【ハゲタカ理論No.5】企業を見極める5つの指標

2018.8.27
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From:堀北晃生
丸の内のオフィスより、、、

こんにちは、堀北晃生です。

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■ ハゲタカが教えるファイナンス理論5

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ドラマハゲタカでは、
M&Aを中心に企業買収のシーンがあります。

テレビドラマでは詳しく表に出ていませんが、
企業買収時には綿密な計算を行って
買収価格を決めています。

100億円の企業を130億円で買収した。

などというニュースは
目にしたことがあるかも知れませんね。

このプラス30億円のことを
「のれん代」といいます。

のれん代とは、
決算書上では計り知れない企業価値のことで、
企業が持っているブランドや技術力のことです。

つまり、明確に数字化できないが、
確かに価値としてあるものを
売却時に「のれん代」という名目で上乗せします。

ここでは企業買収時に、
どのような視点で企業を評価しているかの
5つの指標をご紹介します。

これは実際にM&Aをする際に
分析している方法ですが、
個人投資家がこれから投資をする場合にも
有効な方法です。

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■ 企業を見極める5つの指標

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すべてのものには「価格」という数字があります。

例えば、何かを購入するときに
その価格が「10万円です」
と言われたとします。

しかし、その「10万円」が高いのか安いのか
その時点ではわかりませんよね。

すべてはなにかに対して
相対的に判断することで
安いか高いかを判断しています。

説明するときは、
同じ業界内で同じような商品を販売している
平均の価格が14.5万円です。

(ここで標準を定義する)

それに対して、
この商品は「10万円です」
という説明をします。

そうすると、一般的に売られているものよりも
遥かに安いということがわかります。

つまり、人間は相対的に何かと比較することで
初めて安いか高いかの判断が可能なのです。

つまり、あなたが購入したい銘柄の
株価を安いのか高いのか判断する際にも、
相対的に比較するために
基準となる何かが必要なのです。

そこで、この5つの指標を見ると
その企業がどれくらいの価値があるのか、
安いのか高いのかの判断が付きます。

■1,成長性
〇経常利益増減率

成長性を図る指標の一つとして、
経常利益が過去数年分の決算書から見て
どれくらい増減しているかを捉えます。

業界平均に比べて、
この企業が高い割合で
経常利益の増益をしているのなら、
その企業は今後も伸びると予測できます。

■2,効率性
〇ROA(総資産利益率)

効率的な経営をしているかどうかの
指標としてはROAの数字があります。

ROAとは、リターン・オン・アセットです。

利益が会社の総資産に対して
何%あったかというものです。

利益が1億円あった企業があったとします。
しかし、その企業がどれくらいの純資産を
持っているかによってその価値は変わってきます。

総資産10億円の会社が1億円の利益をあげたら、
ROA=10.0%となります。

総資産100億円の会社が1億円の利益をあげたら、
ROA=1.0%となります。

このように利益の金額だけを見るのではなく、
その企業の母体である総資産と比較することで
その利益が適正なサイズなのかどうかを見極められます。

■3,安全性
〇自己資本比率

自己資本比率とは、
自分のお金と外部から
借りてきたお金のバランスのことです。

100の総資産があった企業があります。

Aは自己資金が70で、借入が30です。
70÷100=70% 

Bは自己資金が40で、借入が30です。
40÷100=40%

となります。

同じ100の資産を持っているA社とB社があったとしても、
それらがどれくらいの外部資金で成り立っているかで
それぞれの財務状況は異なってきます。

金融機関からの借入が
自己資本に対して多すぎると、
「危ない」会社とみられるため、
安全性を捉えるためにも重要です。

全体の資金と、
自己資本を比較することで
その企業の安全性を見極められます。

4,市場評価
〇時価総額増減率

時価総額がその業界市場に対して
増減しているかを見る指標です。

急激に成長している企業があっても、
その業界自体が急成長している場合は、
評価はそれほど高くなりません。

なぜならば、
その業界にいる競合他社も伸びているため
その企業だけが伸びているわけではないからです。

このように時価総額の増減率を見ることで、
業界の中で正しい評価をすることができます。

5,ガバナンス
〇社外取締役比率

ガバナンスとは「統治」のことです。

つまり会社が私物化されて、
不正なことが行われていないかどうかを捉えます。

そのため、ガバナンスが強化された企業は社外取締役を設置し、
正しく経営を行えているどうかを比較します。

取締役がすべて家族だけだとしたら、
見えないところで不正があっても
見分けることが難しいですよね。

しかし、外部の社外取締役がいることで
正しく経営をされているかどうかの責任が生じます。

つまり、不正会計などが行われにくい状況になります。

こういった観点から見ても、
投資先が急な不正などで
株価が下がったりしないかを
見極めることになります。

以上が、会社を見極める5つの指標です。

・企業を買収するとき、
その企業の価値がどれくらいなのか?

・そして、適正な株価はいくらなのか?

・今ある株価が割安なのか、割高なのか?

こういった視点で比較し、数値化することで
割安の銘柄を買い付けすることができます。

また過剰に評価されて
株価だけが高くなっている場合は、
空売りを仕掛けて正常な株価になるところを
狙って利益を出します。

この指標は誰でも使えるものですので、
ぜひこれから投資しようと思っている
銘柄を分析してみてください。

堀北晃生

追伸1:

のれん代である
ブランド力や人材、技術というものは
会計では計り知れません。

企業が得た利益をこういった「のれん」に
再投資している企業は大きく伸びます。

利益をどう使っているか捉えるのも、
とても重要な指標ですね。

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