「日銀の夢」とGDPの関係

2021.4.21
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

中央銀行としての

日銀の存在意義は物価の安定です。

これは日銀のHPにもはっきり書いてあります。

つまり、日銀が行う政策(金融政策)の
目的は物価の安定にあります。

2013年に黒田総裁になってから、
2%という物価上昇の目標をかかげていますが、

これは、今世紀に入ってから

全く達成できていない『日銀の夢』

と言っても良いでしょう。

消費者物価指数(CPI、※)を、
2015年 = 100 とした総務省 統計局の
資料をグラフ化してみました。

(※消費者物価指数とは、消費者が購入する商品や
サービスの価格の変動を指数化した指標)

総務省では、物価を測定するために、
いろいろな品目の価格を定期的に調べて、

その推移を総合して物価として示しているのですが、

時代の変化に応じて基準をちょくちょく変えています。
(たとえばインターネット接続料とかを取り入れるなど)

15次改訂の年が2015年であったことから、
2015年基準といって、

現在ではこの年を100にしています。

2021年の物価は、まだ確定
しているはずもありませんが、

月次で発表された1月2月の平均をとって
仮に -0.5% としています。

参考のため、実質GDPも一緒に
プロットしてみました。

GDPの伸びはそのまま経済成長率と
定義されていますので、

経済成長率と物価は密接である

ことがよくわかると思います。

このグラフをみると、1998年までは
CPI(物価)は上昇しています。

それ以降は物価が下落しデフレとなり、
2012年まで続きました。

デフレが、14年続いたことになります。

(2008年は瞬間物価が上がっていますが、
これはリーマンショックの時の特異点でしょう)

2012年以降はアベノミクスの効果もでて、
ゆるやかなインフレになろうとした矢先、

コロナショックで今に至っています。

普通の先進国では、経済成長率は
もっと大きいのですが、

日本の成長率は極めて低く、

1994年から2018年まで、欧州の半分、
米国の1/3しか成長できませんでした。

一人当たりのGDPは1988年には
世界2位までいったのですが、今は23位です。

日本は特別減ってはいないのですが、

ほぼ増えていないので、抜かされて周回遅れ

になったということになります。

日銀の話をしようと思って書き始めたのですが、
なんだかぜんぜん違う方向にきてしまいました。

まぁ、ブログだからいいでしょう。

迷ったついでに、
一人当たりのGDPを掲載しておきます。

日本より上位の国は、日本より良く稼ぐ
金持ちの国というわけです。

長期にわたってルクセンブルクが
世界1位なのですが、この国だけ、
10万ドルを超えています。

一人当たりでかるく1千万円を
稼いでいることになりますね。凄いですね。

主に金融で稼いでいます。

近年は、DX(IT)やバイオ、環境技術
にも力を入れているようです。

とてもきれいな国です。

ドイツ語が公用語ですが、
フランス語もしゃべる人が多くて、
皆英語もしゃべります。

旅行にもいきたくなってしまいます。

特にフランス語圏を中心に食べ物もおいしいし…

全然違う話になりそうなので、このくらいにします。

また次回。

奥村尚

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