為替レートと為替感応度

2018.9.26
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

何かが動くと、別の何かが動く。

これは、経済で感応度として、
よく使われる考え方です。

たとえば、為替感応度というものがあります。

ドル円レートが1円円高になると、
年間の(円換算での)売上が
x円(あるいは利益がy %)大きくなる、といったものです。

どの企業も、年度のはじめに、
年間の想定レートを設定します。

そして、企業はこの想定為替レートを用いて、
今期の業績予想を計算しています。

しかし、あくまで、
この想定為替レートは
事前にこのあたりのレートであろう、
という予想であって、

実際には、年間を通して
想定通りピッタリ当たるはずはありません。
円高、もしくは円安どちらかにぶれます。

為替感応度はそのときの売り上げや
利益のそのブレ具合を見るときに用いられます。

具体例をあげると、
トヨタは今年度の想定為替レートを
105円に設定しています。

そして、トヨタは、1ドルにつき1円円安になると、
営業利益がおおまかに400億円増えます。

これが為替感応度となります。

これらを用いて、トヨタが為替に
どの程度影響を受けるかをみてみましょう。

現時点で、今年度の上半期における
日々の為替レートは平均1ドル110円です。

このまま、下期も110円で推移する場合、
トヨタは想定より5円も円安なので、

5円 x 400億円 、つまり2000億円もの営業利益が
会社予想=計画より増えることになります。

ちなみに、トヨタの今期営業利益の会社予想は、
米国基準、連結ベースで2兆3000億円です。

これに2000億円が加わると2兆5000億円。
2.3兆円に対して2000億円は8.7%ですが、
この数字だけ会社予想より営業利益は大きな数字になります。

さらに、2018年4月から6月までの
1か月(第一四半期)において、

営業利益以外の、その他の収益費用における
為替差益は392億円ありますが、
これは今後も発生し続けるでしょう。

アナリストは、営業利益を分解して、
原価に対する影響、ドル換算価格の変動に対する
競争力の影響などもある程度は予想をつけます。

このように企業業績は為替に感応して、
プラスに振れたりマイナスに振れます。

この感応度は
海外事業規模の大きい企業をみるとき、
注目すべき観点のひとつです。

実は、こうした考え方は
企業分析だけではなく、
株価に関しても応用できます。

これはまた、次回お伝えすることにしましょう。

奥村尚

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