いまひとつの日経平均、その理由は…?

2023.8.9
Share:

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

8月に入ってからの
日経平均の推移は、

いまひとつ
というところですね。

約4%下落しました。
1400円くらいは下がったので、
大きく下げたといってよいでしょう。

この理由を考えてみましょう。

a.価格が上がりすぎたという理由で

・これ以上は上がらない
・高いうちに売り逃げないとまずい

と考える人もいるでしょう。

b.いやいや、
単なる調整を経ているだけで
今後また上がっていく

と考える人もいるでしょう。

もし、
市場参加者がaだけのタイプであれば、
全員が下がると思うわけです。

今年の推移をみてみましょう。
確かに、今年度(4月)に入ってから
上がり続けてきたんです。

 

 

今年3月31日の終値は、
27783円。

現時点では、
やや下げている最中とはいえ、
32263円。

なんと、4カ月ちょいで、
4480円も上昇しています。

これは、
なんと毎月1120円も
上げてきた計算です。

上昇率は、
4ヶ月16%、
圧倒的ですね。

とすると、皆さんが下げると
予期しているならば、

たった4%の下落(1400円)
で済むはずはない。

bのパターンでは、
どうでしょうか?

b.いやいや、
単なる調整を経ているだけで、
今後また上がってゆく

もし、皆がそう見ているなら、
先週のような下落の際、
買いで支えられるはずです。

しかし、実際には
(チャーチストっぽい表現をすると)

マドを開けて下落しているので、
そんな雰囲気でもなかった。

bでもなさそうです。

今の日経平均の位置は、過去、
1989年の最高値に至った年にしか
経験しなかった高みにあります。

誰も経験していないので、
よくわからないのです。

とはいえ、
3万2千円より
少し下のラインで、

6月安値、7月安値、8月安値が
一直線になっているので、
これが下値のサポートっぽく見えますね。

このあたりを下値に、
もう何度か、上に向かって
挑戦していく感じの推移に見えます。

1989年の日経平均をみると、
3万円から、一気に3万9千円に
上がったわけでもなく、

3万3-4千円あたりで
もみ合っているのがわかります。

1989年の上昇率は、
22.5%でした。

今回もこのように進むとは
思いませんが、

そうした過去があったことは、
記憶しておく必要がありそうです。

 

奥村尚

━━━━━━━━
『奥村尚の金融リテラシー向上委員会』

奥村尚が分析する最新の相場情報を
月1回の放送でお届けする裏番組

全個人投資家、購読必須です。

視聴会員登録はこちら:
https://trade-labo.jp/tl/ifl_2022_b/
━━━━━━━━

関連記事

Pick Up!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です