益回りで予測する株価

2020.8.26
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

株式の指標では、債券・金利と
比較するための便利な指標があります。

それが、益回りです。

益回りとは、税引き後の
利益を株価で割ったもので
単位はリターンと同じものです。

益回り(%) = (一株当たり利益 ÷ 株価)

単位を%にするなら、
これに×100をします。

金利=債券のリターンなので、
益回りを金利と比較すると
債券と株式どちらが有利なのか計算できます。

計算方法は、金利と引き算、
あるいは割り算を使用します。

引き算の結果を、『イールドスプレッド』と呼びます。

イールドスプレッド = 長期金利 – 益回り

イールドスプレッドが小さいと
益回りは長期金利と近い値になり、
債券より株式の方が割安にななります。

仮に、イールドスプレッドがマイナスの値であれば、
株式は大きく割安ということになります。

現在の市場ではどうなっているのか、
日本国債の利回りを見ながら解説します。

現在、日本の金利はこのようになっています。

残存期間9年以下の国債の利回りは
マイナスのため計算には使えません。

金利がマイナスということは、
債券を買うと、金利を買った人が
支払うことになるので誰も買わないはずです。

株式でいうと、一株当たりの利益が
マイナスと同じということであり、
売買判断の予想がつかないのです。

10年債はプラス金利になっているので、
今回はこの値を使います。

10年債の金利は、0.024%。

一般的に、株式の計算には、
日経平均かTOPIXを使用するので
日経平均を使います。

日経平均の益回りは、4.59%。
(※8月24日時点)

イールドスプレッドは、
10年債の金利 – 株式益回り = 0.0024% – 4.59% = – 4.588

つまり、計算するまでもなく
株式は割安である、ということです。

では、いくらまで上昇するのか?

益回りだけを要素とすると、
株式の益回りが0.0024%になるまで、
株式は買っても良いことになります。

株式の益回りが0.0024%になる時の
株価は43万8000円です。

この世に、債券と株式しか投資商品がない
と仮定すると、益回りで両者を比較するのは正しい考えです。

仮定通りだと、日経平均は
43万8000円まで上昇しても正当化されます。

ですが、

実際にはその他に、
不動産、先物、オプション、商品、
FX、仮想通貨、馬、絵画など、

色々な投資がありますので、
色々な市場がバブル状態なのです。

今のマイナス金利という状況が
いかに異常であるかがよくわかりますが、

この状態が何年も続いているのですから、
株式市場には上昇の余地がある
という1つの見方にもなります。

皆さんも是非、
益回りについて考えてみてください。

奥村尚

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