From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
おはようございます。
“純資産”という言葉があります。
全ての資産(総資産)の中から、
持っているお金で負債(借金)を返して、
まだ残る資産価値の事です。
会社が解散する時、
持っている資産を全てお金にして借金を全て返して、
「残るお金」を株主で分けます。
その「残るお金」がまさに純資産ですから、
“解散価値”とも言えます。
会社の価値が純資産より下がることは
机上の理論的にはあり得ません。
一方、株価を使って、
会社の時価が計算できます。
会社の時価 = 株価 x 発行済み株式数
です。
会社の時価が解散価値を下回った場合、
机上の計算上は、その安い時価で(会社を買収し)手に入れて、
直ちに会社を解散させて純資産を現金化し、
高い純資産を手に入れて、
買収額との差額を手に入れることができるはずです。
そんな割安な状況にまで株価が下がることは
(机上では)原則ありません。
ところが、株式相場は、
気運とか、勢いが支配することもあって、
一気に割安な状況になることがしばしばあります。
まさに、いま、そんな流れになりつつあります。
日経平均をひとつの“会社”と見なした時、
日経平均株式会社の一株の株価は日経平均そのものになります。
これと、会社の解散価値である純資産を、
一株当たりで計算した純資産と比較してみます。
株価は、一株当たりの純資産を下回る事はないはずです。
さぁ、今年の流れをみてみましょう。
正月明け、そして今週は、
かなり株価が解散価値に近づきました。
しかし、長い期間を観察しても、
過去に日経平均が解散価値を下回ったことは
なかなかありません。
民主党政権期、2011年8月から、
大地震や原発事故でセンチメントが最悪になった時、
そして2012年の政権末期くらいでしょうか。
ここでは、2012年をみてみます。
今回の相場をどう判断するかで、
買うか、売るか、正反対になるでしょう。
米中貿易戦争が混迷し、
世界恐慌が起こると思えば売り。
相場の勢いで下げが行き過ぎている、
もうこれ以上下がらないと思えば買い。
あなたは、どちら?
それでは、また次回。
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。