From:Mr.K
都内のプライベートオフィスより、、、
おはようございます。Mr.Kです。
今日は誰もが直面する大きな壁である、
「含み損」の正しい捉え方についてお話しします。
株式トレードをやっていて一番嫌なときはいつですか?
と聞けば、
恐らく99%の人が
「含み損が膨らんでいくとき」
と答えるのではないでしょうか。
株式トレードで勝てるかどうかの要(かなめ)であり、
もっとも多くの人を悩ませ、
たくさんの人の人生を狂わせていく、
それが、含み損の拡大、
そして永遠の塩漬け、ですね。
この「含み損」や「塩漬け株」について
皆さんは明確な捉え方や考え方をもっていますか?
それでは、一緒に考えていきましょう。
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ちょっとクイズです!
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こんな話を考えてみましょう。
プロ野球の「ドラフト会議」ってご存知でしょうか?
プロ入りを果たす選手に対して、
各球団が欲しい選手を投票し、
複数の票が集まった選手はその中から自分の行く球団を選ぶ
という選手獲得イベントのようなものですね。
さて、あなたは、ある球団のスカウト担当だとします。
あなたの球団では、欲しい選手が2人いて、
そのうちどちらかを獲得したいと思っています。
(両方はだめです)
・選手A
:知名度、実力ともに優れており、
獲得できればチームは安泰
・選手B
:知名度も実力もそこそこだが、
活躍が見込まれる
あなたは、どちらの選手にドラフト指名を入れるかを任されています。
当初、選手Aをぜひとも獲得したいと思い、
調査などに2億円をかけて来ています。
しかし、ここである情報が入ってきました。
なんと、あなたの球団よりも資金力もブランド力もある球団が、
選手Aを指名するかもしれないというのです。
その球団が選手Aを指名する確率は50%とのこと。
調査費1億円をかければ、
ライバル球団が選手Aを指名するのかどうかがわかります。
他にもいくつかの条件があります。
<条件>
・選手Aにはすでに2億円の調査費がかかっている
・1億円かけて調査をすれば、ライバル球団の指名選手がわかる
・選手Bを指名した場合には100%獲得できる
・選手Aを獲得すれば、あなたの球団の経済効果は+8億円
・選手Bを獲得すれば、あなたの球団の経済効果は+5億円
・もしも選手Aを指名してライバル球団とかち合ったときは獲得選手なし
・スカウトの役目は良い選手を獲得して球団の売上をあげること
さて、あなたが取りうる策は3つあります。
どれにしましょうか?
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策① 調査せずに選手Aを指名する
策② 調査をする(ライバル球団の指名を見て指名を決める)
策③ 調査せずに選手Bを指名する
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ちょっと難しいですね。
でも、よく考えてください。
・・・
決まりましたか?
確率論で考えると、期待値は
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策① +2億(−2+4億:50%で+8億、50%で0億)
策② +3.5億(−2+5.5億:−1+8億か、−1+5億)
策③ +3億(−2+5億)
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となり、策②が一番よい、となりますね。
ちょっとむずかしすぎた方もいるかもしれませんね。
すみません。
・・・
しかし、お気づきでしょうか??
最初の−2億は、どの策でもかかっている
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ということに。
そうです、最初に選手Aの調査費にかけた2億円は、
どの策にしようと取り返せないものなんです。
これを、経営学では「サンクコスト(sunk cost)と呼びます。
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すでにかかってしまったものは、
過去のコストであり、
未来にどんな策を取ろうとも、
すべての策に等しくかかるものなのです。
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話を戻します。
含み損とは、サンクコストです。
含み損とは、その銘柄で利益をとるために
あなたが投資したコストです。
含み損は、確定していない損ではありません。
すでにかかってしまった、取り返せないコストです。
経営額では、
将来の意思決定において
サンクコストを気にしてはならない
と言われています。
つまり、
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策① +4億
策② +5.5億
策③ +5億
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と捉えるべき、ということです。
少し難しかったという方は、是非コメント欄に質問をください。
また、何度も読み直してみてください。
塩漬けになるのは、
過去という妄想に取り憑かれている証拠です。
私たちが生きているのは、
過去でも未来でもなく、
今このとき現在です。
含み益や含み損ではなく、
これからどうするのが最善か?
未来を切り開くトレードを一緒にしていきましょう。
GOOD TRADE!!
Mr.K
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・専業トレーダー
慶應大学大学院修了。某大手企業でサラリーマンとして仕事に燃える側ら、将来の資産形成のためにと思い2013年に株式投資に挑戦。有名な投資塾に入って必死に勉強するも、初年度は面白いくらい惨敗し追証を何度も経験。一度は投資を辞めようと思ったが、あまりの悔しさに諦めきれず、9日間の夏季休暇をすべて費やして朝9時から夜12時まで過去の株価チャートを見続けた結果、資金の流れに注目すれば再現性高く株価の未来を予測できることに気づく。その後研究を続け、経済学や金融工学を使った世間の投資手法とは一線を画した「物理学的アプローチ」による『CLEAR TRADE』理論を開発。また、9割以上の人が大敗して負けるメカニズムを数学的に解明し、厳密な資金管理理論を独自に発明。投資技術を論理的に解析・解説することを得意とし、WEBセミナーでの質疑応答はわかりやすいと人気。理論を応用し、自らAIインジケーターも開発。平日は朝8時から夜の22時まで働く現役バリバリのサラリーマンであったため、1日わずか10分の作業時間でできる投資スタイルを基本とし、それでも月利20%以上を安定的に稼ぎ出していた。2016年10月に会社を退職し独立。現在は、かつての自分と同じように株式投資でなかなか結果を出すことができない人の役に立つべく、スクールでの指導や個別コンサルなども行っている。これまでに1,000名を超える指導実績があり、自身のコミュニティに300名以上の参加者を抱えている。投資だけでなくビジネス、生き方についての考え方にも定評がある。2020年には、資金管理の原理を端的に解説した文章が、Quora(※)の投資関連質問でのベストアンサーに選ばれ、書籍に掲載された。
MR.Kさま
問題は難しかったですが、
サンクコストについて、
理解できました。
サンクコストは、取り戻せない費用だというのが、
問題からわかりやすく読み取れました。
しかし、含み損がイコール サンクコストとは、、、
言葉がありません。
辛すぎます。。。
まずは理解することからです。
理解し納得すれば、人間は行動が必ず変わります。
行動が変われば、結果はおのずと、ですね。
応援しています。