選定銘柄を評価する方法(戦略の基本)

2020.11.25
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

投資を数値で評価する
基本的な話をしてみます。

いくら投資して、
いくら儲かったか、
という話は、

当然に数値で表示できます。

その際、その投資をした意思決定は
何をもとにしたか、という事は、
ひとぞれぞれに異なるでしょう。

誰かに教えてもらった、

とか、

自分で新聞をみてひらめいた、

とか。

私の場合、意思決定の過程も
必ず全てを数字にして、

その数字を尺度として、
同じ次元で銘柄をならべ、
比較することにしています。

推奨銘柄をフィンテックやAIで
解析し偏差値化していますが、
そうしたことも、

偏差値が上位で
期待リターンが上位のもの
を選ぶのが利益を得やすい、

という事実に基づいています。

今回は、銘柄のリスクと
リターンを事後的に評価してみます。

日経平均と個別銘柄を比較します。

個別銘柄は全銘柄はとても無理なので、
代表的な銘柄を4つ、選びました。

パッと思いついた2銘柄は
SONY、日立です。

日本を代表する企業ですから、
特に説明は必要ありませんね。

トヨタとか、ファーストリ
でもよいのですが、

私が最初に思いついたのが
この2銘柄だったので、
これにします。

さらに、
対照とする銘柄を2つ選びました。

こちらは、11月に、信用取引で
大きく売買された銘柄の中から、

東証一部で、かつソニーや日立に
匹敵する有名企業を2社、
選定しています。

過去1か月のリスクとリターンを
計算し、プロットしてみました。

横軸がリスク、縦軸がリターンです。

計算方法は、
参考までに書いておきますが
興味ない人は読み飛ばして結構です。

<参考>
リターンは、
日次リターンをとっています。
マイナスの値は、損をした取引
ということになります。

リスクは、
日次リターンの標準偏差
をとったもので、
マイナスの値をとりません。
<参考 おわり>

まずは、ご覧ください。

リターンは、マイナスの値をとります。
大きい方が良い銘柄です。

リスクは、マイナスの値はとりません。
小さい方が良い銘柄です。

ソニー、日立、日経平均が、
リターンがプラスでした。

しかし、

リスクの値は異なっています。

3銘柄でもっともリスクが
大きかったのは日立です。

最もリスクが小さかったのは
日経平均です。

日経平均と日立を比べると、
リスクは日立が3倍大きいのに、
リターンは似たようなものでした。

日経平均とSONYを比べると、
SONYのリスクは日経平均の倍ですが、
リターンも倍です。

つまり、この3銘柄を比較すると、

日立を買う理由がない、

ということです。

なぜなら、日立は日経平均より
リスクが3倍も大きい割には
リターンは同じ程度なので、

上手な銘柄選択とはいえない。
ということになります。

(もちろん、事後的にわかること
なのですよ。念のため)

一方、日経平均とSONYは微妙です。

SONYは日経平均より
リスクが倍もあるけれど、
リターンも倍あるので、

投資する価値がある。

リスク嗜好者はSONYを、
リスク回避者は日経平均を、
選定するのが

(この3銘柄の中では)
得策だったことになるわけです。

さて、残り2銘柄
も評価してみましょう。

横軸の数字が、
SONYや日立より大きく、
要するにリスクが大きい
ということがよくわかります。

信用取引で好まれるという事を
リスクで数字にすると、
だいたいこうなります。

その割にはリターンがマイナスです。

つまり、この期間買った人は、
損をしているということになります。

「信用なのだから、売りから入る
こともできるわけで、そうした人は
儲かっているのではないか?」

はい。その通りです。

特に、Z HDは、
マイナスリターンも大きいので、
売り建てると利益が出ていたはずです。

しかし、SONYと比べると、
リターンの絶対値の数字は
SONYが大きく、

しかも、SONYのリスクは
Z HDの半分でした。

したがって、
信用取引する場合を考慮すると、

Z HDを売り建てるよりも、
SONYを買い建てる方が、
リスクが半分で同じリターン
を得られたこともわかります。

JALに至っては、
今回提示したすべての銘柄
の中で最悪の選択です。

リスクは最高、
リターンの絶対値は最低。

売っても買っても
利益にはなりずらい銘柄であった、
ということですね。

これは、

銘柄選定という戦略の考え方です。

銘柄選定という戦略を間違えると、
戦術(銘柄を上手にトレードすること)
がうまく行っても、

利益にはなりずらいのです。

なぜなら、どのみち
リターンの動きは小さく、
しかもリスクが大きいから、
です。

戦国時代、
無駄に戦争をしかけて負ける殿様と、

上手に隣国と付き合い戦争を避けながら
ここぞという時にはしっかり戦い勝つ殿様

後者が成功することは
想像に難くありません。

戦術より戦略が重要だ、ということです。

むやみやたらに(なにも考えずに)、
へたな鉄砲撃ちまくるような殿様
にはならないようにしましょう。

奥村尚

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