EU問題後、相場の動向はココに注目!

2016.7.11
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From:不動修太郎
東京の自宅にて、、、

イギリスがEUから脱退することについては
新聞、テレビ番組で多くの解説されていますね。

では、イギリスのEU離脱により
相場はどうなるのでしょうか?

イギリス国内でEU脱退に反対派が多かった
スコットランドはイギリスからの独立を
主張し始めましたね。

そもそもイギリスは、ウェールズ、
スコットランド、北アイルランドは
イングランドとは別の歴史と伝統を持っています。

ですから、EU脱退の論争を待つまでも
無く、しばしば独立の運動は起きていたのです。

かつてのソビエト連邦、ユーゴスラビアのように
複数の国に分裂する素地はあるので、
それが今回も表面化してきているという事です。

従ってスコットランドが独立する可能性が高くなれば、
イギリスのEU脱退は大幅に延期になる可能性があります。

一方で、EUの首脳は、少なくとも表面的には
イギリスには穏便にEUから脱退してほしいという
態度を取っていますね。

つまり、他のEU地域、国がEUから脱退する
気配があるので、イギリスには穏便にEUから
去ってほしいということでしょう。

ではイギリスがEUから脱退すると
どのような影響があるのでしょうか?

これまではイギリスはEUに加盟していたので、
ヨーロッパ域内での関税が無い等のメリットがありましたが、
それが無くなるということですね。

そのことが株、為替に
どのような影響があるかというと
私も正直な所は分りません。

実は私は先週に有名な株式投資の先生から
電話を頂きまして、イギリスのEU離脱の影響について
意見を交換しました。

私とその株式の先生の電話での相場談義の
結論は、「相場の先行きは分らないですね。」
というという結論です。

分らない、というのは、こういう事態が
これまでの歴史の中で始めてなので、
正直に言うと相場の先が読みにくいという
意味です。

ここで、トルコリラの
チャートを見て頂きましょう。

【図1】

トルコリラ/日本円はイギリスの
国民投票の時期に大きく動いています。

28日には日本でも大きく報じられた通り、
トルコのイスタンブール空港でテロにより
多くの方が亡くなるという悲しい事件が起きました。

衝撃的なニュースではありましたが、
テロは何度か起きていたせいか
為替への影響は小さかったです。

言い換えると
イギリスの国民投票の結果が
いかに大きな衝撃だったという事です。

さて、私なりの相場予想をお話ししましょう。

まずは、株式についての影響です。
イギリスがECから脱退すると
EC圏との間の関税が高くなるなどの影響があります。

ですからEC圏とイギリスには大きな影響がありますが、
日本、アメリカへの影響はそれほど大きくはないでしょう。

但し、イギリスとの取引が大きい会社、
イギリスへの進出している企業にとっては
とても大きく影響しますので、銘柄によりますよね。

全体的、平均的には、イギリスのEC脱退騒動の
株式相場への影響は限定的であろうと見ております。

ロンドンの株式市場はアメリカ、
日本に比べると経済規模は大きくはありません。

一方で、為替はロンドンが
世界最大の市場です。

さほど人口が多くないロンドンが世界最大の
為替の市場になっているのは、ある仕組みが
ロンドンにあることが理由ですが、、、

それは後日にお伝えしましょう。

為替は株式と違って、銀行などの金融機関が、
国際的な取引をしています。

例えば、ロンドン銀行がアメリカの
バンク・オブ・アメリカと外貨の売買を
するなどの取引をしているので、

株式と違ってどこでどれだけ取引をしているか
厳密に統計的なデータを出すことは難しいのです。

ただロンドンに本社を構える金融機関の為替取引を
している金融機関がとても多いので、
為替ではロンドン市場が世界最大の市場になったのですね。

イギリスの先行きが不透明になると為替、
特にポンド、ユーロへの影響は大きいでしょう。

そして為替が不安定になると円高に動きます。
そうなると間接的に日本の平均株価を押し下げる
要因になる恐れはあり得ます。

今後もイギリス絡みの政治家の発言などの
ニュースでポンドの急落、円の高騰があるかもしれません。

特にEU圏、イギリスの首脳から
政治的な発言が飛び出すと為替が
大きく動く可能性が有ります。

その影響で間接的に日本の
平均株価が下がる恐れがあると見ています。

不動修太郎

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