5月のアノマリー

2023.4.26
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

あっという間に
4月も終わりそうですね。
そして5月を迎えます。

5月といえば、
有名なアノマリーがあります。

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Sell in May and go away,
don’t come back untill St.Leager day.
ーーーーーーーーーーーーー

5月には株を売って、
9月第2土曜までは戻ってくるな
というアノマリーです。

このアノマリーは、
5月に株価はピークをつけ、
9月半ばまで下げ続ける。

その後また上がり始め、
翌年5月にピークをつけ、

また下げるというサイクルが
あることを示唆しています。

アノマリーとは、
うまく理屈では説明できないが、

知られている事象
ということになるでしょう。

でも、知られているだけで、
それが本当かどうかはわかっていない
という意味でもあります。

このアノマリーの真偽は、
統計を取るとわかるはずなのですが、
その統計の判断は難しいのです。

なにが難しいかというと、
5月は1年に1回しかないので、

20回のサンプルを取るのに
20年もかかります。

そんなに昔にさかのぼって
統計をとっても、
参考にしづらい。

なぜなら、
20年前の相場まで参考にして
普段はトレードしませんよね?

いろいろ考えましたが、
ここでは10年ごとに
年代を区切って、

その年代ではどうであったかを
グラフに落としてみることにしました。

1950年代(Y1950-Y1959)から、
2020年代まで9本ありますので、
見てみましょう。

これを見て分かるのは、
それぞれの年代(=10年間の平均)
で見る限り、

5月にピークをつけ
9月まで下がり、

その後上がってゆく
傾向があることは認められない、
ということです。

強いていえば1990’s は
その傾向がわずかにありますが、

それが唯一で
しかも大した下げではない。

それよりも、
これを見て気が付くことがあります。

10年という単位で
下がっている年代は
ただの1度もないという事実です。

長い目で投資をするということが
いかに確実であるかが
分かるデータとなりました。

奥村尚

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