From:中野英
都内の自宅より、、、
『日本株らしさ』全開のマーケットになっています(笑)
ここ最近・・・こんな相場、今までに見たことありますか?
・・・という質問を、何度かされましたが(´・ω・`)
はい、何度も見たことあります(笑)
2000年から、ほぼ毎日・
一日中取引して過ごしたのですから。
今の相場について、『難しいです』と
いうご意見を頂くことも増えたかもしれません。
自分にとって?
自分にとっては・・・
※ 簡単です
・・・別に、特別な相場でも
何でもありません(´・ω・`)
ここで一つ、自分の《スタンス》を
お伝えしておいた方がいいですね。
基本的に・・・
※ 投機
・・・知識はありますが、取引するにおいて
《ファンダメンタル》という領域は、考慮しません。
『値動きだけ』のみを
追求することになります。
『長年続けてきたスタイルだから』でもありますが、
もう一つ理由を挙げますと・・・
元々『世界最大の仕手株』という
位置づけにあるのが・・・
※ 日本株
・・・つまり《投資的》発想が
通用しにくい市場だからでもあります。
これは、『アナリストの予想は当たらない』と
いう日本の伝統(笑)とも繋がっていて(´・ω・`)
どうして当たらないのかと言えば・・・
※ 《運用》の視点が、欠けているから
・・・ 運用に携わったことがないがゆえに、
『現場のルール』というものが分からないのかもしれません。
もちろん、自分も全てを
知っている訳ではありませんが・・・
今の相場に影響を与えているだろう
『ルール』について、少し書いてみます。
まずは、
《投資家のルール》について考えてみます。
細かいルールを抜きにして、
基本的なルールは次の2点になります・・・
※ ポジションの金額
※ 最大ロスの金額
・・・総合して《リスク》に関する部分です。
《利益》に関しては、ノルマというものが暗黙で
設定されたりしますが、《ルール》ではありません。
ここで重要なことは・・・
※ 利益は『絶対』ではないが、
ルールは『絶対』である。
・・・スポーツと同じで、
『ルールあっての結果』ということです。
さて、ここで初めて、《投機的視点》で
このルールを考えてみます。
上記のルールを、
分かりやすく書くと・・・
※ 取りうる最大の《リスク》が決められていて
それ以上の《リスク》に晒された時は・・・
強制的にポジションを落とす
この意味が分かれば、
日本株の乱高下を理解出来たも同然。
リスクを分けると、
主に次の2つの要素に分けられます・・・
※ ポジションの金額
※ ボラティリティ(予想変動率)
・・・簡素化させて、
この二つの《掛け算》ということにします。
それを踏まえて、
『リスクを一定以内に保つ』方法を考えてみましょう。
いきなり本題に入りますが、
もし、ボラティリティが上昇したら?
簡単な例を挙げますと・・・
テイク出来る最大のリスクを《200》として、
ボラティリティが《20%》であったとしたら・・・
※ 最大で取れるポジションは《10》です。
では、ボラティリティが
《40%》に上昇したとしたら・・・
※ 最大で取れるポジションは《5》。
・・・ここで、『ルールを守るために』
取るべき行動はどんなものでしょうか?
簡単ですね、《引き算》をすればいいだけです。
☆ 10 - 5 = 5
《5》にあたる部分を、
現金化することになります。
もし、このようなルールで運用している投資家が
世の中に溢れていたら、果してどうなるでしょうか?
★ 売ります ⇒ 下落します ⇒ ボラティリティが上昇します ⇒
その分売ります ⇒ 下落します ⇒ ボラティリティが上昇します・・・
このような連鎖が発生することになります。
まさに、これこそ・・・
※ 売りが売りを呼ぶ展開と言えます。
この連鎖を止めるには、《株式市場》
もしくは《連動する他の市場》で・・・
※ 《売り》の規模以上の《買い》が入り、
株価の下落(変動)が収まる・・・と
いう条件が必要になります。
その意味で、今回の下落が
止まった要素としては・・・
※ ドル円の《110円台》
・・・が大きかったと思います。
この水準を抜けるには、
相当の《材料》がなければならないでしょう。
言い換えれば、まずは
『誰もが買いを入れる』水準ということです。
結果として・・・
※ 買いが入る ⇒ 下げ止まる
⇒ ボラティリティが低下する
・・・つまり『売りが止まる』訳ですから、
それまで『売っていた投機家』は、
真っ先に買い戻すことになります。
《投機家》が『ポジションを閉じる時』の
スピードは、凄まじいものがあります。
それを知っていれば、昨日の《1000円高》も
何ら不思議なことではないのです。
日本株と付き合っていくには、
誰一人として例外なく・・・
※ 《投機市場》である日本のマーケット
・・・という現実を受け入れなければなりません。
何事も《柔道の受け身》など、
怪我をしないための練習を、
第一に行います。
ぜひ、『怪我をしないこと』をモットーに、
株式投資を楽しんで頂きたいと思います(#^.^#)
中野英
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衝撃的な内容でした。とても参考になりました。ありがとうございます。
斬新な視点で日本の株式市場を解説してくださり、ありがとうございます。
「投資」ではなく「投機」の場となっているとのこと、腑に落ちるところがあります。
今後、『現場のルール』を体感的に理解し、トレードできるようになればと思います。
とても勉強になります。ありがとうございます。