From:中野英
都内の自宅より、、、
今年も、あと10日間となりました。
皆さんにとって、『素敵な一年だった』と
思える年になりそうでしょうか?
自分にとっては・・・
※ とりあえず、やってみよう!
・・・という感じで始めたことが、いくつかありまして。
ここからが、総仕上げになります。
株式市場の方は・・・
※ 外国人投資家の売り
・・・が目立つ1年となりました。
※ 中国株の売買停止に伴う、換金売り
※ チャイナショックでの下落率は、
世界の株式市場と比較してもトップクラス
※ 12月の下落も、日本株の下落率が際立つ結果に
『世界的な流動性を誇る、世界景気敏感株』という
日本株の立ち位置が、《何か》あったときの影響度を増しているのでしょう。
来年には、複数回の《FOMCによる利上げ》が予定されていて・・・
※ ボラタイルな一年間になるのではないか?
・・・そう言われています。
その時に、日本の株式市場において
『投資家がどのような投資行動を起こしうるのか』を、
考えていみたいと思います。
まずは、日本の経済構造ですが、
言うまでもなく・・・
※ 外需に依存した国家
・・・その相手国は世界各国に渡り、
まさに『世界景気敏感株』の位置づけそのままです。
世界経済に異変が起きたとき
最も売られる理由の一つが、これでしょう。
そしてもう一つ・・・
※ 世界的な流動性
・・・つまり、いつでも《大量の売買》をこなせるので、
『換金』をするにも最高の株式市場と言えます。
そのような点から、相場が不安定になると・・・
※ 最も不安定な動きになる
・・・それが《日本株の宿命》と言えるでしょう。
そうなると、自ずと高まるのが・・・
※ ボラティリティ(変動率)
・・・投資家が『ボラティリティ』を嫌うのは、
皆さんもご存じだと思います。
そして他にも、最近になって、
ヨーロッパの投資家が・・・
※ ニューヨーク株との連動性が
高まっている日本株のウエートを落とした
・・・というニュースもありました。
パフォーマンスは良かったのですが、
ウエートを落とした理由は、それとは全く別の問題で・・・
※ 連動性が高いために、《分散投資》にならないから
・・・というものでした。
それぞれの市場が、それぞれの《主体性》を
持った動きをすることで、《分散投資》は成り立ちます。
それが、どこかの株式市場との連動性が
高まってしまったら、その国の株式市場は・・・
※ どこかの国の株式市場の《一部》
・・・という位置づけになってしまいます。
そうであるなら、確かに《分散投資》をするにあたり、
その国の株式を多く持つ必要はありません。
確かに、《公的資金》や《日銀》の
買い支えもあり、外国人投資家にとっては・・・
※ 非常に使い勝手が良い
・・・それは間違いのないところ。
しかしそれは、あくまでも・・・
※ お金の繋がり
・・・日本株の《本質的な魅力》ではありません。
★ 日本の《独自性》の欠如が、
株式市場の魅力を失わせかねない
改めて、来年は・・・
※ 日本の魅力を問われる一年になる
・・・そのような気がしてなりません。
中野英