2020年の相場展開を予測します

2020.1.1
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

明けましておめでとうございます。

年末から、ワシントンD.Cに来て
寒さと戦っています。

さぁ、新年2020年のスタートです。

最初のblogですので、
今年はどうなるかを考えてみます。

前回のblogでは、昨年の相場を
サラッと振り返っていますので、ご参考にどうぞ。

https://j-i-s.info/?p=25012

まずは、IMFが発表している世界経済の見通しを見ておきます。

世界全体では、2019年は、3.0%でした。

実は、2019年は、当初3.7%でしたが
米中貿易戦争の影響もあって、
下方修正されて3.0%になっていました。

2019年の3.0%成長は、
リーマンショック時の3.0%以来の低い値でした。

2020年は2020年は3.4%と、1割以上良くなります。

しかし、これは世界全体の話です。

先進国だけを見ると、良くありません。

先進国最高の経済成長をしている
米国は成長が鈍くなっています。

日本は2019年は0.9%の伸びでした。

2020年は0.5%と、成長ほぼありません。
(グラフでは記載していませんが2018年は+0.8%でした),

ユーロ圏は回復します。

とはいえ、米国には及ばず、力弱い回復といえます。
(上記成長率は、全てIMFの見通しの数値をもとにしています)

次に、昨年9月以降の株価を上げた最大の立役者、
FRBの利下げの可能性を見ます。

再度利下げが行われる可能性が高ければ、
米株高、ドル安になります。

シカゴ市場(CME)の、
12月26日時点でのFED watcherです。

これは、金利先物市場から計算される、
政策金利の現状維持の確率で、

70%以上でかなり高い確率で
現状維持される、とされます。

1月29の利下げはなし (政策金利の市場織込み度は 96.7%)
7月29まで利下げなし (政策金利の市場織込み度は 70.1%)

であり、2020年前半は利下げは
行われないものとみられています(FRD watch より)。

この感じだと、しばらくは、株も為替も、
上がりもせず、下がりもせずという感じで
だらだらと進むようにも見えます。

具体的に数値に落としてゆきましょう。

日経平均の2019年度の見通しは、
会社予想の集計では、一株当たりの利益(EPS) 1651円です(quick)。

2019年12月最終週の日経平均の
平均PERは、14.46だったので、

年初のスタートは、

株価
= EPS * PER
= 1651 * 14.46
= 23870円程度

が基準になりそうです。

この時のドル円レートは、109.5円

その後、どういった流れになるでしょうか。

ここからは、社会事象を合わせて、
経験則での展開をします。

まず、3月3日にスーパーチューズデイがあります。

共和党トランプ大統領の民主党からの
敵対候補が誰か、見えてきます。

ここまでは、株式はゆっくりとした上り坂になります。
同時に円もゆっくりとした円安に向かいます。

民主党候補は、まれにみる小粒揃いで、
(小粒の)誰が候補になっても

「トランプに食いつぶされるだけ」
(民主党 ブルーバーグ候補)です。

その後、あっと驚く
(たとえばブルンバーグ本人も候補者なので、対トランプ対策としてはおもしろい)
展開になったら、そして、ならなくても、
株は一定の上昇をはじめるでしょう。

その上昇は、5月後半まで続くとみます。

5月後半は、企業の2020年度の事業計画が
全て明確になります。

その時に、利益計画も明らかになるので、
2020年期のEPSがわかります。

おそらく、その時のEPSは、
1651円より大きな数字です。

そうすると、また上がり始める。

なお、大統領選挙の年は
上がる、だの、下がる、だの、

いろいろな事例を調べては今年もそうなると
風潮する動きが、毎回起こります。

多くの場合、その調べてきたジンクスは当たりません。

それもまた、過去を調べてもどうせ当たらない、
という最強ジンクスが存在しているためでしょう。

相場の話を続けましょう。

6月末日に、カード、なんとかpayなど
オンライン決済の5%割引予算が終わりを告げます。

その6月に入った段階で、TV番組などで、
今のうちに買おう、という特集や宣伝が入る事でしょう。

6月まで買いだめや7月以降
買い控えは当然に発生します。

そんなこんなで、おそらく、
株価は、5-6月に2020年のピークを迎えます。

25,000円を超え、26,000円に届かない程度まで上がる。

この時のドル円レートは、112-113円

そのまま、株価とドル円レートを維持しながら、
東京オリンピックを迎えます。

もし、テロなどがあれば、
株価は大きく下げる事でしょう。

なにもなくても、もはや株は上がる勢いは
なくなっているので、上がりません。

この間、日経平均で2,000円-2,500円程度の幅で
上下はあると思います。

あくまでもイメージですが、
このような感じを考えています。

黒が方向性、実際は上下するので青の線です。

それ以降も、予想するのは簡単ですが、
今から何を予想しても、どうせ当たらないと思いますので、
この辺にしておきましょう。

では皆さま、
今年もよろしくお願いいたします。

奥村尚

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One thought on “2020年の相場展開を予測します

  1. 明けましておめでとうございます。
    本年もよろしくご指導のほどお願いいたします。

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