From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
おはようございます。
3月26日の日経新聞によると、
オンライン証券で新規口座を開設する
個人が増えているそうです。
ある証券会社では、
3月は2月比で開設口座数は
3割も増えたとのことでした。
今は自宅から外に出ることも
ままならない状況ですから、
資産運用を始めるには、
良い機会ということでしょう。
新聞では、初心者が足元の株安を
投資を始める好機ととらえているのが
理由としています。
「初心者が好機ととらえている」、
という書き方は上手だなと思いました。
ですが、本当に株式相場は、
今が好機なのでしょうか。
実際はコロナウィルスのおかげで
絶不調なのですから、
この先、さらに状況が悪化して下がる
可能性はありますね。
状況悪化を防ぐために、
首都圏を中心に、強制的なロックダウンを
行う想定も具体的な選択肢に入ってきているので、
経済への影響も深刻でしょう。
株式市場では、首都圏のロックダウンは
すでに織り込まれているという
見方もされていますが、
ロックダウンで実際に何が起こるかは
誰にもわかりませんから、
まだまだ織り込みは甘い可能性はあります。
ロックダウンを一足早く行った米国をみると、
多くのヒントが隠されています。
米国では、3月13日にトランプ大統領が
国家非常事態宣言を出しました。
集会やイベントのキャンセル、
外食や宿泊に対するガイドラインも
出されました。
当初15日としていた期限を、
4月末まで延長継続することになりました。
自粛要請や自宅待機命令は、
州や市など自治体ごとに実施されていますが、
3月22日にはNY州において
自宅待機命令が出され、
ロックダウンとなりました。
それに続く自粛要請の継続によって、
個人消費の中で大きな比率をもつ外食や
宿泊の売り上げはゼロになっているわけですから、
巨大な市場が一気に
なくなったことになります。
この時のNYの株式相場を見てみましょう。
3月22日は日曜日ですから、
その翌日23日の相場が、底となっています。
ロックダウン命令が出たことで、
悪材料出尽くしという雰囲気が
出たことがわかります。
実際には、恐怖指数(正確にはシカゴVIX)をみると、
まだまだ高い水準に留まっており、
30台くらい程度まで下がらないと安心できません。
VIXを見ると、
ピークを付けたのは16日。
これは相場が底をつけた
23日の1週間前です。
既に、1週間後に最悪のレベルにまで
落ちることを、1週間前に
予期していたことになります。
ここで重要なのは、
ロックダウンを恐れて、
あるいは、ウィルスの
とてつもない広がりを恐怖したのは、
16日です。
目に見えない、先が読めない不安を、
相場は最も恐れるのです。
その後、ロックダウンに至るわけですが、
ロックダウンによって来る時が来たという覚悟と、
それによって、今後は良い方向に
行くであろうという不安の払拭によって、
その日が底となったということになります。
ここでは、経済への影響の詳細な
算出は行いませんが、
おそらく、日本も米国も、
GDPの5%-10%程度は前年比マイナスに
なるものと考えています。
ですが、実際に経済が悪くなるのは、
もっと先の話なのですね。
ここでまたまた重要なのは、
相場というものは、
経済が悪くなったから下がる、
というものではないということです。
経済が悪くなる前に
すでに下がっているのが相場です。
経済が悪くなってゆく、
そんな雰囲気が強い、というだけで、
株は下がるということです。
その経済の悪い数値が出るころには、
すっかり相場は良くなっている
可能性があるのですね。
要するに、今経済が悪い時期だから、
株は適当な時期に底をうち、
上がってゆくに違いない。
株をやるなら今がとても良い時期である、
ということになるわけです。
「初心者がそう考えている」のではなく、
市場参加者はみなそう考えている、
ということになりますね。
今回は米国の株式市場を
見ながら書いてきましたが、
次回は日本市場も見てゆきたいと思います、
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。