全産業の利益減少はいつまで続くか

2019.3.20
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

3月も来週で営業日を終了します。

2018年度も終わりが見えてきました。

大手シンクタンクでも、
今期の企業決算の予想を終えようとしていて、
来期の予想も始まっています。

今年度の全産業の売上高は、
既に開示が終わった第3四半期では前年比プラス、
しかし経常利益ベースではマイナスでした。

売り上げがupしているのは、
経済が好調である証です。

その割に利益が減少しているのは、
経費が増大していることになります。

人件費、原油高などが
大きな要因となっているはずです。

自然災害が要因となった
第二四半期(7-9月期)の落ち込みから(復旧など)
回復のための費用というのも影響しているとも思います。

いずれにしても、
利益率は減少しているわけですね。

今年になって、
業績下方修正も増えてきていることから、
この傾向は期末決算まで続くものと思います。

ところで、ある会社A社の株価は、
今の利益と、今後の稼ぐ期待の
二つの要素で決まります。

利益は、一株当たりの利益(EPS)に言い換え、

今後の稼ぐ期待は、
その利益の何倍まで
株価が買われているか(PER)と言い換えると、

EPS x PER = 株価

という数式で示すことができることは、
以前もお伝えしました。

日経平均も一つの会社と見立てて、
同じようにEPSとPERを計算できます。

3月18(月)終値時点の日経平均のEPSは、
1716.07円。

PERは12.58倍です(日経新聞より)。

月平均では、
2019年1月 11.76
2019年2月 12.15
2019年3月 12.40
でした(3月は18日までの集計)。

徐々に良くなってきていますね。

昨年10月以降をチャートにすると、こうなります。

PERは、センチメントと言い換えても良いので、
投資気運は上昇してきていることがわかります。

これは、残り少ない今年度の取引に向かう上で、
よく意識すると良いと思います。

では、次週もお楽しみに。

奥村尚

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