知っておくべき心理効果

2023.5.17
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From:秋田洋徳
自宅の書斎より、、、

皆さんこんにちは
秋田洋徳です。

皆さんは「コンコルド効果」
というものをご存知でしょうか。

コンコルド効果とは、
多くの金銭的・時間的・精神的な
代償を払った後では、

例え上手くいかないと
分かっていても、

勿体なくて今更やめることが
出来なくなってしまう
人間の心理傾向のことを言います。

~~~

元々、コンコルドとは、
イギリスとフランスが共同開発を
していた超音速旅客機の名前で、

開発に多額の投資をしたにも関わらず、
開発の途中で採算が取れないことが
ほとんどわかっている状態でした。

しかし、既に多くの資金を
投入していることや、

2国の威信をかけてスタートした
プロジェクトであったため、

今更止めることが出来ず、
なんとか機体を製造し、

旅客機としての運航まで
漕ぎ着けました。

ただ、残念ながら、早々に
エンジン火災による墜落事故で
100名以上もの犠牲者を出し、

安全性に重大な問題があると
判断されて運航が停止となり、

結果的にイギリスとフランスは
大きな損失を被った

~~~

という話が、コンコルド効果の
語源とされています。

FXでもコンコルド効果によって
引き起こされる負け組のパターンが
いくつも存在します。

・コツコツドカン
・ポジポジ病、
・ポジションの塩漬け

などは、よく聞く
FX失敗例の名称ですが、

これらはコンコルド効果が
原因となる場合があります。

小さく勝ちを積み重ねたのに、
1回の取引で全てを失う
コツコツドカンや、

膨らんだ含み損を放置してしまう
ポジションの塩漬けは、

どちらも損切りを躊躇った結果
起こる現象です。

これはコンコルド効果によって、
今までの利益やそれにかけてきた時間が
勿体ないと感じるがあまり、

損切りによって損失を確定させる
ことが出来なくなってしまうのです。

また、ポジションを持っていないと
勿体ないと感じるポジポジ病も、

コンコルド効果によって、
チャートを見ている時間に対して、

これだけ時間を掛けたのだから、
何かしらの対価を何とかして
得なければと考えてしまい、

優位性の高くない無駄なトレード
してしまうのです。

もちろんコンコルド効果は
人間である以上誰でも自然に
芽生えてしまう感情・心理状態です。

その為、意志の力でこの心理状態に
一切ならないようにすると言うのは
不可能と言わざるを得ません。

ではどうすればいいのか?

トレードルールの構築や
自動決済の仕組みの活用で

トレードに感情が入って来づらく
するのが良いかと思います。

損切りを手動で行うと、
躊躇いが出てきてしまうのであれば、

エントリーした時点で自動決済の
予約を入れて置き、
機械的に終わらせたり、

1日の損益の上限を決めておき、

上限に達したらその日はそれ以上
一切チャートを見ないなどの
ルールを決めておけばよいのです。

私たちはロボットではないので、
感情を芽生えさせないことも、

全ての感情をコントロールすることも
残念ながらできませんが、

そのような感情が出てきたときに
どうするかを事前に考えておく
ことはできるはずです。

無計画に取り組んでは
自分の感情の餌食に
なってしまいますからね。

本日はここまでです。
ありがとうございました。

秋田洋徳

追伸:
「ルールを決めても勝てない!」

と言われることがありますが、
あなたのルール本当に完璧ですか?

ルールと呼ぶからには、
あやふやさが1ミリでも
あってはいけません。

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