オイシイ会社を0.2秒で見つける方法

2018.8.6
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From:堀北晃生
丸の内のオフィスより、、、

こんにちは、堀北晃生です。

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■ ハゲタカが教えるファイナンス理論2

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ハゲタカファンドは
瀕死の会社を安く買い取り、
事業を再生して高値で売り抜ける。

第2章では、
ハゲタカファンドに騙されないための
財務分析の方法をお伝えします。
※第1章:「ハゲタカ」から学ぶ金融知識は↓から
https://j-i-s.info/j-i-s/nikkan_180730/

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■ 0.2秒で見破るオイシイ会社の見つけ方

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ハゲタカは大量の不良債権を
銀行からバルクセールで買い取ります。

そして買い取った会社を分析し、
収益が上がっていない部門を切り離します。

つまり、利益が出る事業部だけを残すことで
会社を再生させるのです。

また、儲かっている会社を一つにまとめることで、
高収益企業へと化けさせてから
その会社を高値で売るという裏ワザも持っています。

まずはハゲタカがどういった目線で
会社を見ているかを詳しく説明します。

あなたに質問です。

「あなたは会社を安く買いたいときに何を基準に決めますか?」

アンケートを取ってみましたので、
ここで会員様から頂いたメッセージを
取り上げてみましょう。

・赤字が3期連続で続いている会社
・売上が下がっている会社
・従業員が辞めていくような会社

このような回答がありました。

アンケートで頂いた内容は正しいと思いますし、
そういった見方も十分あり得ると思います。

しかし、ここでの基準は
ハゲタカの目線うという目線です。

これから、会社を「1円」で買い取る理由や
会社を0.2秒で評価する基準について説明します。

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バランスシートの4つのボックスを見る
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ファイナンスの視点から会社をみたとき、
会社にとって最も大切なものは何か?
それは「現金」です。

現金が会社にどれくらい残っているかが
重要なポイントであり、
利益があるかどうかは
それほど重要ではありません。

例えば、会社に現金1億円があったとします。

そして、10万円の商品を10個仕入れて
一つ50万円で売ろうとしたとします。

合計100万円の仕入れとなるわけですが、
もし一個しか売れなかったとしたら、
マイナス50万円の赤字となり、在庫が9個残っています。

しかし、現金が残り9,900万円あるとしたら、
その会社はすぐに潰れるとは思えませんよね。

逆にどんどん儲かっているにもかかわらず
手持ちの現金がなくて、
従業員の支払いができなかったらどうでしょう。

たとえ決算は黒字であっても、
現金がなくなり支払いができなくなったら
ゲームオーバーです。

これを「黒字倒産」といいます。

つまり、経営とは現金を増やすゲームであって、
現金及び資産をどれだけ増やしたかということが
大きな目安なのです。

まず会社を分析する時は、
バランスシート(BS)を見てください。

バランスシートとは
貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)といって、
左右が対象の数字になっています。

右側がお金をどうやって調達したか。
左側が集めたお金で何に使ったのか。

イメージしてください。
バランスシートとは4つのボックスになっています。

右上は、借金で借りてきたお金。
右下は、自分のお金と儲かった利益。
左上は、現金や株のようにすぐに現金化できるもの。
左下は、資産ではあるがすぐに現金化できないもの。

こういった感じです。

右上は、負債の部と行って借金のことです。
右下は、純資産になりますので、
資本金と今まで利益を出したものになります。

外部から投資をしてくれた株は
返済しなくてもいいので、
右下の資産になります。

バランスシートの右側はイメージできましたか?
では、これをわかりやすくイメージしましょう。

1,負債が大きくて純資産が少ないタイプ

2,負債が小さくて純資産が多いタイプ

どちらが安全かは
どう見てもわかりますよね。

図形で例えると、
ちょうど三角形のようなイメージです。

借金が少なくて、純資産が多ければ
経営は安定していると言われます。

ここまでできたらYahooファイナンスなどで
好きな銘柄のバランスシートを見てみてください。

負債の部の金額と資本の部のバランス。

右下が膨らんでいたら
その銘柄は少なくとも財務状況においては
非常に安心できる銘柄だと言えます。

次に、バランスシートの左側を見ます。

左上は、1年以内に現金化できるもの。

左下は、1年以内に現金化できないもの。

です。

分かりやすく見ていきましょう。

左上の部分は、
1年以内に現金化できるものなので、
「流動資産」といいます。

具体的には現金、株や債権です。

これらは、いざというとき、
売却できれば、すぐに現金化できますよね。

次に、バランスシートの左下は
1年以内に現金化はできないけど、
資産として持っているものです。

例えば、不動産や
売上をあげるための機械などです。

土地や建物や機械も会社にとってみれば、
お金を生みだすために必要な資産ですが、
すぐに現金に替えられるものではありませんよね。

機械を売ってしまったら、
売上をあげることができなくなります。

つまり、キャッシュを生み出すための資産が
左下の「固定資産」というもので、
これが多すぎると経営を圧迫します。

図形で例えると、
ちょうど逆三角形のようなイメージです。

現金が多ければ多いほど会社は安定しますが、
逆に固定資産が多くて、
土台となる現金が少ないとどうでしょう。

工場や機械や建物がたくさんあるのに
現金が無かったら、
その会社は危ないと思いませんか?

左上の現金が少なく、人件費が払えない。

仕入れもできなければ、
今すぐ建物なども
売ることができない会社というのは
実は意外に多いんです。

ここまでバランスシートを用いて
企業の財務状況を分析する方法を
お伝えしてきましたが、

ハゲタカが目をつけるのは
左上の流動資産である現金などが少なく、
左下の固定資産が大きいところです。

このような財務状況の会社は
完全に現金がなくなり、
従業員の支払いができなくなったときに、
会社は倒産しますが、

ハゲタカはそのタイミングを狙って
会社の株を買収します。

「1円」

もうお分かりですよね。

ここで株価1円で買い取ることで、
ただ同然で会社を買い取るのです。

そして、不採算の部門を切り離して、
会社をまとめると高収益事業として復活します。

ゴールドマン・サックスも
キャッシュが無くなったとき、
経営に行き詰まったゴルフ場を買いまくってから
「アコーディアゴルフ」というものにまとめることで
事業を再生しましたが、このようなことです。

まとめると、理想のバランスシートは、

・右側の負債の部が三角形。

・左側の資産の部が逆三角形。

のようなイメージです。

ぜひ投資をする前に、
その会社のバランスシートを見て
財務状況を確認するようにしてください。

追伸1:

財務諸表は図形でイメージすることで
分かりやすくなります。

1度覚えてしまえば
一生忘れないスキルですので、
ぜひいろんな会社のバランスシートを見てみてください。

追伸2:
なぜ、本来なら空売りできない銘柄が
空売りできるのか?

高確率で下落を狙い打ちできる、
独自手法を解説しています。

http://japan-i-school.jp/jim/180806_hkt/

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