルゲイツが
自身が創立したゲイツ財団を通して
慈善活動を行っていますが、

彼のこの慈善活動は
アンドリュー・カーネギーにならうかたちで
行われています。

具体的には、
自らが所有するマイクロソフトの株を
定期的に売り、

それで得たお金を
途上国のエイズ、マラリア、結核の根絶、
教育や貧困問題対策に使っています。

尊敬に値するお金の使い方ですよね。
 
 
このような例を踏まえて考えてみても、
出光佐三氏の
「黄金の奴隷たるなかれ」

という言葉は、
いかに儲けるかという考え方も
もちろん含まれると思いますが、

その使い方に美学を持てているか、
いかに使うか、ということの重要性を
教えてくれている言葉だと
私は感じています。
 
 
冒頭にした質問で私は1億円という
非常に大きな金額を提示しました。

現実味がない、と
思われた方もいるかもしれません。

実際、1億円が目の前にあって、
すぐに自由に使える機会というのは、
なかなか手に入るものではないでしょう。

しかし、本当にそうなった場合に
どのような使い方をするかを
考えておくことは、

「黄金の奴隷」にならないために
とても重要だといえるはずです。
 
 
また、かの有名な豊臣秀吉は
与えることに寛大な心を持っていました。

・あいつには、土地を与えたい

・彼には石高を増やしたい

そう思っているうちに日本を統一し、
最終的には与えるものが
なくなってしまったと言われています。

さらに、秀吉は
部下に対するこのような寛大さから、
敵をあまり作りませんでした。

これは信長とは大きく異なる点です。

秀吉はまさに、
お金を増やすために投資をするということを
体現していた人物だといえるでしょう。

これは素晴らしい選択だと思います。
 
 
さて、一方で
みなさんの今の考え方は
どうでしょうか。

お金を増やすことにだけに
夢中になってしまい、

本当に自分がしたかったことを
見失っていたりは
していないでしょうか。

「黄金の奴隷」になってしまってはいませんか?
 
 
「自分のお金を増やすためにお金がほしい」

という心構えであれば
稼ぐ力に限界があります。

しかし、

「お金を増やして世の中を良くしたい」

こういった心構えだと、
稼ぐイメージに限界がなくなります。

そして、どんなに難しい相場でも
立ち向かう勇気が出て、
困難な意思決定にも
逃げずに向き合うことができます。

お金の奴隷にならないために、
私たちはお金に対する心構えを
整えておく必要があるのではないでしょうか。

 
 
「利は智をして昏(くら)かしむ」/史記

これは、人間は
利益ばかり追求していると
頭が悪くなる。

物事のこだわりがわからなくなると、
思いがけない憎しみを抱いたりする。

ということを表した言葉です。

定期的に自分を俯瞰して見る時間を
作るのも大切かもしれません。
 
 
堀北晃生

追伸1:

いわゆる札束を見れるのもあと数年なのでしょうか。

すべてデジタルデータ化されることで、
紙のお札を見る機会はないかもしれません。

追伸2:

先週から徐々に主要指数を中心に
下落の兆候が見えてきました。

このタイミングで
空売りを検討している方も
少なくないでしょう。

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