止まらない日経平均の勢い

2023.7.5
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

7月に入りましたね。

今年度に入ってからの日本株、
特に日経平均は
目を見張るものがありましたが

今月に入っても
その勢いは止まらず

現在進行形で
今後も目を見張る展開が起きています。

ここで
4月初を0とする相対的な推移を
日欧米でみておきましょう。

この推移を見て
少しばかり驚くのではないでしょうか。

なんと、日経平均は
今年度(4月)に入って

まだ3カ月余りしか
経過していないにも関わらず
リターンは2割弱まで上げています。

これに対し、
米国はイーブンです。

5月末までは
マイナスでの推移の時期が
多かったのですが

6月に入ってわずかに回復。

現状はわずかにプラスで
2%強のリターン、

この3カ月では、総合的には
上がりも下がりもせず
といったところです。

欧州の代表として
独DAXをプロットしましたが、

どちらかというと
米国に近いものです。

ただ、マイナスでの推移はせず
一応わずかながらのプラスの推移で、
現状4%弱のリターンですね。

日本株ばかりが強い、という
およそ今まで経験したことのない状況が
4月以降ずっと続いているわけです。

この流れは続くのでしょうか?

株価が決まる基本に戻って
考えてみましょう。

この定式ですね。

株価= 儲け × 買いたい気持ち

これを見る限り
株価が強いということは、

2つに分けた要素のどちらかは
少なくとも大きくなっています。

つまり、日本株の儲けが大きくなっているか、
買いたい気持ちが大きくなっているはずです。

儲けを示すEPS(一株当たりの利益)は
今年度の予想利益としては
会社予想ベースでは、あまり大きく上がっていません。

つまり、儲けという要素は、
昨年度とあまり変わっていないのです。

ということは、
買いたい気持ちが大きくなった
ことを意味します。

幾度か書いていますが、
外国人投資家の大きな買い越しは、
買いたい気持ちが上昇します。

この買い越しというのは
1週間単位で発表される
いわゆる短期の受給ですが

間違いなく現在はポジティブです。

中長期的には、政府が試みる

ーーーーーーーーーーー
NISA制度の拡大による
 株式投資の推進
東証が企業に要請している
 基本効率見直し
ーーーーーーーーーーー

なども買いたい気持ちが上昇します。

株式市場は
1年先をみて動くとされていますが

中長期的に上昇するということを
皆が信じているのであれば
いますでに上昇を始めているはずです。

いずれにしても、
「欧米は買いたくない、日本は買いたい。」
という気持ちが

いまの世界の株式市場を
支配していることがわかります。

奥村尚

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