From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
今年に入り、ドルの強さが
くっきり浮かび上がってきました。
一般に日本円はリスクオフ時に買われやすく、
リスクオン時には売られる傾向にあります。
スイスフランも円と同じような性格があります。
スイス、日本はマイナス金利を導入しており、
米国の金利上昇によって通貨はさらに
加速して売られていく傾向がみてとれます。
通常はドルに対抗する基軸通貨として君臨する
ユーロまでも今年はドルに対して弱くなっており、
ドルの一人勝ちになっています。
米国は今年に入って、
大統領選の結果が明らかになり、
景気刺激策のも具体的になり、
ワクチンの接種も順調に進んできており、
経済正常化への期待が強く持たれていることが、
この動きの背景にあることは間違いありません。
日、欧、米の中では、
米国が最も景気回復に期待されている証
ともいえます。
一方、米金利は、
短期金利はゼロ近辺を維持していますが、
長期金利が上昇をはじめています。
この金利の上昇が、
特に2月後半以降現在に至るまで、
株式市場を混乱に陥れている犯人です。
米金利が上がれば上がるほど
ドルが買われますが、
株式投資は相対的に不利になるので
株式市場からお金が出て行くため、
株が下がるのです。
しかも、米金利が思いついたように
上がったりするので、
円やスイスフランも、混乱しています。
今年に関していえば円やスイスフランが、
メキシコペソと同等の水準まで
ドルに対して下落をしているのは珍しい現象です。
FX市場まで混乱をおこしたのですね。
この混乱は、そう遠からず、
いずれ収まるものとみていますが、
一定期間は継続するように見えます。
為替市場は、米金利が引き起こした混乱以外にも、
需給の理由で、経済に影を落としています。
たとえば日本は、
エネルギーを輸入に頼っていますから、
円安は材料やエネルギー価格の上昇をもたらし、
経済圧迫するでしょう。
米国は5日に発表された雇用統計も好調でした。
混乱は収まって、
急激な金利上昇がストップしたとしても、
ただちに円が買われてゆく状況になる
ことは難しいでしょう。
一方、株式に関しては、
混乱の中で上下を繰り返すとしても、
基調は上げてゆくと見ています。
米国は明確にそうなってきていますが、
これは上がってきた理由が明確な割に
下げた理由が不明確だからでしょう。
日本株も、戻りは米株より少し遅れていますが、
少しづつ戻してゆくと見ています。
奥村尚
<編集部のオススメ>
混乱する相場の値動きにおいても
たった3つのシグナルだけで判断できる
トレードロジックがあります。
実際の相場を見せながら詳しくお伝えしますので
ぜひご参加ください(人数限定)
↓
http://japan-i-school.jp/jim/seminar_onry03/
・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。