イベントドリヴン

2015.9.12
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From:中野英
都内の自宅より、、、
 
 

台風が、大きな傷跡を残して、去っていきました。

相場の方も、一時の荒れ狂いようは収まりましたが、
株価だけでなく、投資家心理にも大きな傷跡を残しましたね。

《マネーの量》に依存した経済の脆さを露呈した、この数週間。

しかし、相場の世界で話題に上るのは・・・

※ 金融緩和? 金融引き締め?

・・・そのような話ばかり。

『所詮 世の中 金次第』

そういうことなのでしょうか?

事の良し悪しは別にして、
今現在《金融政策》が注目を浴びているのは事実です。

そして、その《金融政策》を決めるのは、各国の中央銀行の会合。

毎回、どのような結論を出してくるのか、多くの投資家が注目しています。

つまり、一つの《イベント》ですね。

今回は、その《イベント》前によく行われる
取引について、書いてみたいと思います。

ほんの一年前くらいまでは、アメリカの金融政策に
影響を与える重要指標前に、ほぼ決まって行われる取引がありました。

※ CTAによる、《円売り・225先物買い》

つまり、アメリカの景気が良くなり《金融引き締め》の方向に向かえば・・・

※ 《円安・ドル高》になって

※ 輸出企業が買われ

※ 日経225が上昇する

・・・というシナリオを前提にした取引です。

今は、《金融引き締め》を警戒して・・・

※ リスクオフの《ドル安 & 株安》

・・・当時は、全く逆のシナリオが描かれていたのですね(笑)

そして、指標が予想通りの良い数字となり、
シナリオ通りの方向に動いたところで、すかさず利食う。

『イベントドリヴン(イベントに乗る)』と言われる所以です。

今でも、為替市場の方だけでそのような取引が行われているようですが・・・

※ 《リスクオフ》のドル売り

・・・という逆の力も同時に働く相場なので、
素直に『利上げ観測=ドル高』とはいかないようです。

さて、ここまでは、アメリカの金融政策についての話。

では、日本の金融政策に絡んでは、
どのような取引が行われるのでしょうか?

こちらの取引が行われるのは、指標の発表の前ではなく、直に・・・

※ 日銀政策決定会合の数日前

・・・まさに《イベント本番の直前》です。

皆さんもご存知だと思いますが、今の金融政策は・・・

※ 低金利に誘導する

・・・という、金融政策の王道を飛び越えて・・・

※ 紙幣を増刷する

・・・という《力技》で、お金の回りを良くしようとしています。

この増刷された紙幣が、世界の株価上昇の
大きな原動力となっているのは、言うまでもありません。

ただ、当然、その紙幣は他の投資対象にも向かうわけであり。

1980年代の日本や、サブプライムが弾ける以前の世界各国で起きたように・・・

※ 不動産市場

・・・こちらにも資金が流れ込む可能性があるわけです。

不動産価格が上昇すれば、大きなメリットを受けるのは、もちろん・・・

※ 不動産株

他には、『金利の低下』や『民間の人たちが、よりお金を使うようになる』
とメリットを受ける業種として・・・

※ 消費者金融(その他金融株)

『株価の上昇』や『為替の円安』という
相場の変動のメリットを受ける業種として・・・

※ 証券・商品先物取引業

このあたりに買いが入る日が、
相当高い確率で(80〜90%?)会合前にあります。

ちなみに今回は、来週の《月曜・火曜》。

そして昨日は、どのような相場であったかと言うと・・・

【9月11日 業種別騰落率】
9月11日 業種別騰落率

そして、値を飛ばす常連銘柄と言えば・・・

【9月11日 8515 アイフル 日足チャート】
9月11日 8515 アイフル 日足チャート

【9月11日 8572 アコム 日足チャート】
9月11日 8572 アコム 日足チャート

【9月11日 4321 ケネディクス 日足チャート】
9月11日 4321 ケネディクス 日足チャート

他にも、ゲームショーや、各種イベントへの出展、
テレビ番組での特集など、様々なイベントドリヴンがあります。

調べてみて、その《イベント前》に仕込んで、
イベント《当日》もしくは《前日》あたりに売り抜けるなんていうのは、いかがでしょうか?

あくまでも、イベント《当日》にだけは買ってはいけません。

その日に買う投資家が、イベントドリヴン投資家の《餌》になるわけですので(笑)

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