解散価値と日経平均の比較検証

2019.6.5
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

“純資産”という言葉があります。

全ての資産(総資産)の中から、
持っているお金で負債(借金)を返して、
まだ残る資産価値の事です。

会社が解散する時、
持っている資産を全てお金にして借金を全て返して、
「残るお金」を株主で分けます。

その「残るお金」がまさに純資産ですから、
“解散価値”とも言えます。

会社の価値が純資産より下がることは
机上の理論的にはあり得ません。

一方、株価を使って、
会社の時価が計算できます。

会社の時価 = 株価 x 発行済み株式数

です。

会社の時価が解散価値を下回った場合、

机上の計算上は、その安い時価で(会社を買収し)手に入れて、
直ちに会社を解散させて純資産を現金化し、

高い純資産を手に入れて、
買収額との差額を手に入れることができるはずです。

そんな割安な状況にまで株価が下がることは
(机上では)原則ありません。

ところが、株式相場は、
気運とか、勢いが支配することもあって、
一気に割安な状況になることがしばしばあります。

まさに、いま、そんな流れになりつつあります。

日経平均をひとつの“会社”と見なした時、

日経平均株式会社の一株の株価は日経平均そのものになります。

これと、会社の解散価値である純資産を、
一株当たりで計算した純資産と比較してみます。

株価は、一株当たりの純資産を下回る事はないはずです。

さぁ、今年の流れをみてみましょう。

正月明け、そして今週は、
かなり株価が解散価値に近づきました。

しかし、長い期間を観察しても、
過去に日経平均が解散価値を下回ったことは
なかなかありません。

民主党政権期、2011年8月から、
大地震や原発事故でセンチメントが最悪になった時、
そして2012年の政権末期くらいでしょうか。

ここでは、2012年をみてみます。

今回の相場をどう判断するかで、
買うか、売るか、正反対になるでしょう。

米中貿易戦争が混迷し、
世界恐慌が起こると思えば売り。

相場の勢いで下げが行き過ぎている、
もうこれ以上下がらないと思えば買い。

あなたは、どちら?

それでは、また次回。

奥村尚

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