損益で重要なのはレバレッジではない

2020.7.22
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From:秋田洋徳
自宅の書斎より、、、

皆さんこんにちは、
秋田洋徳です。

「FXはレバレッジが掛けれらる」

というメリットについて、
FX関係のサイトや本などで
よく取り上げられます。

そのせいか、よくこんなご質問をいただきます。

「秋田先生はレバレッジ何倍で取引してますか?」

「レバレッジが高いと危険ですよね?」

「私はレバレッジ1倍で取引したいです」

など特に初心者の方からよくご質問いただきます。

確かにレバレッジが掛けられることは
便利であることに違いはありませんが、
正直私は普段の取引でレバレッジが
何倍なのかは全く意識していません。

もちろんレバレッジを
掛けていない訳ではありません。

ただ、わざわざ何倍なのかを確認する
必要がないと思っているだけです。

では、なぜレバレッジを意識していないのか?

具体例を挙げながら説明していきます。

例えば、証拠金が10万円あり、
今から1ロット(=1万通貨)で
ポンド円の取引をするとします。

現在レートが、1ポンド=135,000円で買いの取引をし、
損益が+20pipsになったら利益確定、
-20pipsになったら損切りを行うとします。
(※注文価格・損益の数値は練習用の適当な数値を例にしております。)

この条件で取引を行った場合、

勝ったら利益は+2,000円、
負けたら損失は-2,000円です。

さて、皆さんはこの取引について、
危険と思いますか?

それとも安全、普通だと思いますか?

恐らく、多くの方はそこまでの
危険性を感じないのではないかと思います。

10万円の証拠金があり、それに対して
±2,000円の損益が発生する取引ですから、
大勝ちすることはないですが、
もちろん大損もありません。

ではこの取引、レバレッジは何倍だと思いますか?

正解は、『13.5倍』です。

こう聞くと、途端に危ない
と感じる方もいるでしょう。

ただ、レバレッジが13.5倍であろうと、
上記の損益額は変わりません。

なぜなら、レバレッジの倍率は、
損益額には関係がないからです。

FXにおける損益額は、
何ロットの取引で何pipsの損益だったか
という部分のみに依存しております。

そのため、上記の例でいうと、

「1ロット(=1万通貨)の取引で、
±20pipsで利益確定もしくは損切りをする」

という部分さえわかれば、
この時点でこの取引における損益額が
±2,000円であることがわかります。

レバレッジが何倍であっても
この数値に変化はありません。

FXでは取引の大きさ(ロット数)と
何pipsの勝ち負けで取引をやめるか
を決めておけば、

見込める損益額は予め算出可能ですので
想定外の損益は発生しようがないですし、

私の手法ではこの「損益額」の部分に
焦点を当てているため、レバレッジは
気にしていません。

ちなみにレバレッジとは、
証拠金額と実際の取引額との比率のことになります。

上記の場合、1ポンド=135,000円のレートで
1ロット(=1万通貨)分、つまり1万ポンド分の
取引を行うということです。

実際は、135,000円×1万=135万円分の取引をしています。

この135万円分の取引を
証拠金10万円を担保に行うわけですから、
13.5倍のレバレッジになります。

もし、証拠金を135万円用意し、
上記と同じ取引を行った場合、

135万円を担保に135万円分の取引を行うので
レバレッジは1倍になります。

ただ、繰り返しになりますが
レバレッジが1倍だろうと、13.5倍だろうと、
1ロットの取引で±20pipsで決済するのであれば、
損益額に違いは一切出ません。

FX関連の情報に触れると
ほとんどの場合レバレッジの話が出てきますが、

レバレッジの倍率よりも具体的な損益額がいくらなのか?
注視すること私はお勧めいたします。

本日はここまでです。
ありがとうございました。

秋田洋徳

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