金(gold)というもの

2025.6.18
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

前回、基軸通貨として
金を位置づけましたが、
金は上がり続けています。

明らかにドルとは
異なる動きです。

金は、これまで
18万トンほどの総量が
採掘されました。

オリンピックプールの
4杯分程度です。

まだまだ地中に
眠っている金もあり、

それが5万トンと
考えられています。

プール1杯分程度です。

人類がこれまで採掘した
総量が18万トン、

これから採掘できる
総量が5万トン、

合計の量は 23万トン
を最大とする、
資産であると言えます。

年間、3千トン程度が
新規に算出されていますので、

このペースが続くと、
あと10数年で枯渇します。

しかも、もはや簡単に
採掘できる金山はなく、

どんどん採掘コストも
上昇してきています。

そのうえ、世界中の投資家が、

いや、特に投資家とはいえない
普通の人も、

資産形成のひとつ
ポートフォリオとして
金を持ちたがるので、

現在の金は上昇する一方です。

ただ、石油とは違って、
消費されて亡くなる
ものではありません。

金を使った産業廃棄物は、
溶かして還元して、

再度金を精製する
こともできますので、

23万トンの総量そのものは
消えることはありません。

ところで、金って、
何に使われているのでしょうか?

そんなものを産業で
使っていることは、
なにもありません。

しいて言えば、
腐食性に優れているため
回路接点に金メッキをしていた
時代がありましたが、

いまはロジウムメッキに
代わっています。

金でなければいけない
という産業は、ないのです。

用途はないのです。

その輝きから
宝飾品ニーズは一定量ありますが、
大半が資産運用です。

金そのものに価値が
あるのではなく

希少であるから
勝手に値上がりしており、

投資が投資を呼ぶ、
だから上がる、

というわけですね。

これ、
暗号通貨と似ていますよね。

金とビットコインの
推移をみてみましょう。

2010年からの
超長期でご覧ください。

どちらも上昇しているのは
わかりますけど。。。

なんだか、このグラフだけだと、
よくわかりませんね。

そこで、2つの価格の、
相関をみてみます。

X軸がGold Y軸がBTCです

非常に相関が高いですね。
Goldが上がると(下がると)、
BTCも上がり(下がり)ます。

決定係数は84%なので、
BTCの価格は、Goldだけで
84%も説明できることになります。

Goldの代わりに、BTCを買う、
というのもアリということですね。

とすると、Goldは、
投資先としてはBTCに
置き換えできる

とも言える気がします。

一部のニーズは
受けることができそうです。

が、Goldの代替としての
大きな受け皿となるほどの
取引量には至らないでしょう。

人類数千年の歴史の中で、
光り輝く魅力的な金属であり、
現物でも持てる、

という別の側面もまた、
Goldの魅力なのですから。

 

奥村尚

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