長いものには巻かれよ

2015.12.10
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From:不動修太郎
都内の自宅より、、、

「長いものには巻かれよ」

こんなことわざが
ありますね。

手に負えないものには、
いっそ従いなさい。

という意味ですが、為替にも
似たようなところがあります。

為替に限らず相場は
毎日のように細かく上昇、
下落を繰り返しています。

とはいえ、数カ月単位の長い目で見ると
大きく円安に動く、逆に円高になるなど
ハッキリした方向性を持つことが多いです。

為替は長い目で見ると
政府と中央銀行などの当局の
経済政策の影響を強く受けます。

ある国の政策が決定し、
その政策の効果がハッキリしてくるまで、
多くの場合は年単位、少なくとも数か月は
同じ政策が続けられることが多いです。

こういった背景があるので、為替では、円高、
ユーロ安などの大きな流れが出来ると、数年間も
その流れが続くことが珍しくありません。

そのため為替は、
商品や個別株に比べて
長く大きな動きが出やすいのです。

日本円は、リーマンショックから
アベノミクスが提唱されるまで、
5年も円高の流れが続いていたのは、
記憶に新しいですね。

大きな為替の流れには、国の政権が交代する、
大統領が変わるなどの大きな政局の変化と
貿易額、雇用などファンダメンタルが影響します。

一方で、テクニカルを使い
長期の流れを予想するにも
多くの方法があります。

その方法の1つとして、
長期の移動平均線を観る方法があります。

151210図1
【図1】

上の図1では、ユーロ/ドルの
日足のローソク足チャートに
60日の単純移動平均線(黄)を書き込みました。

良く知られているように、
移動平均線が右肩上がりならば上昇、
逆に右肩下がりならば、下降と予想します。

チャートの上に移動平均線の傾きによる
予想結果として、上昇は青の矢印、
下落は赤の矢印で追加しています。

では為替の大きな流れが分かったとして、
それをどのように投資に活かせばいいのでしょうか?

ユーロ/ドルは図1の白い矢印の期間、
12年8月21日から翌年の2月21日までは
長期的にレートが上がっています。

とは言え、
ローソク足を見ると日々の為替レートは
細かく上がったり、下がったりしています。

151210図2
【図2】

そこで、この期間の時間軸を引き伸ばし、
もう少し詳しく調べたのが、図2です。

図2では、10日間の
移動平均線を紫色で表示しました。

図2にも移動平均線から予想される
レートの上昇、下降をチャート上に
図1と同じ矢印で示してみました。

この矢印からわかるようにこの期間は
長期に大きくレートが上昇し、短い期間、
レートが下がることの繰り返しです。

ですから、この期間においては
ユーロ/ドルの売りはしない方がいいです。

買いポジションを持つほうが、
儲かる可能性が高くなります。

下がった所でポジションを持ち、
少し上がったら利益を確定する
という手法がおすすめです。

逆に長期的な上昇基調に逆らい、
売りポジションを持つのは危険が大きく、
利幅を伸ばしにくくなります。

この相場では、長期的にレートが
上がっているので、短期的にも大きく
上げる可能性が高いということですね。

ただし、
長期的に上がっているからと言って
買いポジションをずっと持ち続ける
のもおすすめではありません。

大きな流れに合わせて
少しずつ利益を取っていくことが、
勝率が高く、確実な手法
です。

また、

長期的に上昇しているので、
ちょっとしたニュースをきっかけに
短時間で大きくレートが上がる
可能性が十分ある
ということです。

ですから、
為替では、長期のチャートを
良く見ないで、自分なりの値頃感で
取引をすることは禁物です。

今までのレートよりもかなり下がってくると
良くチャートを確認せず、値頃感からついつい
買いポジションを持ちたくなるものですが、
さらに下がってしまうこともあります。

まずは、週足、日足などで
長期的な流れを把握
しましょう。

短期的な細かな動きに
とらわれすぎていると勝てません。

長期の為替の流れを知り、
コツコツ稼ぐことが
相場で勝つコツ
なのです。

大きな為替相場の流れに乗り、
確率の高い手法
で勝ち続けましょう。

不動修太郎

 

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