回答:業績分析が役に立たない理由

2021.2.8
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From:Mr.K
沖縄の自宅より、、、

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■今回の目次
1、業績分析が役に立たない理由
2、大底での買いを成功させる秘訣
3、ミャンマーのクーデター真相
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格差と分断。

今、世界で起きていることを
私はこう見ています。

特段、ネガティブという
わけでもありませんが、
ポジティブではありません。

トレードでは
大チャンス到来中。

同じ地球の
同じ時代の
同じ国に生きているのに

一人一人にとっての
現実世界は、
かなり異なるものになっている、、

株式投資でも同じです。

同じ時代の
同じ期間に
同じ投資をしていても、

注目銘柄が違えば
かなり異なる成績になる、、

天国にも地獄にもなる。

どうすれば、
投資における天国を
味わえるのか・・・?

今回は、その大方針を書きます

必見です。

・・・

<注意>
私は別に自分の意見を押し付けたいわけではありませんし、あなたと論争をしたいわけではありません。

あくまで私の意見を書きますので、興味がある人だけ読んでください。

それでは、本題に入ります。

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1、業績分析が役に立たない理由
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2020.1.25の私のブログに、杉本さんという方からコメントをいただきました。(ありがとうございます!)

いただいたご質問を簡単にまとめますと、

■ご質問:未来の株価を予想するのに、世界の動きに関する知識は必要ですか?

ということでした。

良い質問をありがとうございます。

先週ご回答する予定でしたが、状況が変わって書けませんでしたので、今回回答させていただきます。

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回答:
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未来の株価の予想には、出来高とロウソク足のみで十分です。

しかし、大きな世界の動きを理解していると、急落前に未然にポジションを減らせたり、利益を伸ばし易かったりするというメリットがありますので、マストではないですが、知っているとよりよいです。

・・・

詳しく解説します。

まずは、

■なぜ、ロウソク足と出来高だけで、未来の株価の動きを予想できるのか?

ということを改めて説明しますね。

株式投資(金融投資はすべて同じですが)は、未来の値動きを予想するゲームですね。

よく、「未来を予想するな」みたいな言い方をする人がいますが、あれとは違う意味です。

今言っているのは、

株式投資というのは、株価が上がる前に買えば儲かって、株価が下がる前に買えば損をする仕組みですから、この投資で利益が残るのは、未来の株価の動きを予想できた人ですよね?

という話です。

つまり、本質的な意味として、株式投資は「未来予想ゲーム」なのです。

ですから、未来をどう予想するのか?ということが焦点になります。

さて、

あなたは、どうやって未来の株価を予想しますか?

ここで、一般的には2つの予想方法があるとされています。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析ですね。

未来は誰にもわからないわけですから、過去または現在を「分析」することによって、未来の株価を当てようとするわけです。

だから、”分析”とついていますが、要は、分析して未来を予想するアプローチが2つあるということです。

両方とも、さも通用するのが当たり前のように世間で語られていますが、実際は、どちらも”仮説”が成り立つことを前提にしています。

今後のためにも、整理しておくことをオススメします。

・・・

■テクニカル分析というのは、

これまでの株価の動きからパターンを見出すことによって、未来の株価を予想しようというアプローチですね。

移動平均線、ボリンジャーバンド、MACDなどのインジケーターを駆使して未来を予想する方法が有名です。

テクニカル分析は「株価には再現性のある値動きパターンがある」という”仮説”を前提にしています。

それに対して、

■ファンダメンタルズ分析というのは、

企業の業績や財務状況を分析して、株価の割安・割高を判定することで、未来の株価を予想しようというアプローチですね。

売上や営業利益の伸び率、有利子負債の割合、決算内容、PER、PBR、筆頭株主などの情報をもとに、今の株価が割安か割高を独自の計算式で弾き出し、割安であれば買い、割高であれば売るという方法が有名です。

ファンダメンタルズ分析は「業績の推移は予想可能で、業績が拡大する銘柄の株価は上がるはずだ」という”仮説”を前提にしています。

・・・

重要なことは、テクニカル分析もファンダメンタルズ分析も大変有名で、知っている人が多いはずなのに、依然として株式投資をやっている人の約9割が負け組である、ということですね。

教科書を熟読して、教科書通りに実行しているのに、大半の人が負けている、、、これは何を意味するのでしょうか?

・・・はい、言わなくてもわかると思いますが、よく知られている”公式”はもはや現場では通用しない、ということを意味しているでしょう。

もしも”正しい公式”が通用するなら、経済学者やアナリストは今頃みんな富豪のはずです。

しかしですね、経済理論というのは別に、合っているものばかりではないのです。

例えば、有名どころで言うと、赤字国債を大量に発行すればとんでもないインフレが起きると長らく言われていましたが、2020年に起きたことを見れば、これが少なくとも部分的には間違っていたことがわかります。

トランプ政権も安倍政権も、文字通り”異次元の”金融緩和を行い、赤字国債を数百兆円という規模で発行しました。

しかし、インフレは、、、起きていませんね。あれ???

つまり、権威ある学者や肩書きを持っている人だって間違えることはあるのです。

私たちトレーダーは、自分の資産を増やすゲームに大真面目に挑戦しているわけですから、机上の空論などどうでもよく、現実的に結果が出るかどうかを厳しく見ていかないといけません。

話を戻しますと、

移動平均線も、ボリンジャーバンドも、MACDも、企業業績も、PERもPBRも、信用倍率も、配当利回りも、、、こういったあらゆるものが、教科書通りには通用しません。

では、これらすべては「嘘」なのか?

というと、嘘というのは言い過ぎかなと思います。

だって、これらの数字を見て実際に勝っている人もいるからです。

つまり、こういうことです。

同じ数字を見ているのに、勝っている人と負けている人がいる。

・・・

えーと、つまり、これは、どういうことですか、、?

・・・

そう、使い方が複雑(使える場所が限定されている)、または、他の情報と一緒に使わなければ十分な効果を発揮しない、ということですね。

ですから、教科書通りのことしか教えないなら、それは、情報・ノウハウが欠落しているのです。

というわけで、長くなりましたが私は、

■テクニカル分析でも、ファンダメンタルズ分析でもない、第三の分析手法が必要だ

という持論を持っていまして、それを「CLEAR TRADE理論」と呼んでいるのです。

CLEAR TRADE理論は、ロウソク足(つまり株価)と出来高のみを分析して、未来の値動きを予想します。

なぜ、インジケーターを使わないのか?

→ インジケーターはロウソク足の終値の四則演算なのだから、インジケーターの情報はロウソク足にすでに含まれているから。

なぜ、業績分析から株価の割安・割高を判断しないのか?

→ そもそも、未来の業績など読めない(読めるなら天才経営者は天才投資家になるはずだが、まったくそうではないケースが多い。天才経営者でも他の会社の業績が当たらないのに、私たちに読めるはずがない)と思っていて、さらに、業績が拡大したからといって株価が必ずしも上がるわけではないことも知っているからです。

・・・

では、何なら、株価の未来予測ができるのか?

といいますと、

■大きな資金の流れ

だろうと思っているのです。

業績が赤字でも、大口投資家がバンバン買えば株価は上がるし、あなたが割安だと思っても、たまたまその銘柄に注目している大口投資家たちが逆の意見なら、株価は上がらないわけです。

株はほんとうに、人気投票であり、正しいかどうかより人気が集まるかどうか、で株価が動くのです。

身体に良いものが必ずしもブームになるわけでもないし、美味しいければ売れるというわけでもないでしょう?

それと似ています。

なので、注目するのは、大口投資家が買い始めたかどうか、その1点のみ

彼らの思考は私たちにはわかりません、だって、本人じゃありませんから。

だから、行動を見るのです。

彼らの行動は、株価と出来高に現れます。(誰にも知られずに株を買うことはできませんから)

ですから、ワンテンポ遅くはなりますが、株価と出来高はすべてを織り込んでおり、その動きの中にこそ未来の株価を予想する情報が含まれていると考えているのです。

で、その方法を具体的にノウハウ化したものの1つが、「CLEAR TRADE理論」で、私が発見し発明を続けているものです。

・・・・

だいぶ前置きが長くなりましたが、以上の認識を前提にしたうえで、いただいたご質問に戻りますと、

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ご質問
ーーー
未来の株価を予想するのに、世界の動きに関する知識は必要ですか?

回答します。
↓ ↓ ↓

世界の大きな動きに注目するとわかることは、大口投資家が何に注目しているのか?という思考の「片鱗」です。

先ほど、大口投資家の思考は私たちにはわからないと申し上げましたが、それは細かい部分の思考であって、大枠というのは意外と読めると思っているのです。

ポイントは、大口投資家が注目しているものに注目することです。

例えば、先の米大統領選挙の行方というのは、大口投資家が間違いなく注目していたでしょう。

ですから、私たちも注目してみるのです。

そうすると、

・今は、不安なのか、安心しているのか?

・ポジティブなのか、ネガティブなのか?

ということはおおよそわかります(あくまで仮説です)

「大統領選挙が荒れて、1/6に向けて大勢のトランプサポーターがワシントンD.C.に押し寄せている」という状況で考えればわかるでしょう。

不安ですか、安心ですか?、、安心のわけがありませんね。

ポジティブですか、ネガティブですか?、、ポジティブなわけがないですね。

こうして、大口投資家と同じ情報に注目することで、大枠の状況が予想できるわけです。

で、それがわかったら、大口投資家の「不安とネガティブが減退した」と思われるタイミングで上がる銘柄に買いでついていくのです。

・・・

というわけで、(大口投資家が注目していると思われる)世界の主たる関心事には注目しておいたほうがいい、というのが私の結論です。

変化のポイントがわかりやすいので、確信を持ってポジションを取りやすいので、利益を伸ばしやすいというイメージです。

なので、別に、世界の情勢を一切しらなくても、どの道、大口投資家の初動は株価に表れますから、ワンテンポ遅れても良ければ、本当に株価とロウソク足だけでよいと思います。

ただ、勝率を1%でも上げられるのであれば、、ということですね。

回答は以上です。

素晴らしいご質問ありがとうございました。

おかげでノウハウを書きすぎた感があります笑

2021年2月現在は特に、資金が集まってきている銘柄と、資金が抜けている銘柄の二極化が広がっていますので、固定概念や既存の思い込みを捨てて、資金の流れ、つまり、株価の動きに注目することを意識すべきだと思います。

では次に、

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2、大底での買いを成功させる秘訣
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をお話ししますが、こちらの内容は、PDFレポートでお読みください。

また、

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3、ミャンマーのクーデター真相
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についても、希望する方だけにお読みいただけるようにPDFレポートに書いています。

レポートでは、ブログよりもさらに私の”意見”をストレートに書いていますので、ご興味がない方の目を煩わせないように今後有料になる予定ですが、今は無料でお読みいただけます。

レポートの発刊を始めた理由は2/1のブログの末尾に書きました(https://j-i-s.info/?p=30375

2、大底での買いを成功させる秘訣
3、ミャンマーのクーデター真相

はこちら
↓ ↓ ↓

 

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▶︎Mr.Kのつぶやきコーナー
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沖縄は先週からものすごく暖かいです。

Clubhouseなるものを始めてみましたが、私はいまいちメリットがわかりません^^;

ビットコインが上がってきて、とても良い感じです。

追伸:

今回のブログやPDFレポートの感想を、ぜひコメントで教えてください。

どんどんブラッシュアップして、より大きな価値を提供できるように改善していきます。

一言でもありがたいです。

GOOD TRADE!!

Mr.K

追伸:
利益確定や損切りは、

『何も』迷う必要がない

という事実があります。

世界のトップトレーダーも
同じような考え方でやっている
「決済」の明確な基準とは?

http://japan-i-school.jp/jim/leg02_2102/

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Pick Up!

回答:業績分析が役に立たない理由へのコメント

  1. おはようございます  感謝します

    どれもこれもとても大事な事と 文章から滲み出ているような気がして感謝しかありません

    月曜日が益々楽しみになりました

    ありがとうございます

  2. 有意義なメッセージありがとうございます。
    国際情勢、国内情勢と幅広くカバーしておられて、
    とても参考になり、興味深く拝読させて頂いてます。
    これからも期待しております。

  3. Kさん、お世話になっております。
    先週のコラムは、目を通しただけでコメントできませんでした。
    できなかったのです。
    今も体調が悪く、原因不明のめまいに悩まされています。
    (明日、脳の血管の検査に行ってきます。Kさんにとっては、関係のない話ですみません。)

    そして今回のコラム、私の質問を取り上げていただきありがとうございますm(__)m
    ノウハウはしっかりと身につけていけてると思うのですが、しかし、いつぞやKさんに申した、「杉本哲平の名を、お聞き知りおきを」のことばは、今では風前の灯となっております。
    どういうことかと言いますと、エントリーした銘柄への資金の流れが続かないのです。
    私の予想に反するのです。
    よって、数日のうちにエグジットさぜるをえない状態が1月からずっと続いています。
    昨年は8月ぐらいから、利益ポイント100%強を叩き出せたので、デカい口を叩いたのですが…。
    今年は全くです。

    自己流のCT理論が間違えてる可能性(もしくは、甘い)が高いのでしょうが、
    全く去年と予想が異なる動きになるのです。

    大口が不安なんでしょうか。
    いや、すでに資金流入先の2極化が起こっているのですから、大口は動いてますよね。

    しかし2019年のレアジョブ、ホープの練習問題を何回も見て、CT理論からエントリーしても、全く結果がついてきません。
    1週間や2週間も続かないのです。
    ほんとアドバイスいただきたいぐらいです。
    入ってきた資金が続かないのです。
    すぐに違うところに抜けていくといいますか、去年みたいに2週間、3週間続かいというか…。

    最後にもう一つだけ。
    大口投資家が注目している事柄が何なのかを見分けるのに、有効なニュース記事などありませんでしょうか。参考にさせていただきたいのですが。
    私はNHKニュースや各新聞社のニュースぐらいしか分かりません。

    ちなみに、以前教えていただいたお三方?はフォローしました。
    なんとかKさんについていかなければいけないのです、私は。

    よろしくお願いいたします。

  4. いつもありがとう御座います
    楽しみに読ませて頂いております
    本州末端の地域はまだまだ雪が終わりそうに
    ない状況です(沖縄のあったかい゛風゛少し送って欲しいな)グチッテごめんなさい。
    お話戻りまして これがトレードの本質なのでしょうか とても意味深く感じます
    次回も楽しみにしております。
    次回も楽しみにしております。

  5. 先生こんにちは。実は株を一切やらないのですが
    先生の視点が勉強になり、お人柄も好ましくブログを読ませて頂いております。前に発信されたアメリカ大統領選挙の内容も大変興味深く自信で調べるきっかけになりました。今後有料参加の場合も拝読したいと思っており手続きの方法など教えて頂けると有り難いです。よろしくお願い致します。

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