From:MAX
都内のトレーディングルームより、、、
おはようございます、MAXです。
今日は、実生活と金融市場の両面から
今後の「ウィズコロナ」の時代について
考察していきたいと思います。
まず実生活においてですが、
今後のコロナとの付き合い方において
持病がある方などを除き
「一切、罹らないようにする」という考え方は
非現実的であると思っています。
大衆全体に対して
感染リスクをゼロに近づけようと
封じ込めるのではなく、
今後は医療機関の逼迫を避けるために
一人一人ができる限りの感染対策をし、
これまで通りの生活をしながら、
上手く付き合っていくしかないと言えるでしょう。
もちろん、好き勝手して
良いという訳ではなく、
流行の二次的な恐ろしさとして、
コロナの患者さんによって病床が埋まり
他の病気の人への治療が
行えなくなることが考えられます。
医療とのバランスを取りながら、
いかに影響を最小限にするか。
封じ込みよりも
持つべき観点はそこにあるのではないかと
私は考えています。
そこで、鍵を握るのが
治療薬やワクチンの存在です。
現在、対コロナの治療薬やワクチンは
約17社ほどの企業が開発にあたっています。
開発企業数も多いですし
緊急性が非常に高い分野ですので
おそらく通常の病気よりも
速いテンポで完成へと向かうでしょう。
何より、製薬会社にとっては
当たれば非常に大きいですよね。
ただ、だからといって
有効な治療薬やワクチンは
一朝一夕に出来上がるものではありません。
開発の進行を待ちながら、
先程も触れたような
医療とのバランスを保つために
ソーシャルディスタンスなど
感染予防対策を徹底させる期間が
おそらく、あと2年程度は
必要になると思います。
さて、ここからは
コロナによる金融市場への影響から
今後、個人投資家がとるべき戦略について
お伝えしていこうと思います。
まず、この先の値動きですが
おそらく3月のようにコロナを起因とした暴落は
起こらないと考えています。
というのも、3月の暴落を経て
財政難や失業率の増加など
市場にとって
コロナによる一連の経済ダメージは
既に織り込まれた材料だと言えるからです。
実際に、最近各国から
過去最大幅のGDPのマイナスが
発表されましたが
その時、株価には
まったく影響がありませんでした。
むしろNYダウは2月25日水準の
高値まで戻してきています。
つまり、市場はコロナによる影響を
もう既に当たり前に考えていて
今後のリスクとして
大きく材料視されないと思います。
また、各国政府の事情として
政務債務の急拡大があります。
アメリカではおよそ26兆5000億ドル、
イギリスでも2兆ポンドを突破し
現在、各国がコロナによる財政出動をきっかけに
過去最大級の債務負担を背負っている状況です。
ですから、おそらく
コロナが拡大したからといって
各国政府は
3月のような極端なロックダウンには
踏み込まないでしょう。
これ以上、休業補償や
失業率を低下させる施策を打って
経済活動に制限をかけ
財務がさらに悪化することは
避けたいはずです。
ですから、個人投資家の皆さんは
コロナを原因とする暴落ばかりに
神経を使うのではなく
その他の要因に
目を向けるべきだと言えるでしょう。
では、個人投資家がコロナで
恐れるべき瞬間はいつなのでしょうか。
それは有効なワクチンや治療薬が
開発されたときです。
株式市場は、
一般的に世間とは逆に動きます。
有効なワクチンや治療薬が開発されれば、
それは我々の実生活にとっては
大変ありがたいことですが
市場にとっては、材料の出尽くしです。
暴落が起きても
おかしくありません。
つまり、コロナによる経済活動が制限で
株価が下落することよりも
個人投資家のみなさんは
どちらかというと治療薬やワクチンといった
ポジティブ材料に注意する必要があるでしょう。
また、少し先にはなりますが、
11月にはアメリカの大統領選も控えています。
実生活ではコロナ禍の終息は
まだ先になりそうですが、
相場においては
コロナの影響に気を取られすぎず、
大局観を持って観察していきましょう。
それでは。
MAX
・ジャパンインベストスクール講師
時価総額の小さい小型急騰株のトレードを得意とし、資金の流れを読む卓越したスキルを持つ。1トレード1億円、年利6,000%といった錚々たる相場師たちに師事し、彼らから急騰株トレードの薫陶を受けてきた。「小資金から倍々ゲームで稼いでいくのがカッコいい」をモットーとし、4000名以上の受講生を指導してきた。