From:堀北晃生
丸ノ内のオフィスより、、、
こんにちは、堀北晃生です。
前回の記事では、PERやPBRで割安株を
見つけるのは難しくなってきた
ということをお伝えしました。
人工知能の検知システムが発達し、
割安株は自動的に買われているため、
本当の割安株は「安かろう、悪かろう」で
ある可能性が高いということです。
ではプロトレーダーやAIシステムは、
なんの指標をもって割安株を
見つけているかについてお伝えします。
これは非常に重要な指標ですので、
ぜひメモしておいてください。
まず一つに、
日経平均ボラティリティ・インデックス
(日経平均VI)という変動率指数です。
これは市場が期待する日経平均株価の
将来1ヶ月間の値動きを表す数値です。
主に、日経225オプション価格などに、
用いられています。
このボラティリティ(値幅率)が
大きければ大きいほど、
値幅が大きいと予測できます。
この指標はどこの証券会社でも
データを公開しておりますので、
ぜひチェックしてみてください。
またこちらのサイトでは、過去データの
ダウンロードなども可能となっております。
▼日経平均プロフィル
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/profile?idx=nk225vi
まずは相場全体を俯瞰して見た上で、
買い戦略と売り戦略を立てます。
人工知能トレードなどでは、
この日経平均ボラティリティ・インデックスの数字が
上昇すると、自動的に売り注文を出します。
これを、「リスク・パリティ(Risk Parity)」といいます。
リスク・パリティとは、ポートフォリオに占めるリスクを
分散して均等になるようにさせるもので、
リスクを軽減させる運用手法の一つです。
アメリカの年金運用などでは
幅広く活用されている方法で、
市場のボラティリティ(乖離率)の
動きに合わせて、
組入の比率を決めるというものです。
つまり、巨額の資金を持ったファンドなどには、
こういったリスク・パリティ戦略が自動的に
組み込まれています。
相場が急変し、この日経平均
ボラティリティ・インデックスが上昇すると、
一気に売り注文が殺到し、
売りが売りを呼び、
大暴落相場になるということです。
年に2回や3回に渡り、
大幅下落になっているのは
この理由です。
かつてITバブルの時期に多用されていたのが、
株価を1株あたりで割ったPSR(株価売上高倍率)も、
増えてきました。
4478 フリー
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赤字企業の上場が増えたのは、
この背景にあります。
この日経平均ボラティリティ・インデックスの指標を
日々ウォッチすることでのメリットとしては、
これから相場が大きく動くことを先取りできます。
このことにより、急落相場の時には、
持っている株をなるべく売りに出すことにより、
大損するリスクがなくなります。
また新規で空売りで利益を出したい方は、
未来予測をこの指標から読み取ることで、
高値に近い値で空売りを成功させることができます。
一般投資家ではなかなか公開されていない、
プロトレーダーの戦略ですが、
活用すれば大きな結果を
作ることができますので、
ぜひ投資戦略を作る時の参考にしてください。
次回は、
日経平均VI以外に割安株を見つける、
物差しの8つの指標をご紹介します。
堀北晃生
追伸:
急落相場というものは、
毎年必ずあります。
この時期にだけ株を買うとか、
この時期にだけ空売りをする。
こういったシンプルな投資方法だけでも、
利益を出し続けることができます。
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・大衆心理の裏を突く「空売りの魔術師」
・次世代金融システムのファシリテーター
全国トップ5%に入る富裕層向けの資産運用アドバイザーとして外資系のプライベートバンクで2004年より活動を開始。
資産運用や投資顧問会社へのコンサルティング、個人投資家向けのクローズドな情報発信に携わる。
そこで培った知識と経験が評価され、現在は個人投資家からプロトレーダーまで、投資のアドバイスや情報発信を行っている。
プロトレーダーと個人投資家の情報格差を埋めるために、シークレット勉強会を少人数で展開しながら、大学との共同研究で急騰株の天井から空売りを仕掛ける独自の手法を開発。
民間企業の資産運用コンテストで500万円を15億円まで増やして優勝したことも。
こうした活動を通して、日々変化する投資の世界においてナンバーワンであることにこだわり、株式市場の最先端をリードする活動に情熱を注いでいる。