損失を減らせる魔法?

2020.12.16
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From:秋田洋徳
自宅の書斎より、、、

皆さんこんにちは
秋田洋徳です。

投資の格言の一つに
「下手なナンピン、スカンピン」
というものがあります。

スカンピンとは「素寒貧」と書き、
非常に貧乏であることを意味します。

本日は、ナンピンのお話しです。

株やFXの投資の方法として、
ナンピンという方法があります。

ナンピンを漢字で書くと「難平」。

難を平たくする

つまり、

損を平均化するという
意味合いになります。

これだけだとよくわからないと
思いますので具体的な数値を
使って説明をしていきます。

例えば、1ポンド=140.000の時に
1ロット分、ポンドを買ったとします。

ただ、残念ながらその後、

価格が下がっていき、
1ポンド=139.000まで
レートが下がってしまいました。

この場合、現在1ロットの取引で
100pips分の損失が発生している
ことになります。

ここで1ポンド=139.000で
さらに1ロット分、ポンドを
買い足したとします。

そうすると、

1ポンド=140.000で1ロット
1ポンド=139.000で1ロット
の買いの取引をしているので、

平均すると、

1ポンド=139.500で2ロット

の買いの取引をしていることと
同じ意味合いになり、

現在2ロットの取引で50pips分の損失が
発生していることと同義になります。

もしこの後、価格が値上がりし、
レートが1ポンド=139.500まで上昇すれば、
プラスマイナスゼロにすることが出来ます。

1ポンド=140.000で1ロット
買っただけの状態では、

レートがもう一度1ポンド=140.000に
戻ってこないと、損失を帳消しに
することはできません。

ただ、1ポンド=139.000でさらに
追加の1ロットを買ったことにより、

1ポンド=139.500まで上昇すれば
損失を帳消しできるようになりました。

このように、損失が発生した際に、
追加の取引を行うことで、

取引及び損失を平均化することを
ナンピンと言います。

ここまでの内容ですと、
ナンピンが良いものであるかのように
感じられるかもしれません。

ただ、、、

これはあくまで、1ポンド=139.500まで
レートが戻ってくればの話です。

もし1ポンド=139.000で1ロット買い足した後、
さらにレートが下がっていってしまったら、
当然ながら損失は増すばかりです。

損失が膨らんでもどんどんと追加の取引を行い、
ナンピンを繰り返し行う方もいますが、

これはあくまで損失を
平均化しているだけであり、
損失がなくなるわけではありません。

「下手なナンピン、スカンピン」

計画もなく、ただ損失を平均化したいが
ためにナンピンを繰り返すことは、

戦略でもなんでもなく、自ら損失を
膨らませているようなものです。

上記を例にした場合、
1ポンド=139.000まで下がった時点で、
この後、価格が上昇するだろうという
考えに至る根拠があり、

さらにこれ以上下がったら、どこで損切りを
行うのかまできっちり決めているのであれば、
ナンピンもなしではないと思います。

ただ考えなしにナンピンを繰り返して
損失を平均化し、価格が上昇するのを
神に祈るというような姿勢であれば、
すぐさま損切りした方がマシでしょう。

ちなみに、、、

ナンピンについて紹介しておいて
申し訳ありませんが、

私は基本的にナンピンはしません。

ある程度の損失が発生してしまった場合、
ナンピンするよりも、

損切りをして資金を次の取引に
回した方が効率がいいです。

ナンピンを考えなければならないほどの
含み損が発生する前に

さっさと損切りをするルールなので、
そもそもナンピンを行う状況になりません。

ナンピンという考え方自体は昔からありますし、
使い方を誤らなければ便利な方法ではあります。

ただ、適当に使って損失を減らせる
魔法ではありませんので、

ナンピンをする場合は必ず計画を
立ててから行うことを推奨します。

本日はここまでです。
ありがとうございました。

秋田洋徳

追伸:
トレードを行ううえで一つでも
不安要素はなくしたいものです。

ナンピンすべきか…
含み損を切るべきか…

秋田式トレードルールでは、
そんな不安に駆られることはありません。

ルール通りに損切りを行い、
勝率の高いトレードをすることが
利益に繋がると考えています。

もし興味がありましたら、
セミナーに参加してみてください。

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