From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
8月に入ってからの
日経平均の推移は、
いまひとつ
というところですね。
約4%下落しました。
1400円くらいは下がったので、
大きく下げたといってよいでしょう。
この理由を考えてみましょう。
a.価格が上がりすぎたという理由で
・これ以上は上がらない
・高いうちに売り逃げないとまずい
と考える人もいるでしょう。
b.いやいや、
単なる調整を経ているだけで
今後また上がっていく
と考える人もいるでしょう。
もし、
市場参加者がaだけのタイプであれば、
全員が下がると思うわけです。
今年の推移をみてみましょう。
確かに、今年度(4月)に入ってから
上がり続けてきたんです。
今年3月31日の終値は、
27783円。
現時点では、
やや下げている最中とはいえ、
32263円。
なんと、4カ月ちょいで、
4480円も上昇しています。
これは、
なんと毎月1120円も
上げてきた計算です。
上昇率は、
4ヶ月16%、
圧倒的ですね。
とすると、皆さんが下げると
予期しているならば、
たった4%の下落(1400円)
で済むはずはない。
bのパターンでは、
どうでしょうか?
b.いやいや、
単なる調整を経ているだけで、
今後また上がってゆく
もし、皆がそう見ているなら、
先週のような下落の際、
買いで支えられるはずです。
しかし、実際には
(チャーチストっぽい表現をすると)
マドを開けて下落しているので、
そんな雰囲気でもなかった。
bでもなさそうです。
今の日経平均の位置は、過去、
1989年の最高値に至った年にしか
経験しなかった高みにあります。
誰も経験していないので、
よくわからないのです。
とはいえ、
3万2千円より
少し下のラインで、
6月安値、7月安値、8月安値が
一直線になっているので、
これが下値のサポートっぽく見えますね。
このあたりを下値に、
もう何度か、上に向かって
挑戦していく感じの推移に見えます。
1989年の日経平均をみると、
3万円から、一気に3万9千円に
上がったわけでもなく、
3万3-4千円あたりで
もみ合っているのがわかります。
1989年の上昇率は、
22.5%でした。
今回もこのように進むとは
思いませんが、
そうした過去があったことは、
記憶しておく必要がありそうです。
奥村尚
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