日本株は、まだこれから

2023.7.12
Share:

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

先週から今週にかけて、
日本株は日経平均で
1500円程度値を下げ続けました。

誰が売っているのかというと、
相変わらず
日本国内の法人と個人です。

海外投資家は
今年3月最終週以降、
毎週のように買い越ししています。

この傾向は
今年3月末から目立ち始めました。

投資家動向の推移を
グラフにしてみましょう。

JPXが発表するデータは
細かな投資家分類をしていますが

ここでは大雑把に

・海外投資家
・国内法人
・国内個人

の3つに集約して作成しました。

 

 

3月第5週から6月第4週までの
14週のうち、

海外投資家が買い越した週は
実に13週あります。

これに対し、
日本の法人が買い越した週は
14週の中で1週だけ。

日本の個人が買い越した週は
14週の中で3週だけ。

このグラフの期間における
海外投資家の買い越し額は
6兆1194億円。

日本法人の売り越し額は
3兆5324億円。

個人の売り越し額は
3兆1850億円。

日本の機関投資家は株価が上がると
こまめに利食い売りを仕掛けてくるので

国内法人が売り越しになるのは
仕方ないことなのですが

個人まで売り越しになっているのは、
いかにももったいないです。

株価が上昇する局面では、
どう考えても買い向かう方が
優れた戦略なのです。

国内勢は売り、海外勢は買い。

結局、買いのボリウムが大きいので、
上がり続けている。

つまり、外国人投資家が買い支えている
という構図が続いているわけですね。

外国人投資家は、
いつまで買い支えてくれるのでしょうか?

まだまだ、続くと思います。

欧米を中心に、
金利がまだ上がる方向であるうえ、
企業業績もいまいち不透明感があるからです。

細かい計算を示すのは避けますが
結果だけ書くと私の推計では、

外国人投資家の
累計買い越し額は8兆円で

さらに、その4倍の資金が、
今後の買い余力の規模として
期待できます。

いまは、相場上昇に
利食いによる売り圧力が
のしかかっていて

短期的な需給で
下げているだけである
といってよいでしょう。

———————————————————————

ぼったくり バー理論から正しい投資判断を学習しよう

インターネット(には限りませんが)
いろいろな投資手法が
毎日のように

出ては消え
出ては消え
という循環が起きているように思えます。

循環という言葉を使ったのは、
消えてゆく手法も、ただ消えるのではなく、
再生されるという意味をもっています。

つまり、同じような手法で、
ネーミングを変えて、演者を変えて、
新たに生まれていく。

いちいち観察をしていないし、
統計はとっていないのですが、

感覚を数値にしてみると
数か月で消えてゆく手法が80%程度あるかな
と思います。

たとえば、
テンバガーを見つけるすごい手法があったとします。

株価が10倍になる株式を発見できる
すごい手法があるのなら、確かに魅力的ですね。

【テンバガーへの挑戦】

https://web.fisco.jp/platform/screening/description/recommend-lynch

 

相場で儲けようとして
毎日相場に張り付いている人がたくさんいる。

でも、プロのトレーダーでもない限り
その必要はゼロと断言して良い。

相場のボードをずーっとにらんでいる必要はない。

というよりもむしろ
にらめばにらむほど、女神は遠ざかる。

四六時中見つめあうような仲は、
男女でも長持ちしない。

成功の秘訣は“適度な無視”なのである。

奥村尚

━━━━━━━━
『奥村尚の金融リテラシー向上委員会』

奥村尚が分析する最新の相場情報を
月1回の放送でお届けする裏番組

全個人投資家、購読必須です。

視聴会員登録はこちら:
https://trade-labo.jp/tl/ifl_2022_b/
━━━━━━━━

関連記事

Pick Up!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です