そこまで来ているのか?近日中に訪れる現象とは

2016.2.2
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From:中野英

都内の自宅より、、、

とうとう金融緩和《第三弾》が炸裂しましたね。

マイナス金利という、『後に引くことを許さない』と
いう政策に打って出たわけなのですが・・・

※ そこまで追い込まれている・・・

ということの証明ですね。

仕組み上、『金利低下局面』では、
銀行の《利ザヤ》は小さくなります。

景気減速で・・・

※ 《利ザヤ》が低下 & 《貸出先》の減少

・・・となれば、銀行の商売は苦しくなるわけですが、
そこに追い打ちをかけるような政策とも言えます。

※ 『利ザヤの低下』に拍車をかけ

※ 『貸出先の減少』に罰則を与える

しかも、国内事業の停滞を受けて開拓してきた
《海外事業》も、チャイナショック以降、不安定な状態に。

『もっと国内に資金を回せ』と言われても、
《利ザヤ》の小ささと合わせて、もう一つ・・・

※ 貸し倒れリスク

・・・融資条件を緩くして貸し出した結果、
貸し倒れが増えてしまったら、現状と比較にならない
《悲劇》が待ち受けることになります。

競馬の世界と照らし合わせて話をしますと・・・

日本経済は、サラブレッドの《脚》のようなものです。

とても大きな体(経済)を持っていますが、
それを支える脚(需要)はとても脆い。

もし、そんなサラブレッドに鞭を入れて、
限界以上に走らせるようなことをすれば・・・

サラブレッドの脚は、脆くも崩れてしまうでしょう。

サラブレッドにとって、《脚》は・・・

※ 心臓の次に命に直結する、最も重要な体の部位

・・・無理やり《貸出》を増やさせた(鞭を入れた)結果、
それが《貸し倒れ》となった(脚が折れた)ら。

その先にあるのは、再起不能(予後不良)かもしれません。

アイスホッケーでは頻繁に見られる光景ですが、
キーパーを攻撃プレイヤーと交代させて、
全員(6人)攻撃をすることがあります。

まさに・・・

※ 『取れるか分からない』1点を取るために、
『失敗したら確実に取られる』1点のリスクを負う

・・・確実に生まれる《銀行のリスク》を覚悟の上で、
不確実な《資金の流れの活性化》を狙いに行く。

先週金曜日からの動きが、まさにそのような流れで・・・

『最も強い動き』をしたのが・・・

※ 『期待』で買われた、不動産・証券・その他金融株

次に、『強めの動き』をしたのが・・・

※ 『円安』メリットがある、輸出株

負の面を被って売られたのが・・・

※ 『実害』で売られた、銀行株

この3点から見ても、《マイナス金利》による
トレンドの継続性が脆弱であることが分かります。

所詮、《期待》での買いの上昇力には、限りがあります。

《期待》から《現実》に目が向いたとき、
そのギャップが余りに大きければ・・・

その反動もまた、とても大きなものになるでしょう。

そして、そこに残るのは・・・

※ 《実害》という『悪材料』

・・・だけかもしれない。

金融緩和による《輸出株》の上昇力が
《強め》に過ぎないのも、これと同じで・・・

※ 《円安》の効果は、『売れて初めて』効果が表れる

・・・世界経済への懸念が晴れない限り、
《円安》にしたところで『輝かしい未来』は描きづらいのです。

まさに・・・

※ 《期待》の買い

※ 《現実》の売り

・・・この二つの力が強くぶつかり合う
《均衡点》が、近日中に訪れると思います。

その先に待っているのは・・・

※ 期待の剥落

※ 現実の光明

・・・果して、どちらでしょうか?
 

中野英

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