From:不動修太郎
東京の自宅にて、、、
このブログでは難しい経済の専門的な記事は
書きたくないのですが、
今回は為替、株価に大きく影響する
この会合の記事を書かないわけには
行きませんね。
日本銀行は金融政策決定会合という
会議で政策の方針を決めます。
会議は公開されませんが、その結果は
直ちにマスコミを通じて公開されます。
会合結果は日本の金融政策を決めるのですから
注目されてしかるべきですが、今回は特に
注目度が高かったです。
皆様がよくご存知のように
日銀は一部ではありますが、
マイナス金利を導入しました。
その目的は銀行がお金を日銀に
預ける預金の比率を減らして、
一般企業と個人に貸し出すお金を増やし、
その貸し出し金利を下げることでした。
結果として企業が設備を購入する、
或は個人が住宅ローンを借りて、
家を買う機会を増やす等の
効果を狙っていました。
ところが、景気の先行きが不透明ですから、
日本の一般企業の設備投資、
個人の住宅購入は目立って
統計に表れるほどには増えていませんね。
ですから、日銀の内部でもマイナス金利の効果を
疑問視する人が出てきました。
さらに銀行、保険会社等の金融機関は
日本銀行に大きなお金を預けていますから、
マイナス金利の影響は大きいです。
日銀がマイナス金利を発表してから、
日本の銀行の株価は下がってしまい、
日本の金融業界は日銀のマイナス金利には
反対しています。
日銀は、今月の金融政策決定会合で、
長期と短期の金利コントロールを
する方向であると発表しましたね。
私を含めてこの発表には
仰天した関係者が多かったのではないでしょうか?
これまで、日銀を含む各国の中央銀行は
政策金利を発表し、その目標に向けて
金融機関向けの短期の金利の操作を
してきていました。
日本の大手銀行が日銀からまとまったお金を
借りて、翌日に返す金利を専門用語で
「オーバーナイト物のプレミア金利」と
言います。
日銀などの各国の中央銀行など金融当局は、
銀行に貸し出す金利を上げ下げすることで
短期の金利はコントロールできます。
では、長期金利はどうでしょうか?
日本では、10年物の国債の金利が
長期金利の目安となります。
銀行は住宅ローン、企業向けの貸し出し金利と
国債の金利を見比べながら、長期の金利を
決めています。
言うまでも無く、企業への貸し出しは
貸し倒れなどのリスクがあるので、
貸し出し金利に上乗せしていますが、
国債の金利と銀行の貸し出し金利は
強い関連性があります。
ですから、日銀は国債買い入れ量を
調整して、10年物国債の金利を0%前後に
調整したいという意図です。
さて、会合の中で、日銀が目標として
掲げていた2%の物価上昇率の達成が
できない理由は、
「想定以上の原油安」や
「消費税増税後の影響」、
「中国など海外経済の減速」だと
言っています。
私がこのブログの記事の中で書いたように
原油は歴史的な安値を付けた時期が
ありましたので、その影響で日本の物価が
下がった事実はありますね。
ただ、消費税を増税したら、
個人消費が落ち込むのは当たり前でしょう。
消費税の増税は、政府、国会の決定なので、
日銀の責任では無いものの、
私個人としては日銀の景気に対する見解は
ちょっと甘いかな、と思う所もありました。
不動修太郎
今日も記事を読んでくださって
ありがとうございます。
・ジャパンインベストメントスクール講師
・株式、FX、海外不動産など投資全般に精通
・現役サラリーマン投資家
大学卒業後、メーカーに勤務。1984年頃より国内株式投資を開始。東南アジア赴任中、アジア通貨危機という経済的激動を実体験。アメリカ、中国などへ100回以上の訪問で、語学と国際金融感覚を養い、海外での投資を始める。99年から、香港、ベトナム、ロシア等株式投資、海外預金、FXなどを開始。サラリーマンを続けながら、投資活動を通じ、多数の富裕層、著名人と親交があり、高額セミナー講師、会員制クラブの顧問となる。
また、これまでの投資経験、海外での経験から得た、幅広い知識と信頼感のある人柄が人気を呼び、立場が同じサラリーマンや投資の勉強を始めたいという女性まで幅広く絶大な支持を得る。
アベノミクスって実体経済をますます破壊すると言うことなのでしょうか?だからビッグマウスの日銀総裁の責任を問わないのでしょうか?先行きが益々暗くなります。
ここは空売りでしっかり利益を取らなくては! と思わせてしまう国策ってやっぱり歪んでますね。
まあまあだね。
有難うございます。
Tomboさん、有難うございます。
私は円安を誘導した政策は良かったと
思います。ただ、その後の政策が思うような
効果を上げていないようですね。