半年で30%上昇した2013年のバブル

2024.5.15
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

このblogでは、
株式相場の中で、
特に急激に上昇したとき、

つまりバブル相場について、
後から今までの期間で
おさらいをしています。

今回は、
2013年を取り上げます。

前回は
2011年のバブル相場でしたが
2012年3月にピークをつけた相場は、

その後3カ月で
2011年末のレベルに落ち込みました。

その後もいまひとつ、
鳴かず飛ばずで2013年を迎えます。

そして2013年。
前年にスタートしたアベノミクスが
成果を上げてきた年でもあります。

相場も調子よく
上げていきました。

この年の相場をみてみましょう。

6月まではずっと
下がり続けていた相場でしたが、
その後、調子よく上昇し、

年末には
1万6千円を回復します。
半年で30%の上昇でした

出来事をおさらいします。

3月にTPP交渉参加を
表明しました。

重要なので、
少し掘り下げて説明します。

TPPは、
もともと2005年に

ブルネイ、チリ、ニュージーランド、
シンガポールの4国(P4)でスタートした
環太平洋戦略的経済連携協定が始まりです。

2008年に、オーストラリア、カナダ、
日本、マレーシア、メキシコ、ペルー、
ベトナム、そして米国の8か国が参加して

合計12か国の広範な合意を目指して
議論や交渉をスタートします。

米国だけは、トランプ政権の時代に
TPP離脱(正確には交渉離脱)を通知しました。

残る11か国(TPP11)で、
最大の経済規模をもつ
日本が主導して

2018年1月、合意に達し
3月に署名しました。

TPPは、
非関税障壁と関税障壁を下げ、

国家同士の紛争解決措置が
盛り込まれました。

中国が入っていないのは、
加盟国の中国貿易への依存度を下げる
という暗黙の目的が入っていたからでしょう。

発効は批准を先行した6か国、
メキシコ、シンガポール、ニュージーランド、
オーストラリア、カナダ、日本がスタートです。

TPP11は、5億人の人口(世界の6%)、
GDP1100兆円(世界の13%)の規模を持つ
貿易圏であり、経済連携協定となっています。

2021年、ブレクジットを経たイギリスが
加盟を申請し、交渉がスタートしています。

すでに2023年7月に
TPP11とイギリスの間で
加入に関する議定書に署名が終わっており、

2024年10月には部分的に
具体的な貿易が開始される手筈です。

4月、日銀が異次元の緩和を決定しました。

7月、参院選で自公が圧勝しました。

9月、IOC総会で2020年の開催都市が東京と決まりました。
「お も て な し」が流行ったことを覚えていますか?

10月、消費税増税が閣議決定されました
5%→8%へ、実施は2014年4月)

増税は、実際の実施が近づくと
株価が下がるわけですが、

増税を行うと決めた時点では、
「じゃ、上がる前に買うか」

という機運が起こり、
前倒し消費を行う傾向があり、
株価は上がることが多いのです。

ただし、増税実施直前になると、
消費は抑えられ、
株価も2014年前半は低迷しました。

 

奥村尚

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