「危ない」を見極めるための3つの数字とは?

2018.6.11
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From:堀北晃生
丸の内のオフィスより、、、

おはようございます。
堀北晃生です。

先日、ある学生から質問がありました。

その学生はこれから就職をするにあたって、
会社を分析したいとのこと。

これから経済が浮き沈みするなかで
会社が現在成長しているのかどうかを
見極めたいのだそうです。

そうですよね。

確かに就職したら
急に会社がなくなってしまったとか、
M&Aされて条件が理不尽なものになったりなどは
避けたいところです。

それでは1分でわかる
企業分析の方法をご紹介します。

まずはその会社の財務情報を見ます。

そうすると様々なデータが出てきますので、
その中で以下の3つを注意してみてください。

1,売上高の推移

2,純資産の推移

3、流動比率が100%以上であるかどうか

です。

まずはこの3つだけ見極められると
安心して就職できるかどうかが見れます。

1,売上高の推移

ここの売上高の推移を
3期分を確認してみてください。

3期分とは過去三年分の売上です。

3年前、2年前、1年前の売上高を見て、
右肩上がりで上昇していたら
順調に経営をしているため安心です。

一時的に急激に上がったり下がったりしている場合は、
何かしらの原因があると思います。

これは、すべてが
ネガティブなこととは限らないので、
要チェックです。

そして、売上が
右肩下がりの場合は要注意です。

まずはこのように
売上高ベースで分析してみましょう。

2,総資産の推移

次に、3期分の総資産の数字を見てみます。

総資産とは、
その会社が持っているすべての資産を
数字化したものです。

つまり、総資産は現在持っている資産と
銀行や他人から借りてきたお金の
合計金額になります。

バランスシートというものを見ると、
右側でどのようにしてお金を集めたかを知ることができ、
左側で何に使ったかを知ることができます。

この総資産が右肩上がりで上昇していると、
順調に経営は進んでいると言えます。

ただ、ポイントは
利益が上がっていない状態で
借金を増やし続けていても
総資産は増え続けるということです。

つまり、本業で利益をあげていなくても、
銀行からの借り入れがうまく行けば
総資産が増えます。

そのためしっかりと内容を
見なければいけないのですが、

まずは、全体の資産が
上がっているのか下がっているのかを
見極めてみましょう。

3、流動比率が100%以上であるかどうか

バランスシートのことを貸借対照表といいますので、
会社名にこのキーワードを入れてみてください。

そうすると会社の財布の中身が全て見れます。

堀北

この図をご覧ください。

左上にあるのが
現金のようにすぐに使える資金のことです。

そして右上にあるのが、
金融機関などから借りてきたお金です。

借りてきたお金より
持っている現金のほうが多い場合は、
安全だと言えます。

この持っている現金と借りてきたお金との比率のことを
負債比率(ふさいひりつ)と言います。

これが現金が少なく、
借り入れが多い場合はちょっと危険です。

銀行が急に「今すぐお金を返せ」と言った瞬間に、
手持ちの現金がなければ払えませんし、
従業員に給料を支払えなくなったりしたら大変です。

このように会社が健全であるかどうかは、
借り入れと現金の比率で見ると
安全かどうかを見ることができます。

借金は経営をしていく中で必要なことであり、
借金の額が大きいかどうかは関係ありません。

要は比率です。

まとめると、

1,売上の推移を見て成長度合いを見る

2,総資産の推移を見て規模を見る

3,流動比率を見て経営の安全性を見る

ざっくりとした分析は以上になります。

大学生がこれから就職するにあたって、
大切なことは相手の企業の体質を知ることです。

会社が利益を出しているかどうかということも
目安の一つですが、

実はこの3分析のほうが大切であり
一発で会社の特徴をつかむことができます。

利益の金額は業種によって異なりますし、
利益率も扱っている商品によって異なりますので、
それだけは会社を比較できません。

この売上、総資産、負債比率はすべての会社にとって
共通の情報ですのでこの比率や成長過程を
見ることで安全性や成長性を見ることができます。

いかがでしたでしょうか?

これから株を買うなら
この3つは瞬時に分析したいですね。

追伸:

先日北海道でも気温が34度を越したそうです。

気温の差が激しくなると体調を壊しやすくなりますので、
くれぐれも体調管理には十分お気をつけください。

今年は例年にない猛暑になるそうです。

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「危ない」を見極めるための3つの数字とは?へのコメント

  1. 同様ですが、流動比率は一般に100%以上ある方が安全だと言われます。
    固定比率なら100%以上が安全であるかどうか基準です。
    流動比率が100%以下であることのメリットが本文から読み取れませんでしたので、
    書き込みさせていただきました。

  2. すいません。訂正です
    固定比率は100%「以下」が安全であると言われます。
    たしかにややこしいですね (笑)

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