ウクライナ後の相場

2022.3.23
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

2月24日、ロシアは
ウクライナに侵攻しました。

相場も崩れ、全面安の
様相にもなりましたが、

その後回復、今に至っています。

その間の流れを見ておきましょう。

2月21日を0%として、
日欧米の代表的な株価指数をプロットしました。

横棒は、侵攻前日の株価の位置です。

既に日経平均もNYダウも
侵攻直前の株価を回復しています。

さすがにドイツは直ぐ近隣国なので、
まだ回復しきれてはいませんが、

それでも、あと1%程度上昇すると、
回復位置に到達します。

だからどうした?

状況は改善していないじゃないか、
まだ戦争は終わっていないぞ。

という声も聞こえてきそうですが、、、

株式市場は、半年から1年先を見て
相場を形成していると言いますから、

今の値そのものが、半年後の状況を示している

と相場は予想している事になりますね。

1か月もかからずに、
相場は戻しているという事実にも
注目しておく必要があります。

問題は、今後でしょう。

原油価格は、なんだかんだ言って
結構上昇していますね。

そうすると、
エネルギーコストが上昇し
インフレが加速します.

原油高が原因となって
景気後退になるという警告をしている
経済学者やアナリストも多数います。

実際、1973年は原油価格は70%上昇し、
狂乱物価となりました。

それを抑えようと、
日銀は公定歩合を9%まで引き上げ、
その金融引き締めによって

景気が後退、不況になりました。

確かに、1973年当時の日本は、
消費者物価指数(前年同期比)が11%を越えました。

翌年には、なんと一気に23.2%まで上昇しました。

でも、この頃の日本は重化学工業主体、
公害をまき散らしてモノを作っていた時代です。

エネルギー効率が悪い上に、
エネルギーを使ってモノを作るだけの
産業構造だったのです。

今はかなり違いますよね。

つまり、大丈夫でしょう。

たぶん不況にはなりません。

相場は下がらないでしょう、という事になります。

(ウクライナ戦争が大きく拡大していかない限りは、ですけど)

じゃ、上がるのか?

それはまた、別の機会に
お伝えしようと思います。

奥村尚

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