From:秋田洋徳
自宅の書斎より、、、
皆さんこんにちは
秋田洋徳です。
以前からお伝えしている通り
私のトレードでは、
利益確定の数字も損切りの数字も、
あらかじめ明確に決めています。
それは、感情の波に流されて
メンタルが揺れないように
するためです。
トレードにおいて
感情が判断を支配すると、
意図しない損失や機会損失に
繋がってしまうことが多々あります。
なぜなら私たち人間は、
特定の行動心理に従って
動いてしまう性質を持っているからです。
この行動心理を理解するために
知っておくべき理論が
「プロスペクト理論」です。
この理論によると、
人は利益を確定できる状況
ではリスクを避けたがり、
一方で損失を確定させる局面では、
リスクを取ってでも損失を
回避しようとします。
簡単に言えば、
損はできるだけ避けたい、
利益は早く手にしたいという
本能が働くということです。
普通そうでしょ、と思う方も
多いかもしれませんが、
この行動心理が
投資においては
思わぬ障害になりえます。
具体例を挙げて説明しましょう。
仮に、あるトレードで
10万円の資金を元に
1ロットのポジションを持ち、
利益目標は20pipsで、
損切りは20pipsに
設定したとしましょう。
その後、順調に価格が動き始め、
ポジションは10pipsの含み益を
得ている状態であるとします。
ここで多くのトレーダーが
陥りがちな罠があります。
価格がさらに
目標値に向かって進む
可能性があるにも関わらず、
「利益が無くなることへの恐怖」
が芽生えてしまうのです。
そしてその恐怖から、
まだ目標の半分に過ぎない
10pipsで利益を確定してしまいます。
これは典型的な「小さな勝ち」
に飛びつく行動で、
FXの世界では
「チキン利食い」なんて
呼ばれ方をすることもあります。
トレーダーは10pipsの利益が
帳消しになることを恐れるあまり、
冷静な判断力を失い、
20pipsの利益を取るという目標を捨てて
早めにポジションを手放してしまいます。
この状況を乗り越え、
「しっかりと待てる」と
言い切れる方は、
すでにトレード心理を克服している
優れたトレーダーでしょう。
しかし、多くの人はこのような
心理的プレッシャーに負け、
早すぎる利益確定をしてしまうのです。
多くのトレーダーが
利益が伸ばせない原因が
ここにあります。
では、損失の場合は
どうでしょうか。
ここでもまた
心理の罠が待ち構えています。
次回は、この心理的な問題が損失に
どう影響を与えるのかに
ついて掘り下げていきます。
来週もよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
秋田洋徳
追伸:
どうにも利益を
伸ばしきれないという方は
感情が悪い方向に
影響しているかもしれません。
私の手法では、
感情を入れられないほど
明確なルール設定をしたことで
今では13年間無敗の
オリジナルトレード手法になりました。
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・秋田式FX手法開発者
・専門分野:FX
1969年生まれ。
初心者から証券会社社長まで多くの方々に支持されるFX業界の異端児。
9割が負け組と言われる、厳しいFXの世界で、2009年に、後発組かつ全くの未経験から、勝率の高いFXノウハウを開発し、勝率70%、月利20%という並外れたパフォーマンスを実現する。さらに秋田式のノウハウを学んだ教え子たちも同様に安定したパフォーマンスを出し、その再現性の高さを証明している。これまでのスクールでの指導者数は延べ700名を超える。