From:パリティ
大阪のトレーディングルームより、、、
こんにちは、パリティです。
今回はトレードの時間軸について、
書いていきたいと思います。
少し思い返すと、
2015年ぐらいまでの相場では、
スキャルピングがすごく流行り、
書店でもスキャルピング系の本が
大量に並んでいたように思います。
1分足でトレードし、
1回のトレードが数秒から
数分で終わるということで、
すぐに結果が出るということで
一つのブームになっていました。
時期的にもアベノミクスで株価も
為替も大きく動く相場でしたので、
スキャルピングがハマりやすい
相場だったように思います。
何度か記事でも取り上げていますが、
スキャルピングの最大のハードルは
スプレッドやスリッページになります。
1回で数pipsしかとらないようなことを
何度も繰り返していくと、
収益における手数料比率が
異常に高くなってしまいます。
例えば、
勝率60%、1回の平均勝ち負けトレードが5pips、
スプレッドが0.5pipsで10回トレードした
この場合の収支は、
勝ちトレード(10回×60%×5pips)
-負けトレード(10回×40%×5pips)
-スプレッド(10回×0.5pips)
=30pips-20pips-5pips
=5pips
全体の収支が5pipsになります。
スプレッドを除いたら+10pipsですが、
スプレッドによって半分も
持っていかれてしまうため、
最終的には5pipsにしかなりません。
スプレッド率50%は感覚的に
ちょっと厳しいですよね。
証券会社のためにせっせと
稼いでいるようなものです。
これを回避するには、
1回あたりの平均勝ち負けトレードを
もっと大きくする(時間軸を大きくする)か、
または勝率を劇的に上げるしかありません。
アベノミクスの相場では
ボラが非常に大きかったため、
1分足でトレードしていても
1回あたりの平均勝ち負けトレードが大きくなり、
スプレッド比率が下がったため、
ゲームとして成立していました。
その結果のスキャルピングブーム
だったかと思います。
しかし、その後の
長いレンジ相場への突入で、
スキャルピングトレーダーは
次々といなくなりました。
上記の通り、スキャルピングを
ビジネスとして成立させるには
かなりボラが大きい相場でないと
難しいのですが、
それに気づかずにそのまま
同じ手法でトレードし続けた結果、
手数料負けするトレーダーが
続出したからです。
一つの時間軸や手法に拘って
トレードしていると、
このような賞味期限がきたときに
一気に負け始めてしまうのです。
一つの時間軸に拘ってトレードせず、
より大きい時間軸に軸足を移して
1回あたりの損益が下がらないようにした
私のようなトレーダーは生き残りました。
すこし長くなってしまったので、
続きは次回書きたいと思います。
パリティ
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・現役プロトレーダー
・専門分野:FX
高校卒業後、携帯電話販売会社に勤務し、1ヶ月で400件以上の契約を獲得しトップセールスとなる。サラリーマンの傍ら始めたFXでは何度も破産を経験するものの、必死の思いで相場を研究し、2009年独自の手法を開発する。その後は安定した利益を出し続け、勝ち組トレーダーの仲間入りを果たす。高校時代の同級生と共にFXトレーディング用の法人を設立し、以来6年間専業トレーダーとして生活を送っている。講師としても5年以上の経験があり、日本全国で多数の教え子を輩出している。生徒が相場の原理を理解し、自力で利益を出せるようになるまで教え続けるといった徹底した指導スタイルに定評がある。教え子とは、講師と生徒の関係を超えて、飲み仲間や釣り仲間になることも多い。現在も現役トレーダーとして、徹底的に生活リズムを為替相場に合わせる生活を送っており、「相場にボラティリティがある間は徹夜でもトレードし続ける」ことで貪欲に利益を追求している。