From:秋田洋徳
自宅の書斎より、、、
皆さんこんにちは、
秋田洋徳です。
FXでは『レバレッジ』というシステムがあり、
証拠金額の何倍もの取引が可能です。
ただ、日本の証券会社でのレバレッジは
基本的に25倍までですので、
小額資金で無制限に大きな取引が
できる訳ではありません。
今回は1つの取引を維持するのに、
最低限どのくらいの証拠金額が必要なのか?
その計算方法をお伝えしたいと思います。
取引をしているときに、
「証拠金が足りない」
という表記が出た経験がある方も
多いかと思いますが、
必要最低限の証拠金額がわかれば、
なぜ証拠金不足の表示が出るのか、
その原因がわかるようになります。
さて、では早速説明していきます。
例えば、現在「1ポンド=140円」の
レートだとして、今からポンド円の取引を
1ロット(=1万通貨)行うとします。
この場合、1ポンド=140円のレートで
1万ポンド分の取引を行う訳ですから、
本来は140万円の証拠金が必要となります。
ただ、日本の証券会社ではレバレッジが
25倍までかけられますので、
140万円の1/25の金額があれば
ギリギリではありますが取引が可能です。
そのため、上記の条件で1ロットの取引を
行うための必要最低限の証拠金額は、
140万円 ÷ 25 = 56,000円
となります。
もし、証拠金を5万円だけ用意して
上記の状況で1ロットの取引を行おうとすると、
証拠金額が足りないので、注文エラーになります。
また、例えば、証拠金を10万円用意して、
上記の条件で1ロットの取引を始めたとします。
この場合、10万円の内、56,000円は
この1ロットの取引を維持するために
必要となりますので、
他の取引に回せる証拠金は残りの
44,000円です。
もしこの状況で、さらに追加でもう1ロット
取引を行おうとすると、1ロットの取引に
最低56,000円かかるところ、
使える証拠金は残り44,000円ですので、
当然証拠金不足で注文エラーとなります。
せっかくなのでここで1つ練習問題を
出したいと思います。
上記の説明と同じことをすれば
解ける問題ですので少し考えてみてください。
=================
例えば、現在「1ポンド=126円」のレートだとして、
今からポンド円の取引を5ロット(=5万通貨)行うとします。
(レバレッジが25倍までかけられる日本の証券会社で取引をします)
この時、この取引を行う為の必要最低限の
証拠金額はいくらになるでしょうか?
=================
・・・・・・・・
答えは出ましたでしょうか。
では解答ですが、
今回は1ポンド=126円のレートで、
5ロット、つまり5万ポンド分の
取引を行いますので、
126円 × 5万 = 630万円分
の取引を行うことになります。
そして、レバレッジは25倍までかけられるため、
630万円の1/25の証拠金が必要最低額ですので、
630万 ÷ 25 = 252,000円
こちらが今回の取引における
必要最低限の証拠金額となります。
ちなみに、この計算方法は、
必要最低限の証拠金額を知るのと同時に、
強制ロスカットの位置も知ることが出来ます。
前述したとおり、日本の証券会社は
レバレッジが最大で25倍までかけられますが、
25倍を超えるとその取引が維持できなくなりますので、
強制ロスカット(証券会社側が取引を強制終了させる仕組み)
の対象になります。
先ほどの問題では5ロットの取引のための
必要最低証拠金額が252,000円でしたが、
もし取引を開始した後、損失が拡大していき、
証拠金額が252,200を下回ると強制ロスカットに
なってしまうということです。
私は普段、強制ロスカットにかかるような
取引をしていないので、ロスカット位置を
わざわざ確認することはありませんが、
気になるという方は上記の計算方法及び
考え方を覚えておくのもいいかもしれません。
本日はここまでです。
ありがとうございました。
秋田洋徳
追伸:
FXは他の投資と違って本当に
小資金からでも始められます。
ですが、正しいやり方を知らないと
お金が増えないのは当たり前なので、
まずはやり方と考え方をしっかり
学んでみてはいかがでしょうか?
↓
【8月7日(金) 東京 開催】
http://akita-fx.info/akita-fx/tokyo_hl/
【8月9日(日) 横浜 開催】
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・秋田式FX手法開発者
・専門分野:FX
1969年生まれ。
初心者から証券会社社長まで多くの方々に支持されるFX業界の異端児。
9割が負け組と言われる、厳しいFXの世界で、2009年に、後発組かつ全くの未経験から、勝率の高いFXノウハウを開発し、勝率70%、月利20%という並外れたパフォーマンスを実現する。さらに秋田式のノウハウを学んだ教え子たちも同様に安定したパフォーマンスを出し、その再現性の高さを証明している。これまでのスクールでの指導者数は延べ700名を超える。