From:パリティ
大阪のトレーディングルームより、、、
よく「FXはファンダメンタルズ分析と
テクニカル分析のどちらが重要なのか」
と聞かれることがあります。
ファンダメンタルズ分析とは
ざっくり言えば、
政治・経済情勢を鑑みて売買の判断をしていく手法であり、
テクニカル分析とは
移動平均線やボリンジャーバンド等、
値動きから得られる情報をもとに
売買の判断を行う手法を指します。
ファンダメンタル派のトレーダーは
「テクニカル分析なんて
ただの星占いと一緒で何の根拠もない」と言い、
テクニカル分析派のトレーダーは
「現在想定される政治的、経済的な思惑は
すべて値動きに織り込まれているのだから、
値動きを分析すれば、それはファンダメンタルの
要素を含んでいることになる」と、
双方否定し合うという構図がよく見られます。
これに対して
「分析する時間軸によって使い分ける」
というのが私の考えです。
例えば、
「今から15分間の値動きをファンダメンタルで
分析して取引して利益を上げろ」と言われても
ファンダメンタルトレーダーは困ってしまうかと思います。
ファンダメンタル派が分析に使う材料は、日々の
政治家や金融規制当局の発言内容や月次で発表される指標、
および日次で発表されるLIBORの金利や国債の利回りだったりと、
ほとんどの情報が日次や月次でとれる情報になります。
そのため15分間といった超短期間の値動きを
分析する手段を持ち合わせておらず、
結果「分析不能」となってしまいます。
一方でテクニカル分析では
そのような短期間であっても、値動きさえあれば
それを元にテクニカル指標を当てはめて分析し、
売買することができます。
結果として短期売買はテクニカル分析に
軍配が挙がるかと思います。
では逆に、テクニカル分析は長期間で通用するのか?
というと、
「通用しないとは言いきれないが、
ファンダメンタルの方が精度が高い」
というのが率直な感想です。
そもそも、
ファンダメンタルズ分析の本質は
為替レートの本来あるべき理論値を導き出すのに対して、
テクニカル分析は、
あるべき為替レートに関係なく
上昇/下落するプロセスで作られる波形を
導き出すものだと思います。
そのため、
ファンダメンタルズ分析では
上昇や下落のプロセスを分析する能力に乏しく、
テクニカル分析ではあるべき為替レートを
予測する能力に乏しいという点で、
一長一短なのです。
言い換えれば、
為替相場において、
値動きの大きな方向性を決めるのは
常にファンダメンタルであり、
その方向性に価格が推移する過程で
波形分析をするものが
テクニカル分析とも言えます。
結果として役割が異なるので、
ファンダメンタルとテクニカル、
両方分析した方が精度が上がるものの、
時間軸で分けて考えると
短期トレードだけを目指すトレーダーには
テクニカル分析だけで十分戦えますし、
長期トレードをする場合には
ファンダメンタルに分析の力点を置くのが
重要かと思います。
ご自身の目指すトレーディングの時間軸を確認し、
勉強する方向を間違えないようにしていきましょう。
パリティ
PS.
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・現役プロトレーダー
・専門分野:FX
高校卒業後、携帯電話販売会社に勤務し、1ヶ月で400件以上の契約を獲得しトップセールスとなる。サラリーマンの傍ら始めたFXでは何度も破産を経験するものの、必死の思いで相場を研究し、2009年独自の手法を開発する。その後は安定した利益を出し続け、勝ち組トレーダーの仲間入りを果たす。高校時代の同級生と共にFXトレーディング用の法人を設立し、以来6年間専業トレーダーとして生活を送っている。講師としても5年以上の経験があり、日本全国で多数の教え子を輩出している。生徒が相場の原理を理解し、自力で利益を出せるようになるまで教え続けるといった徹底した指導スタイルに定評がある。教え子とは、講師と生徒の関係を超えて、飲み仲間や釣り仲間になることも多い。現在も現役トレーダーとして、徹底的に生活リズムを為替相場に合わせる生活を送っており、「相場にボラティリティがある間は徹夜でもトレードし続ける」ことで貪欲に利益を追求している。