日本だけなぜこんなにもバブっているのか

2024.7.24
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

今回の日経平均の上昇は、
2020年3月から始まっている
という見方もできます。

しかし、この上昇は、
2021年9月でいったん終了し、

2022年末まで、もみ合いながらも
トレンドとしては下落していますね。

ですから、このblogでは、
2つのバブルを分けています。

2020年3月(安値16552)から、
2021年9月(高値30670)までの上昇率は、
1年半で85%でした。すごい上昇でした。

そして、2023年1月から
再び上昇し、今に至っています。

2023年1月(安値25716)から、
2024年7月(高値41580)の上昇率は、
1年半で62%。

これまた、凄い上昇です。

この2つのバブルで、
大きく異なるのは、TOPIXです。

長期推移を、見てみましょう。

TOPIXは、前回のバブル、
日経平均が高値をつけた
2021年9月の段階でも、2118であり

バブルの最高値2884を
上回ってはいなかったのです。

しかし、今のバブルは違います。

この7月に、過去の最高値
2884を超え2898に達しました。

なぜこんなに
上がってきたのでしょうか。

日本だけではなく、
世界中が上がっている
という言い方もできます。

世界的にバブっている。

でも、日本が一番上がっているのです。
その理由は何でしょうか?

ひとつは、
特に米国に比較すると、

時価総額換算では、
日本企業が割安であることです。

たとえば、世界で最もクルマを
売っているのはトヨタです。

日本では最大の
価値がある企業ですが、

その1/6も売っていないテスラは、
トヨタより時価総額が上です。

ちなみに、自動車セクターで、
時価総額世界1位はテスラ、
2位はトヨタ、3位はBYDです。

日本2位の台数を売る日産の
20倍もの時価総額が
トヨタにはあるのです。

そのトヨタにして、テスラが上。

テスラが割高とも言えますが、
米国から見る限り、

どうしてもトヨタが安い、
になるのです。

今は円安ですから、
ドルからみると、

1ドルで160円近い買い物が
できる日本は、なんでも安い。

重厚長大、あるいは、
重化学工業株が

最近上昇を続けているのも、
そうした理由でしょう。

また、失われた30年という
日本経済と言われますが、

企業個々にみると、特許なり
販売網なりがきちんとあり、
存在価値がある。

企業利益という点でも、
みるものがある、というわけです。

そろそろ円安の流れが反転し、
今までより円高になって
ゆくであろう状況の中で、

今高値にある日本株が、
今後どうなるか。

これは、いずれ
掘り下げていこうと思います。

 

奥村尚
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