株価が今割安である根拠

2019.5.1
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

本日から元号が変わりました。

昨日から、何かが具体的に変わる
というものではないでしょうが、
少なくとも、気分が変わりますね。

気分が変わるというのは、
市場のセンチメントが変わる

という事にも通じますから、
相場にとって大事なことです。

さて、株式市場の気分を数値にするには、
今までも時折お伝えしていた、perを使います。

今回は、気分を変えて、
その逆数を使おうと思います。

per= 株価 ÷ 一株当たりの(税引き)利益

ですから、その逆数は、

1/per = 一株当たり利益 ÷ 株価

です。

これを益回りといいます。

昨年1月末以降の益回りと
NK225指数の推移をみてみましょう。

(2018.1.31-2019.4.26, bloombergよりTrioAM作成)

益回りは、一年の利益が株価の何%になっているか、
という数字になります。

仮に、企業が利益を全て配当に回すとすると
そのまま、

債券の利回り= 1年間に受け取る利子 ÷ 債券価格

と次元になり、比較できます。

従って、株式が債券と比べて
割高か否かを比較するときに
使う数字になるのです。

比較する国債になります。

現在、国債はマイナス金利なので
比較するまでもなく株式がお得です。

(だって、マイナス金利とは、
国債を購入すると金利をもらうのではなく
払う必要があるわけですから、普通は買わないですよね)

それにしても、今年の株式は
調子よく上げてきていますので、

益回りもそれにつれて下げてはきていますが、
昨年と比べるとそう下げていない事がわかります。

企業が、今年も稼ぐ(見込み)だからです。

現在、nk225の益回りが7.92%ですが、
これは株価のうち、7.92%が今年度稼ぐであろう
利益である
ということです。

ちなみに、配当利回りは2.09%ですので、
利益のうち、実際に配当される比率は、

2.09% ÷ 7.92% = 26.4%

となります。

配当が出るのは来年になりますが、
結構、配当で戻ってくるんです。

まだ、株価は割安である根拠が
こんな見方からもできると思います。

それでは、また次回。

奥村尚

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